【山口・広島・岡山】2泊3日自転車の旅!絶景、歴史スポット、地元グルメを堪能
山口県は壮観なカルスト台地などの自然景観で有名です。広島県には懐かしい空気に満ちた街があり、岡山県のジーンズストリートは独自の風格を醸し出しています。今回は3県を横断する2泊3日の自転車の旅をご紹介します。道中、美しい景色を眺め、歴史探訪をし、そして地元グルメも楽しめます!
今回は本州の西に位置する山口・広島・岡山の3県を横断する2泊3日の自転車の旅をご紹介します。旅の途中では、絶景、歴史探訪、そして地元のグルメを思いっきり楽しめます。自転車の好きな人にとっては、見逃せない思い出深い経験になること間違いなしです!
本記事で紹介している商品や入館料は取材時のものです。今後、変更となる可能性があるので、ご注意ください。
1日目 山口県
9:00~ 湯田温泉・山口市菜香亭
湯田温泉は白狐が発見した温泉と言われ、毎日2,000トンの豊富な湧出量に恵まれています。泉質はアルカリ性で保湿効果があり、美肌の湯と言われています。
湯田温泉駅の外には巨大な白狐の石像がドーンと建っています。絶好の写真スポットですね。その他にも駅の横や街中には足湯施設があり、自転車で疲れた筋肉をほぐせます。
湯田温泉から20分の「山口市菜香亭」は、もともと1877年創業の料亭でした。その建物を移築・復元したところ、山口市の重要な文化・観光スポットになりました。館内に展示してある伊藤博文などの有名政治家による書や貴重な陶磁器、漆器などは文化的な宝です。
秋の季節には紅葉スポットとして、多くの旅行客が訪れ紅葉狩りを楽しみます。このほか、「山口市菜香亭」は着物体験や抹茶サービスを提供しています。着物を着て、山口の街並みをゆったりと散歩して、地元の風情を感じるのも一興です。
「山口市菜香亭」を見終わったら、自転車に乗って約150分で秋芳洞近くの安富屋です。
※入場料:大人(高校生以上)/100円、子ども(小学生/中学生) / 50円
※着物体験:2時間未満3,000円、2時間以上3,800円
12:30~ 安富屋
秋芳洞の入り口にある「安富屋」はおみやげと工芸品のお店です。併設されている食事処では、地元食材で作った多彩なおいしい料理を提供しています。
秋吉台がある美祢市が産地の「美東(みとう)ごぼう」から作られた、歯応え十分の「ごぼう麺」は、上にサクサクとしたごぼうの唐揚げがのっていて、香ばしさと何層もの食感が楽しめます。店内にはたくさんの山口みやげも売っており、食事が終わったら少し時間をとって買い物するのもよいでしょう!
「安富屋」でランチをいただいた後は、徒歩5分で「秋芳洞」です。
※ごぼう麺/900円
13:30~ 秋芳洞
少し神秘的な雰囲気の「秋芳洞」は日本屈指の鍾乳洞で、国の特別天然記念物に指定されています。洞窟内の気温は四季を通して一定で、17度に保たれています。夏は涼しく、冬は暖かく、洞窟内はとても快適です。
「百枚皿」や「黄金柱」のような洞窟内の人気のスポットの壮観さは、感嘆の声が出るほどです。まさに芸術のような大自然のなせる技が広がっています!
秋芳洞探検の後は、自転車に乗って約20分で「秋吉台カルスト展望台」に到着です。
※入場料:成人・高校生/1,300円、中学生/1,050円、小学生/700円
14:30~ 秋吉台カルスト展望台
秋吉台カルストは日本最大の石灰岩台地です。国定公園であると同時に国指定の特別天然記念物でもあります。ハイキングにうってつけの場所です。そして、日本国内でとても人気のあるウェディングフォトのロケ地でもあります。
カルスト台地の広大な絶景を一望したいなら、大パノラマが広がる「秋吉台カルスト展望台」に登ってみることをオススメします。展望台の隣にあるMine秋吉台ジオパークセンター・Karstar(カルスター)は、無料の休憩所やカフェを併設しています。
秋吉台カルスト展望台で絶景を眺めた後は、自転車に乗って約30分で別府弁天池です。
15:30~ 別府弁天池
Picture courtesy of 山口県
別府弁天池は、とてもきれいな水質で知られています。
約4メートルの深さのある池は神秘的なコバルトブルーで、晴天の日には池の底が見えて一面の無色透明なガラスのようです。別府弁天池の水を一杯飲めば、寿命が延びると言われています。そのため多くの日本人観光客が訪れ、泉水を持ち帰ります。
神秘的な別府弁天池を鑑賞した後は、自転車で約120分で新山口駅です。新山口駅で電車に乗り換え、広島県の尾道駅まで移動しましょう。尾道周辺で1泊します。
2日目 広島県
8:00~ JR尾道駅前広場
日本でも有名なサイクリングロード「しまなみ海道」は広島の尾道と愛媛の今治を結んでいます。
尾道は交通の便がよく、そのため多くの自転車愛好家が訪れ、JR尾道駅を旅の拠点とします。尾道駅の隣にある駐輪場と自転車組み立てエリアは自転車に乗る人々に開放されています。
JR尾道駅前広場から徒歩約5分で福本渡船乗り場です。
8:10~ 福本渡船(尾道:駅前~向島:富浜)
福本渡船は尾道と向島を結ぶフェリーで、人、自転車、バイク、車を運びます。このため自転車旅の観光客にとって向島に行く便利な交通手段となっているだけでなく、地域住民にとっても重要な移動手段の一つです。尾道駅前から向島の富浜までは約5分です。
下船したら、自転車に乗って約5分で「後藤鉱泉所」に到着します。
※乗船料金: 大人/60円、子ども/30円、自転車/10円
8:30~ 後藤鉱泉所
Picture courtesy of 後藤鉱泉所
1930年に創業した「後藤鉱泉所」は、サイクリストにとって重要な水分補給地点のひとつとなっています。
「後藤鉱泉所」は、1960年代の佇まいの清涼飲料水製造所。看板商品の「マルゴサイダー」は、さわやかで口当たりがよく、甘さ控えめで飽きのこない味が最大の特色で、高い人気を誇っています。
その他にも、トマトサイダーやグリーンレモンサイダーなど季節限定商品もあります。おいしい飲み物だけでなく、レトロな店内と懐かしさを感じるサイダー瓶、これも旅行の写真には外せません。趣深い一枚になりますよ!
さわやかなサイダーを飲んだら、自転車で約30分で高見山展望台です。
※マルゴサイダー/310円
10:00~ 高見山展望台
Picture courtesy of 広島県観光連盟
向島の最高峰・高見山の山頂にある高見山展望台。視界は広々として瀬戸内海に浮かぶ諸島の素晴らしい景色が望めるスポットです。日の出や夕陽の美景も見ることができます。
このほか、毎年春には登山道の両脇に並ぶ桜が満開になり、山頂をロマンチックな桜色に染め上げます。地元で人気のお花見スポットです。
壮大な瀬戸内海を眺めた後は、自転車で約20分、「WILLOWS NURSERY」に到着です。
11:30~ WILLOWS NURSERY
「WILLOWS NURSERY」はハワイ風のカフェで、立花海岸に隣接しています。ここの主なメニューはパンケーキとコーヒー、レモネードなどのドリンクです。
一番の人気メニューは「スパムパンケーキバーガー」。スパムの塩気とパンケーキのかすかな甘さがマリアージュされていて、いろいろな食感を楽しめます。
また、ここの「ミルクバターパンケーキ」は濃厚でミルキーな香りを放っています。もう一つ、バタフライピーと地元で採れたレモンで作られた「しまなみピンクレモネード」は彩りも鮮やかで、ちょっぴり酸っぱくさわやか。多くの女性客に人気です。
おいしいパンケーキを食べた後は、自転車に乗って約40分で歌港に着きます。
※スパムパンケーキバーガー/850円、ミルクバターパンケーキ/750円、しまなみピンクレモネード/450円
13:00~ 歌戸運航(歌港~戸崎港)
歌戸運航は向島の歌港と浦崎町の戸崎港を結ぶフェリーです。旅行客、自転車、バイク、車など地域住民にとっても重要な移動手段の一つです。
乗客の比較的少ない時間帯は、両岸のフェリー乗船所にある呼び鈴を押せば、対岸にいるフェリーがやってきて乗せてくれます。乗客がたった1人でも大丈夫です。とても親切で乗客のことを考えたサービスです。
下船したら、ふくやまサイクリングロード「しおまち海道」を通って、自転車で約90分で鞆の浦に着きます。
※乗船料金: 大人/180円、子ども(小学生)/90円、自転車(大人)/210円、自転車(子ども)/120円
15:00~ 鞆の浦
福山市の鞆の浦は、国内外との交易で栄えた港として映画の舞台になるなど有名で、江戸時代の町家が並ぶレトロな路地は多くの観光客が訪れる散策スポットです。
1859年に建てられた常夜燈は、鞆の浦の重要なランドマークのひとつです。 その昔、闇夜に船が迷ったときの道標とされ、当時は海上の安全にとっての重要な役割を担っていました。
鞆の浦の夜灯籠は、海中に堆積した亀の腹状の石を考慮すると高さ10メートルを超え、現存する江戸時代の常夜燈としては日本の港の中で最大級の大きさとなり、瀬戸内海が誇る名所のひとつとなっています。
見事な景色を眺めた後は、2分ほど歩いて「汐ノ音 鞆の浦大福」へ。
15:30~ 汐ノ音 鞆の浦大福
「汐ノ音 鞆の浦大福」は、地元瀬戸内海の食材にこだわった大福専門店です。
オリジナルの「塩豆大福」は、瀬戸内海の海塩を加え、一口食べるごとにほのかな塩味とあんこの甘みが感じられ、忘れられない独特の甘じょっぱいまろやかな味わいが楽しめます。
また、鞆の浦の美しい海岸と青空を表現した青いゼリーと白い杏仁豆腐を盛り込んだ「鞆の浦パフェ」も販売されています。写真映えもするので、インフルエンサーにも人気の商品です。
スイーツを楽しんだ後は、徒歩約2分の「福禅寺 対潮楼」です。
※塩豆大福/350円、鞆の浦パフェ/680円
16:00~ 福禅寺 対潮楼
「福禅寺」は、仙酔島と弁天島を一望できる位置に建つ、日本仏教の宗派「真言宗」の寺院です。「対潮楼(たいちょうろう)」は寺院の客殿で、1690年ごろに建てられました。江戸時代には、対潮楼は朝鮮通信使を出迎える接待に使われました。
朝鮮通信使たちはここの景色の美しさを褒め、「対潮楼」からの眺望を「日本で最も美しい観光名勝地」と讃えました。対潮楼の絶景は人気アニメのオープニングにも使われています。
対潮楼の絶景を鑑賞した後は、約60分自転車に乗って、福山駅に行きます。福山駅で電車に乗り換え、岡山の倉敷駅まで移動します。倉敷周辺で一晩宿泊しましょう。
※入場料:大人/200円、中高生/150円、小学生/100円
3日目 岡山県
8:00~ 倉敷美観地区
倉敷駅から自転車で約5分の場所に倉敷美観地区があります。まっすぐに伸びた川、緑鮮やかな柳、白壁に石瓦の建築。その風景は他では見られない伝統的な日本の風情を今に残しています。
帆布やジーンズなどを扱うおしゃれなショップから、伝統的な町家を改築した古民家カフェまでが軒を連ねています。その他にも大原美術館、倉敷アイビースクエアなどの文化施設などもあり、一日中遊んでも飽きません!
倉敷美観地区を歩いた後は、自転車で約80分、児島ジーンズストリートです。
10:30~ 児島ジーンズストリート
児島地区は古くから綿花の生産で栄えてきました。このため紡績産業が発達し、「国産ジーンズ発祥地」と言われるようになりました。
児島地区で最も代表的な場所が、長さ約400メートルの「児島ジーンズストリート」です。ここには30軒を超えるジーンズ専門店があり、ジーンズ愛好者の聖地となっています。
この他、商店街の至る所にジーンズが掛けられています。お手洗いや休憩エリア、マンホール、自動販売機もジーンズの絵柄で装飾されています。
写真に収めて思い出にするとよいでしょう。
児島ジーンズストリートで買い物が終わったら、約7分自転車に乗って、「お好美屋(おこのみや)」に到着です。
11:30~ お好美屋
児島の下津井エリアはタコの産地。ここで獲れたタコは「下津井ダコ」と言われ、しっかりした肉質で有名。地元民の人気の酒の肴の一つです。
人気のお好み焼き屋「お好美屋」の人気メニュー「蛸塩焼きそば」は、茹でたタコを切って、胡椒と塩で味付けした後、少し火を通してから焼きそばに入れて炒めます。
焼きそばはボリューム十分、一口食べると新鮮なタコの味と香ばしさが口の中に広がります。あっという間に完食しちゃいます。
※蛸塩焼きそば/990円
14:00~ 宇野港
淀川テクニック「宇野のチヌ」 2010年
宇野港には数多くの芸術作品が展示されていて、アート好きの聖地です。
その中でも注目を集めるのが「宇野のチヌ」。第一回「瀬戸内国際芸術祭2010」で生まれた作品です。宇野港沿岸や児島湖周辺の漂流物を集めて創られました。
3年ごとの芸術祭が開かれる前、アーティストの淀川テクニックは廃棄物を再利用して作品に生まれ変わらせます。隣にある「宇野コチヌ」の内部には滑り台が残されており、子どもたちに人気の作品です。
宇野港で芸術作品を鑑賞したら、自転車で約120分、倉敷駅へ戻ります。
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