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英語・日本語・日本手話で見る日本美術の技「螺鈿」
動画「漆の飾り 螺鈿」はトーハク公式YouTubeチャンネルから見ることができます。 https://www.youtube.com/@TokyoNationalMuseum
日本では昔から、漆を塗った道具を、金や珊瑚、やきものなど、様々なもので飾り、使ってきました。この動画では、貝がらの内側の虹色に輝く部分を使ってもようを表す「螺鈿」という技法を紹介します。
螺鈿とは、夜光貝・アワビなどの貝の内側の輝く部分をもようの形に切って、下地となる木や漆に貼り、家具や仏具、建物のなかをかざる方法です。金や銀の粉でかざる方法(蒔絵)とともによく用いられます。例えば螺鈿でかざられた中尊寺金色堂の建物のなかやそこで用いられた仏具は、仏さまがいる華やかな極楽浄土を映し出しています。
動画では、いくつかある螺鈿の技法の中から基本的かつ触察に適した技法を取り上げました。そのため、原品の重要文化財「獅子螺鈿鞍」の制作技法と異なる部分があります。
日本で最も歴史のある博物館。1872年に東京で開催された博覧会から始まりました。150年にわたり受け継いできた収蔵品は数十万点に及び、日本とユーラシアの古美術品、歴史史料、考古資料、民族資料など多岐にわたります。 所蔵品には国宝89件、重要文化財649件(2023年4月現在)が含まれ、特に日本美術に関しては、質・量ともに世界を代表するコレクションです。 収蔵品や寄託品で構成される「総合文化展」では、常時3,000件を展示。さらに、ほぼ毎週、どこかの展示室で展示替えが行われます。その数は年間約400回。何度来ても新しい発見がある博物館です。