【岐阜県】絵本の世界を旅しよう:白川郷・新穂高・飛騨の里で出会う日本の原風景
昔話に出てくるような三角屋根の家が立ち並ぶ白川郷、雄大な北アルプスの絶景を望む新穂高、昔の日本の暮らしにふれる飛騨の里。自然と伝統が息づく飛騨地方で、懐かしさと感動に出会う心あたたまる旅へ出かけてみませんか。
子どもの頃に憧れた「おとぎ話の世界」へ
子どもの頃に絵本で見た、三角屋根の小さなおうち。煙突からはあたたかい煙が立ちのぼり、雪の中にぽつんと佇むその姿に、心がほっこりした記憶はありませんか?岐阜県の飛騨地方には、そんな“おとぎ話の家”のような風景が今も大切に守られています。

今回ご紹介するのは、世界遺産の「白川郷」、北アルプスを望む絶景の「新穂高」、そして昔ながらの暮らしに出会える「飛騨の里」。どこか懐かしく、やさしい時間が流れる3つの場所をめぐる旅です。
白川郷(しらかわごう)
白川郷は、日本を代表する合掌造り集落として世界遺産に登録されています。茅葺きの屋根が手を合わせたような形に見えることから「合掌造り」と呼ばれ、豪雪地帯ならではの工夫が詰まった伝統建築です。

白川郷は冬の雪景色が有名ですが、春・夏・秋もそれぞれ魅力的な楽しみ方があります。
春は桜が咲き誇り、合掌造りの集落と美しいコントラストを作り出します。田んぼに水が張られる時期には、建物や山が水面に映る「逆さ合掌」が見られ、写真撮影に人気です。散策をしながら野の花も楽しめます。
夏は涼しい気候のため、避暑地として訪れる人も多いです。集落内を流れる小川で涼みながら散歩できます。6月下旬から7月初旬には、幻想的な蛍の舞を観賞できるスポットもあります。また、白山白川郷ホワイトロードを通り、周辺の滝や展望台を楽しむのもおすすめです。
秋は紅葉が見頃を迎え、赤や黄色に染まった山々と合掌造りの家々が絶景を作ります。地元の秋祭りや収穫体験も楽しめ、伝統的な農村生活に触れる良い機会です。手作り体験や五平餅作りなどの文化体験も人気です。


冬には屋根いっぱいに雪が積もり、まるで絵本の中の風景そのもの。夜にはライトアップも行われ、幻想的な景色が広がります。

実際に人々が暮らすこの村では、伝統的な合掌造りの家屋を見学でき、古民家の中に入ることも可能です。また、飛騨牛や朴葉味噌などの郷土料理も楽しめます。さらに、合掌造りの民宿に宿泊し、囲炉裏を囲んでの食事や昔ながらの生活を体験することができます。子どもたちにとっても貴重な体験になることでしょう。

白川郷は、外国人観光客にとってまさに「日本で一度は訪れるべき場所」として高い人気を誇っています。世界遺産に登録された合掌造りの集落では、日本の原風景とも言える美しい景観と、四季折々の魅力を体感できます。特に冬のライトアップイベントや雪景色は海外でも話題となり、写真や映像を通して多くの人々の憧れの地となっています。日本の伝統文化と自然美を感じられる白川郷は、まさに外国人にとって「行く価値のある日本の宝」と言えるでしょう。ぜひ皆さまも、この美しい白川郷へお越しください。
新穂高(しんほだか)
新穂高は、岐阜県北部に位置し、北アルプスの雄大な自然を間近に感じられる人気の観光地です。特に「新穂高ロープウェイ」は、日本で唯一の2階建てゴンドラが運行しており、標高2,156メートルの展望台まで一気に登ることができます。山頂からは、槍ヶ岳や穂高連峰をはじめとする壮大な山々が一望でき、四季折々の美しい景色が楽しめます。

春は新緑、夏は高山植物の花々、秋は鮮やかな紅葉、冬は雪化粧と、どの季節に訪れても違った表情を見せてくれます。また、新穂高温泉も近くにあり、登山や観光の疲れを癒すのに最適な温泉地としても人気です。露天風呂から望む山々の景色は格別で、自然と一体となる贅沢な時間を過ごせます。

新穂高ロープウェイから望む北アルプスの雄大な景色は、まさに圧巻です。標高2,000メートル超えの展望台では、まるで雲の上に立っているかのような非日常の体験ができます。あなたも一度、北アルプスの壮大な自然を体感してみませんか?ぜひ新穂高へ足を運んで、その美しさを肌で感じてください。
飛騨の里(ひだのさと)
飛騨の里は岐阜県高山市にある野外博物館で、飛騨地方の伝統的な合掌造りの民家や古民家を移築・保存し、昔の農村生活を体験・見学できる施設です。約30棟の歴史的建築物があり、茅葺き屋根の合掌造り住宅をはじめ、昔の農具や生活道具も展示されています。
敷地内には伝統的な合掌造りの住宅や水車小屋、昔の農具が展示されており、紙すきやわら細工といった体験プログラムも充実しています。お子様連れのご家族も、昔の日本の暮らしを楽しく学べる場所です。冬季には雪に覆われた古民家がライトアップされ、幻想的な風景が広がります。

飛騨の里は、飛騨地方の歴史や文化を深く知ることができるスポットとして、歴史好きの方や自然を愛する方、家族連れに特におすすめの観光地です。皆さまのご来訪を、心よりお待ちしております。
飛騨高山(ひだたかやま)
飛騨高山は江戸時代から続く城下町で、城跡を中心に発展しました。市内の「三町(さんまち)」と呼ばれる地区には、昔ながらの商家や町家が軒を連ね、伝統的な白壁や格子窓の建物が残っています。ここは「高山の古い町並み」として観光客に人気が高く、歩くだけで江戸時代の雰囲気を感じられます。

また、朝市や地元の工芸品店、伝統的な和菓子屋、醸造所なども多く、散策しながら歴史と文化を楽しむことができます。季節ごとに開催される高山祭は、日本三大美祭のひとつとして知られ、その豪華な屋台と伝統芸能も見どころです。

飛騨高山は歴史ある街並みだけでなく、飛騨牛のステーキや朴葉味噌、地元の新鮮な食材を使った美味しい料理が楽しめるグルメの宝庫です。散策しながら食べ歩きもでき、旅の思い出をより一層豊かにしてくれます。ぜひ心もお腹も満たされる素敵な時間をお過ごしください。
飛騨高山のおすすめグルメ
- 飛騨牛(ひだぎゅう)岐阜県を代表するブランド和牛で、柔らかくてジューシーな肉質が特徴です。ステーキやすき焼き、焼肉、握り寿司などさまざまなスタイルで味わえます。

- 朴葉味噌(ほおばみそ)朴の葉の上に味噌と山菜やきのこをのせて焼く郷土料理。朴葉には抗菌作用があり、香ばしい香りが味噌に移ってより美味しくなり食欲をそそります。

- 高山ラーメン高山ラーメンは「中華そば」とも呼ばれ、飛騨高山では「そば」といえばこのラーメンのことを指します。地元では年越しそばとしても、中華そばを食べる習慣があるほど、生活に根付いた一品です。

- みたらし団子(甘辛醤油だれの団子)飛騨高山の古い町並みでよく見かける人気の和菓子。焼きたてのもちもち団子に甘辛い醤油だれが絡みます。

- 漬物ステーキ 飛騨地方の郷土料理。白菜や野沢菜などの漬物を、卵と一緒に鉄板で焼いた料理です。シンプルながら、香ばしさと漬物の旨みが広がり、ご飯のおかずやお酒のつまみにぴったり。寒い地域ならではの保存食を活かした一品です。

飛騨地方で楽しむ自然と美味しい旅
飛騨地方には四季折々の魅力が詰まっていますが、特に冬の雪景色は格別です。白川郷の合掌造りは真っ白な雪に包まれ、夜のライトアップと相まって幻想的な世界が広がります。新穂高から望む雪山の絶景も訪れる人々を魅了します。寒さの中で味わう飛騨牛や朴葉味噌などの郷土料理は、体も心も温めてくれるでしょう。今年の冬は飛騨で、自然の美しさと美味しい食べ歩きを楽しみながら、素敵な思い出を作ってみませんか?皆さまのお越しをお待ちしています!
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