ガツンと食べたい!岡山ご当地グルメ「おかやまデミカツ丼」4選
岡山名物として愛されているご当地グルメ「おかやまデミカツ丼」。 とろりとしたデミグラスソースをまとったサクサクのカツはお店ごとに個性があり、味の違いを楽しめます。今回は岡山駅からも行きやすい、岡山市中心部のおかやまデミカツ丼を、ご当地グルメ好きライターが巡ります!
「おかやまデミカツ丼」とは
全国にはいろんなご当地の名物グルメがあります。なかでもカツ丼は地域によって味付けもさまざま。「おかやまデミカツ丼」は、揚げたてのとんかつに、熱々のデミグラスソースをかけた岡山のご当地どんぶりで、岡山県内でも特に、岡山市で提供されているお店が多くみられます。
岡山ではグリーンピースのことを「アラスカ」と言う地域もあるのですが、その「アラスカ」が彩りを添えるデミカツ丼もあり、昔なつかしい洋食を思わせます。おかやまデミカツ丼のキモであるデミグラスソースやトッピングは、それぞれのお店で特長があり食べ比べも楽しいです。
岡山駅から徒歩でも行ける「おかやまデミカツ丼」、個性が光る4つの味をお届けします!
1.味司 野村(のむら)
おかやまデミカツ丼は、岡山市にて昭和6年から続く老舗「味司 野村」が発祥です。東京のホテルのデミグラスソースの味に感動された創業者が、自分のお店でも活用できないかと考えられたメニュー。とろりとしていて、まるでチョコレートやお味噌のように濃厚なデミグラスソースは、一子相伝の秘伝レシピで仕込まれます。代々、一族で一人だけが作れるメニューで、ほかのご家族の方でさえ作り方は知らないという徹底ぶり。貴重なお味、お店の歴史に思いを馳せながらいただきました。
一度にふたつの味を楽しめます!
メニューは、「ドミグラスソースカツ丼」単品もありますが、いろんな味を楽しみたい方には、卵とじカツ丼とのセットもおすすめ。さらにサイズも、単品では並盛りから大盛りまで4段階。 セットでは、子膳、孫膳と揃い、写真は孫膳。思い思いの量でいただけるのも嬉しいですね。♪「お父さんも食べた、お母さんも食べた カツ丼 野村」~このフレーズ、岡山県民なら一度は耳にしたことがあるのでは?岡山駅前から路面電車に乗ると、次に停まる「西川緑道公園」の車内アナウンスでも流れます。実際、私の「お父さんも食べた、お母さんも食べた」は、本当にその通りで、家族代々、おなじみの味なんです。それぞれの好みで選べる野村のカツ丼が、長い間、たくさんの岡山県民に親しまれているのも納得です。
歴史を感じる、趣あるアプローチ
美しく整った玄関を入ると、店内は木のぬくもりを感じられる和の趣き。琴の音が流れ、一枚板を使った木製のテーブルや飾られた書などに、歴史と古き良き日本らしさを感じられる一方、丁寧な外国語表記やお持ち帰りできるメニューも揃い、老若男女、幅広いお客様でいつも賑わっています。時代に合わせて常に進化し続けるお店。これからも次世代に受け継がれていくことでしょう。
【味司 野村】
所在地:岡山市北区平和町1-10
TEL:086-222-2234
営業時間:火~金曜日11:00~16:00(L.O)、土日祝11:00~14:30(L.O)、17:00~20:30(L.O)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)
2.雅芳(がほう)
昭和27年創業、後楽園、岡山城の近くの風情ある城下町でおもてなしを続けられてきた雅芳は、とんかつや一品料理の数々が上品でおいしいと評判です。雅芳の「デミカツ丼セット」は、店内で丁寧に仕込むデミグラスソースが自慢。酸味も効いていてさらっとしたソースが薄衣でサクサクのカツとよく合い、ヘルシーなので女性でもたっぷり食べられます。デミカツ丼だけでなく、一緒に付くサラダやお味噌汁のほか、単品で頼める逸品、鍋料理まで丁寧でやさしい味わい。身も心もしあわせな気持ちになれます。
女性にも人気の、一人鍋やお弁当も
懐石のようにいろんなものを少しずつ楽しみたい方におすすめの「とんかつ弁当」や「こま弁当」、ほかにも麺とのセットや一人鍋もあります。ランチの時間でも豊富なメニューに加えて一品料理もオーダーできるので、会社の会食や女性の方々で、お店はいつも華やいでいます。この日は、旬の「のれそれ」(アナゴの稚魚)もいただけて、大満足の昼食となりました。
料亭の雰囲気を味わえる佇まい
料亭の風情ののれんをくぐると、店内はクラシックが流れ、美しい生け花など随所にあたたかな気配りにあふれた雰囲気にほっとします。こちらのお店は、昭和の頃の大火に見舞われ一度移転されたそうですが、長年通ってくださるお客様のおかげで今も続けられているとのこと。仕出しのお弁当もあり、とんかつもごはんも絶品。ドレッシングに至るまで自家製で、おもてなしにもぴったりです。いつも店主の方が聴かせてくださるお話も楽しく、会計の時についつい話し込んだりして、大切な人とともに足しげく通いたくなるお店です。
【雅芳】
所在地:岡山市北区表町1-7-1
TEL:086-222-5560
営業時間:11:00~15:00、17:00~21:00
定休日:火曜日
3.食堂やまと
岡山市内でにぎわいをみせる界隈・表町にあって、岡山県民に愛されている「食堂やまと」。創業当初から岡山のソースかつ丼として人気でした。やまとのかつ丼といえば、このデミグラスソースのかつ丼1種類のみ。やまとでは、「ドビソース」というんですって。明るめの色のソースは中華そばのスープがベースで、ソースやケチャップで味付けされ、コクがあってとても味わい深いです。とんかつにはヘレとバラが両方入っていて、贅沢にいろんな味を楽しめます。
やまとの人気ナンバーワン!「中華そば」
名物かつ丼とともに、ぜひ味わってほしいのが、昭和23年から変わらぬ味の「中華そば」。スープをすすると、「あぁ、なつかしい~」って、ほっとする味わい。この味、家では出せないんですよね。。とっても奥深くて、癖になります。中華そば、かつ丼、チャーハンなどたくさんのメニューに様々なサイズが揃っているので、いろんな味を試してみてください。写真はこれで中サイズ。ボリュームもたっぷりです!
桃太郎大通りからオランダ通りを南へ。
食堂やまとは、岡山市北区表町の風情あるオランダ通りにあります。ランチタイムは特に人気で、いつも賑わいます。古き良き昭和を思わせる佇まいと、きれいで楽しくなる店内。ワインや洋食も揃い、一度では味わいきれないたくさんのメニューをぜひ楽しんで。おみやげ話にもなる、袋入りの中華そばもあります。
【食堂やまと】
所在地:岡山市北区表町1-9-7
TEL:086-232-3944
営業時間:11:00~19:00(15:00~16:00は麺類のみ)
定休日:火曜日
4.讃岐の男うどん 能勢
その名の通り、コシのある讃岐うどんが名物の「讃岐の男うどん 能勢」は岡山駅西口側にあります。こちらのお店は界隈の学生さんや西口住民にも人気。うどんと並んで人気の和風「デミカツ丼」は、うどんだしから作られていて、おだしの風味が効いたじんわり染みわたるようなおいしさです。ソースはさらっとしているので、ボリュームはたっぷりでも、付け合わせのキャベツと紅しょうがで食が進みます。生卵とあわせるとコクが加わり、さらに深い味わいに。
貸切宴会プランやコース料理も
店内は、太陽の光が降りそそぐ明るい雰囲気で、いいおだしの香りにそそられます。ひとりでも居心地の良いカウンター席もあり、種類豊富なうどんに、季節限定メニューもあり迷ってしまうほど。夜は〆にうどんが付くコース料理の楽しい宴会プランもありますよ。とんかつは、とっても肉厚で、食べごたえがありました!
JR岡山駅運動公園口(西口)から徒歩5分!
お店は、岡山駅西口から奉還町商店街に行くまでの通りにあります。岡山らしい焼杉の味わいある黒壁と、パンチのある看板が目印。風情ある商店街散策とともに、地元の方々にも愛される讃岐うどんと和風デミカツ、両方おすすめです!
【讃岐の男うどん能勢】
所在地:岡山市北区奉還町2-3-6
TEL:086-253-8686
営業時間:平日11:00~15:00 (L.O.)、土曜日・祝日11:00~15:30 (L.O.)
定休日:日曜日
みんなでデミ活!「おかやまデミカツ丼応援隊」
岡山名物「おかやまデミカツ丼」にはファンが多く、一度食べるとほかのデミカツ丼も試してみたくなります。そんな時は、公式WEBサイト「おかやまデミカツ丼応援隊」をチェック!
WEBサイトには「おかやまデミカツ丼」の便利で楽しい情報が満載。
「毎月23日はデミ活の日!」なんですね。毎月食べ歩いてみるのも楽しそう!岡山県内各地に、まだまだたくさんあるおかやまデミカツ丼、ぜひ「いろいろ食べ比べてみるデミ!」
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!