【熊本県】海も山も両方満喫!水俣市の隠れ湯「湯の児・湯の鶴温泉」
不知火海(やつしろかい)の大パノラマが魅力の「湯の児温泉」と、深い山あいにひっそりと佇む「鶴の湯温泉」。海の温泉も山の温泉も楽しめる「湯の児・湯の鶴温泉」は、熊本県と鹿児島県の県境にある水俣市に位置し、どちらも泉質の素晴らしさから「国民保養温泉地」として指定されています。
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目次
- 湯の児・湯の鶴温泉とは
- おすすめ日帰り温泉スポット2選(昇陽館、ほたるの湯)
- 宿泊はゲストハウス「TojiyA」
- 温泉の前後におすすめ!湯出神社で気分をリフレッシュ
- 湯の児・湯の鶴温泉へのアクセス
湯の児・湯の鶴温泉とは
【湯の児温泉】
目の前に不知火海(やつしろかい)が一面に広がり、露天風呂や客室から雄大な海景色を楽しめる温泉地です。海に近いため、ほのかな塩分を含んだ泉質が人気で、湯冷めしにくく保温効果にも優れています。巷では「美肌の湯」とも呼ばれています。
約190年前に発見され、海岸に湧き出るぬるい湯を「まだ湯の子(児)」と言ったのが名前の由来。大海亀によって発見された温泉ともいわれており、エリア内にある可愛い亀のシンボルを見つけながら歩くのもオススメです!
【湯の鶴温泉】
水俣市街から9kmほど離れた湯出川沿いの山中にある温泉地。昔ながらの温泉街の雰囲気を残しており、数軒の温泉宿と町湯があるまさに隠れ家のような温泉郷です。ほのかに硫黄の香りがするお湯は、トロっとした肌触りで、湯の児温泉とはまた違った泉質を楽しむことができます!
傷ついた鶴が温泉で羽を休め、数日後には元気に飛び去った様子から、「湯の鶴」温泉と呼んだのがはじまりといわれています。
湯の児温泉は「亀」、湯の鶴温泉は「鶴」と、長寿の縁起物と考えられてきた「鶴や亀」がモチーフとなったとっても縁起がよさそうな温泉です! どちらも泉質のすばらしさと保養に適した環境から、「国民保養温泉地」に指定されています。
おすすめ日帰り温泉スポット2選(昇陽館、ほたるの湯)
湯の児・湯の鶴温泉では、温泉宿に加え、手頃な料金で入浴を楽しむことができる日帰り温泉が点在しています。旅行者だけでなく、地域住民にも愛される温泉スポットをご紹介します!
【湯の児エリア】昇陽館
温泉の種類が6種類もある「昇陽館」。海沿いの絶景を楽しめる温泉宿としても人気で、露天風呂からは不知火海(やつしろかい)が見渡せます。
温泉は、男女別の大浴場に内風呂と露天風呂がひとつずつあります。目の前に広がる雄大な海景色をのぞみながら、海風や波の音を感じると時が止まったかのような感覚になります。
男湯には、露天風呂のすぐそばに木陰の湯(こかげのゆ)というプライベート感あふれる1人風呂があり、贅沢な気分を味わえます。これらの大浴場のほかに、宿泊者優先の貸切風呂として檜風呂やほらあな風呂などもありますよ!
バスを利用する場合は、水俣駅から約20分。湯の児行きの「みなくる(青)バス」に乗車し、「湯の児」で下車。車の場合は、水俣インターから約15分ほどです。
【湯の鶴エリア】ほたるの湯
水俣駅から「みなくる(おれんじ)バス」を利用して約30分ほどの場所にある「湯の鶴温泉センター前」停留所。そのすぐ隣にある「ほたるの湯」は、250円で利用可能な地域住民にも愛される市営の施設です。
木の香りが心地よい館内で、浴槽も檜風呂となっています。源泉100%かけ流しの温泉は、つるつるとした肌触りで肌に馴染み「美人の湯」として地元では有名。
施設内には、地元のお惣菜や特産品が並ぶコーナーや無料の休憩スペースがあり、温泉につかった後もゆっくりくつろぐことができますよ!
入場の際は、受付横の券売機にて入浴券を購入します。支払いは現金のみなので、小銭を用意していきましょう。
宿泊はゲストハウス「TojiyA」
湯の児・湯の鶴温泉には歴史ある温泉宿が軒を連ねていますが、その中でも良質な温泉が楽しめると話題の「TojiyA」に宿泊してきました。170年の歴史ある湯の鶴温泉の老舗旅館が全面リニューアルされた旅館です。
温泉は男女別の内湯が1つずつ。1Fから更に階段で地下に降りた場所にあり、入った瞬間、檜の香りに全身が包まれます。
階段の上に脱衣所があるので、衣服を脱いでいざ入浴! 昔から「名湯は下にくだれ」という格言があり、建物より低い場所にある浴室は、温泉が湧き出した場所と距離が近く、より新鮮な源泉が楽しめるといわれています。
100%源泉かけ流しで、入ってみるとじわじわとお湯が肌に浸透していく感覚を味わえます。お湯はすべすべした肌触りで、湯上り後もしっとり感が持続!
シャワーはなく、代わりに源泉かけ流しのかかり湯があるので、こちらで身体を流しました。シャワーを使用したい方は、宿泊者向けの貸切風呂を利用するのがオススメ! 温泉は、なんと24時間自由に楽しめるのも嬉しいポイント。アメニティはないので、ご自身で一式持っていきましょう。シャンプーリンスは、フロントで各80円で購入可能です。
TojiyAでは夕食付きの宿泊プランはないですが、ゲストハウスの目の前にオーナーが運営している屋台があり、地元の食材やお酒を楽しむことができます。温泉の余韻に浸りながら、美味しいご飯とお酒に浸れる贅沢な時間。時を忘れて楽しむことができますよ。
朝食は軽食の無料サービスがあり、パンとコーヒーをいただくことができます。
本格的な温泉を24時間楽しむことができ、簡単な朝食付きで1泊5,000円以下と驚きの価格に大満足! 日帰り入浴も可能なので、湯の鶴温泉を訪れた際には是非立ち寄って見てくださいね。
温泉の前後におすすめ!湯出神社で気分をリフレッシュ
TojiyAから徒歩10分ほどにある神社。片道50段ある石段を上るときに、心の中で願いを唱えながら進むと、願いが叶うんだとか。石段の右側からのぼって悪いものをおとし、左側から降りるときに神様に良い氣をもらう独特な参り方がある神社です。
湯の児・湯の鶴温泉へのアクセス
湯の児・湯の鶴温泉へのアクセスは、JR新水俣駅またはJR水俣駅からバスまたはタクシーでの移動となります。水俣市のコミュニティバス「みなくるバス」を使用すれば、水俣駅からどちらのエリアへも簡単にアクセス可能です。
【湯の児温泉エリア】「水俣駅」~「湯の児」 約25分
【湯の鶴温泉エリア】「水俣駅」~「湯の鶴」 約35分
バス下車後、温泉エリア自体は徒歩で周遊することも十分可能です!
東京から飛行機と新幹線、バスを使って行く場合
【全体所要時間:約4時間ほど】
東京から行く場合は福岡経由がオススメです。
空港から福岡行きの飛行機にのり、福岡空港から地下鉄 空港線で2駅の博多駅へ移動。そこから九州新幹線で新水俣駅へ。新水俣駅より肥薩おれんじ鉄道で水俣駅に移動(1駅)。
【湯の児温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(青)バス」湯の児行き、「湯の児」バス停下車(乗車時間25分ほど)
【湯の鶴温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(おれんじ)バス」招川内行き、「湯の鶴」や「湯の鶴温泉センター前」バス停下車(乗車時間35分ほど)
バスは平日午前中は1時間か2時間に1本、午後は2時間か3時間に1本ほど。18時が最終です。土日祝日は、1日に4本なので、運行表を確認の上、スケジュールの調整が必要です。
大阪から新幹線とバスを使って行く場合
【全体所要時間:約4時間ほど】
新大阪駅から山陽新幹線で博多駅へ。博多駅から九州新幹線で新水俣駅へ移動。新水俣駅より肥薩おれんじ鉄道で水俣駅に移動(1駅)。
【湯の児温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(青)バス」湯の児行き、「湯の児」バス停下車(乗車時間25分ほど)
【湯の鶴温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(おれんじ)バス」招川内行き、「湯の鶴」や「湯の鶴温泉センター前」バス停下車(乗車時間35分ほど)
バスは平日午前中は1時間か2時間に1本、午後は2時間か3時間に1本ほど。18時が最終です。土日祝日は、1日に4本なので、運行表を確認の上、スケジュールの調整が必要です。
国民保養温泉地とは、温泉利用の効果が十分期待され健全な保養温泉地として、「温泉法」に基づき環境大臣によって指定されています。全国に79箇所の温泉地が指定されています。(2024年10月現在) 国民保養温泉地の選定は、おおむね以下の基準によって行われています。 第1 温泉の泉質及び湧出量に関する条件 (1)利用源泉が療養泉であること。 (2)利用する温泉の湧出量が豊富であること。なお、湧出量の目安は温泉利用者1人あたり0.5リットル/分以上であること。 第2 温泉地の環境等に関する条件 (1)自然環境、まちなみ、歴史、風土、文化等の観点から保養地として適していること。 (2)医学的立場から適正な温泉利用や健康管理について指導が可能な医師の配置計画又は同医師との連携のもと入浴方法等の指導ができる人材の配置計画若しくは育成方針等が確立していること。 (3)温泉資源の保護、温泉の衛生管理、温泉の公共的利用の増進並びに高齢者及び障害者等への配慮に関する取組を適切に行うこととしていること。 (4)災害防止に関する取組が充実していること。