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東京・アートの島を最新モビリティで巡る「天王洲アートツアー」
東京・天王洲アイルは、目黒川と京浜運河に囲まれた小さな島。 東京駅から電車で約15分、羽田空港へもモノレールで1本とアクセスがよいこのエリアは、アート施設やパブリックアートが点在する、水辺とアートの街として話題となっています。 そんな天王洲アイルに点在するアート作品を、最新モビリティに乗って巡るガイドツアーが始まりました。アート作品を見たり、写真を撮ったりすることはもちろん、作品の解説やARフォトも楽しむことができます。 コースは2つあるので、ぜひ気になる作品をチェックしてみてください。
天王洲アイルってどんな街?
天王洲アイルは四方を運河に囲まれた「島」です。
水辺とアートをキーワードにまちづくりがされていて、ミュージアム、劇場、アートホールなどがあります。
また、2019年から始まったTENNOZ ART FESTIVALにおいて、エリア内にパブリックアートとして巨大壁画や、立体アートなどが設置され、全22作品※が島のなかに点在しており、アートが感じられる街並みとなっています。
※2024年6月現在
天王洲の街並みと大型壁面アートを楽しむAコース
まずは、電動キックボードに乗ってAコースを体験します。Aコースは、キックボードか次世代型電動車椅子WHILLのどちらかで移動します。
キックボードに初めて乗る!という人でも大丈夫。ツアーに出発する前に、レクチャーと練習の時間があります。
ツアー自体はスタッフさんが誘導してくれますが、アートの説明はアプリを使用します。スマートフォンと骨伝導イヤホンも用意され、アプリの早乙女栞さんという専属アバターが日本語、英語、中国語で説明してくれます。
それでは、さっそくツアーを体験してみましょう!
最初のスポット、「巡り循る」へ。運河沿いのごみ処理場跡と埋立て地から、循環がテーマの作品です。
イヤホンガイドは、つけ外しをする必要はありません。じっくりと作品を眺めながら解説を聞くことができます。
続いては、「This is Mr.Shirai」という立体作品。
木漏れ日の中にちょこんと腰掛ける青い姿の「白井さん」。
保存と生成の集合地点である天王洲という地において、白井さんは「希望」を輸入し、独自の変化・発展をもたらす存在だそう。
このアートツアーの楽しみの一つに、ARフォトがあります。
配布されたスマートフォンでガイドを聞き終えた後、「フォト体験をする」を選択すると、アート作品をモチーフにした3Dキャラクターが登場します!
遠近法を利用して、手のひらに白井さんを乗せてみたり、参加者同士でARフォトの撮り合いをするのも楽しいですよ。
電動キックボードで風を感じながら、木漏れ日の中を走ります。
「Planters aquarium」は、海洋生物がいない天王洲エリアに着目し、プランター内の海で自由に泳ぐ海洋生物が描かれた作品。カラフルで楽しそうな生物たちを眺めながら、街並みの中をゆったり進んでみましょう。
続いては、公園内のアート作品「See a Song」へ。歌や音楽が聞こえてくるような天王洲の街の空気を表現した作品です。お散歩されている人や、野球をしている人で賑わう公園は、この作品のように明るく賑やか。街の雰囲気も楽しめるのがこのツアーの魅力です。
野球場の横を電動キックボードで進みます。青空の下、とっても気持ちいい!
大型壁面アート「どこまでも繋がっていく」。大切な生命力の象徴である水をテーマに描かれた作品です。ここでもARフォトが楽しめます。
彫刻作品「Anonymous」。視点を動かすとステンレス線の複雑な連なり、重なりが干渉縞(モアレ)の効果を生みます。キックボードから降りて、様々な位置から眺めてみてください。
最後は運河沿いに戻り、船着場を彩る「Organic Blue」を鑑賞します。
Aコース対象作品(電動キックボード、または電動車いす)
① 巡り循る / 吉野もも
② This is Mr.Shirai(AR)/ COIN PARKING DELIVERY
③ Planters aquarium/ MISO(木下美琴/津田宙)
④ See a Song / Keeenue
⑤ どこまでも繋がっていく(AR)/ 淺井裕介
⑥ Anonymous / 加藤智大
⑦ Organic Blue / Rafael Sliks
⑧東京/天王洲(AR) / DIEGO
水辺と立体アートを楽しむBコース
Bコースは、次世代型電動車椅子WHILLで巡ります。操作はかんたん。レバーのようなコントローラーを行きたい方向に動かすだけです。普段は乗る機会の少ない最新電動車椅子をぜひ体験してみてください。
まずは「金色のネコ」という作品へ。実際に使われているダストボックスに描かれた5匹の金色のネコ。全部見つけたら良いことがあるかもしれません。
この作品も、解説を聞いた後にARフォトを楽しむことができます。動きまわるネコが可愛い!
Bコースは、運河沿いを進んできます。水面がキラキラ揺らめいてとても綺麗です。
コースには入っていませんが、2024年4月に完成した新作「OUT OF BOUNDS」も見ることができます。
「Looking for words」は難読症の経験を持つアーティストによる「文字を文字として認識できないと、この世界はどのように見えるのか」をテーマに制作された作品です。想像力を働かせてみましょう。参加者と何に見えるか話してみるのも楽しい体験です。
運河沿いのコンテナに描かれた「wrapping」や、壁に描かれた「River eyes」はポップで可愛らしい作品。「River eyes」は、天王洲の高層ビル、川や緑などの自然、アートを見る人々の眼差しからイメージしたそう。
天王洲のアートや自然をじっくり眺めながら、アートツアーは続きます。
メインストリートから外れて進むルートに、冒険心がワクワク。
ボンドストリートに出ると、大型壁画の「“The Shamisen” Shinagawa 2019」が登場です。鈴木春信の浮世絵「見立芥川」を題材にして描かれており、運河の対岸からも見える、印象的な浮世絵が織りなす天王洲の風景です。
「猫も杓子も」は、本来被写体であるはずの猫が反対に人間を撮影するというユーモアと皮肉が込められた作品です。猫と写真を撮りあいっこしてみたり、近くに行ってカメラを覗いてみたりして楽しんでくださいね。
最後は、Aコースにもあった「This is Mr.Shirai」、「巡り循る」を巡って終了です。
乗り心地もよい最新電動車椅子は、座ったままで移動から鑑賞まで体験できるので、長距離の歩行に自信がない方にもおすすめです。(もちろん、アートスポットの周辺で車椅子から降りることもできます)
Bコース対象作品(電動車いす)
① 金色のネコ(AR)/ フカザワユリコ
② Looking for words / Lucas Dupuy
③ wrapping / 山田美優
④River Eyes / KINJO
⑤ “The Shamisen” Shinagawa 2019 / ARYZ
⑥ 猫も杓子も / Damien Poulain
⑦ This is Mr.Shirai(AR) / COIN PARKING DELIVERY
⑧ 巡り循る / 吉野もも
巨大な壁画から、見落としてしまいそうな街中の風景にまで、至る所に点在するアート作品たち。
全て見たい!というときは、最新モビリティで楽々移動でき、作品ガイドもついているアートツアーをぜひ利用してみてください。
アートはもちろん、街並みや水辺の雰囲気もとても気持ちよく、心身共にリフレッシュできるような体験です。
事前にWEBサイトからお申し込みいただけます。
天王洲アイルは四方を運河に囲まれた「島」です。開発当初からアートになる島として開発されたこともあり、劇場・アートホールなどがありアートが感じられる街並みとなっています。当協会では設立当初から東京2020大会に向けて、天王洲アイルの認知度の向上、賑わいの創出を目標に掲げ、天王洲キャナルフェス、天王洲アートフェスティバル等様々な取り組みを行ってきました。次のの目標として天王洲アイルの観光地化を掲げ、既存コンテンツの更なる磨き上げを進めています。さらにこれまで設置を進めてきたアート作品を地域の観光商品として売り出すアートツアーの開発。訪れる観光客を受け付ける観光案内所の機能創出。これらの取組を通じ東京の新しい都市型観光地を目指してまいります。