旅の準備はじめよう

初夏の阿蘇、4月5月頃の阿蘇山上の見どころを紹介します。
3月、野焼きで黒く焼かれた阿蘇の山一帯と草千里ヶ浜は、
4月末頃になると緑の草原へと変わっていきます。
野焼きとは阿蘇の草原を維持するために人の手で行われています。
牛馬の放牧や餌のために草原は必要で、阿蘇の美しい景観が保たれています。
阿蘇の草原では、ハルリンドウやキスミレなど春の花を見ることができます。
草千里ヶ浜では乗馬体験も行っております。(悪天候の際は中止となります)
お仕事が終わった後、馬たちも草原でのんびりと草を食べている姿がみられます。
近づきすぎたり、馬に触ると噛まれることがありますので、くれぐれもご注意ください!
初夏になると烏帽子岳や中岳火口周辺の山一面に
ミヤマキリシマが咲き誇ります。
ミヤマキリシマは九州の山や高原など火山地帯に咲くツツジ科の常緑低木で、
火山性ガスや火山特有の土壌に強い特徴を持っています。
1909年に新婚旅行に霧島連山を訪れた植物学者・牧野富太郎が発見し、
「深い山に咲くツツジ」として「深山霧島(ミヤマキリシマ)」と命名したことが由来です。
ミヤマキリシマが一面に咲くこの時期には、日本全国から登山愛好家が訪れ、
ピンクのミヤマキリシマが、阿蘇の山一面に広がる景色は圧巻です。
烏帽子岳周辺では例年5月初旬から末頃までミヤマキリシマを見学できます。
阿蘇火山博物館横の階段を登ると草千里展望所に到着します。
こちらは草千里ヶ浜と烏帽子岳、
杵島岳や中岳など阿蘇山上周辺の景色を360度見渡せます。
阿蘇市側、米塚。
晴れていれば、有明海や長崎の雲仙まで見ることができます。
中岳火口の噴煙も展望所から見学ができます。
看板には解説がありますので阿蘇のことをぜひ学んでいってくださいね。
お天気の良い日は、草千里ヶ浜を散策するだけでも気持ち良いですよ。
こちらの草千里ヶ浜は、阿蘇の観光名所として人気スポットですが、
約3万年前に形成された直径約1kmの火口の中に、
約400mの火口が生じた二重の火口です。
現在、噴火警戒レベル2で規制中、火口から1kmの範囲内が立ち入り禁止のため、
火口見学は出来ません。(2024.4.16現在)
火口見学の詳細はこちらからご覧ください。
火口見学は出来ませんが阿蘇山上駐車場までお車、バスで行くことが可能です。
また、皿山ルートから中岳、高岳の登山は可能となっています。
詳細は阿蘇市のサイトよりご覧ください。
https://www.city.aso.kumamoto.jp/tourism/spot/mt_aso_newroot/
生きている地球を感じられる阿蘇へどうぞお越しくださいね!
阿蘇山は日本を代表する活火山です。 風向きによっては火口周辺の立ち入り規制が敷かれたり、天候によって火口見学が出来ない場合がありますが、当館では中岳火口壁に2台のカメラを設置し、火口の状況がリアルタイムで観察できる火口ワイドスクリーンがあります。火口の音も同時に聞ける事から臨場感あふれる火口見学が楽しめます。また当館の常設展示では阿蘇火山の成り立ちや地形・地質、日本や世界の火山、中岳の火山活動、草原と人々の関わりや動植物などの展示があり、3階の五面マルチホールでは阿蘇の火山や人々のくらしに関する映画を鑑賞することができます。