岡山城の見どころ徹底ガイド!天守内カフェも紹介
岡山城を拠点に活動する岡山戦国武将隊のメンバーが、「なぜ岡山城はこんなにも人気なのか?」という理由を探ってみました。
2022年の令和の大改修によりリニューアルオープンした岡山城天守は、全国のお城の来城者ランキングで5位(※)に入るなど、多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。
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目次
- 岡山城とは?
- 岡山城天守の内部(1階~3階)
- 岡山城天守の内部(4階~6階)
- 体験コーナーで戦国時代・江戸時代を体感
- 馬や駕籠に乗って記念撮影ができるスポットも人気
- 天守内のカフェで楽しめるお城パフェ
- 岡山のお土産が豊富に揃う「金烏城商店」(地下1階)
- 誰でも天守を貸し切ることができます
- お城で備前焼体験ができます
- マニアックな見どころの紹介
- ボランティアガイドによる案内も利用できます
- 年間を通じて様々なイベントが開催されます
- 岡山城へのアクセス
- おわりに
岡山城とは?
岡山城を最初に築いたのは宇喜多直家です。その子の秀家によって、豊臣秀吉の協力のもと現在の岡山城の原型が完成しました。戦災で焼失した天守もこの時(1597年頃)に完成し、外観3層内部6階で、外壁は黒い板で覆われていたため別名「烏城(うじょう)」と呼ばれていました。その後領主となった小早川秀秋、池田氏により城は徐々に拡張・整備され現在の姿になりました。焼失した天守は1966年に外観が復元され、2022年の令和の大改修によりリニューアルされています。
岡山城天守の内部(1階~3階)
外観は3層ですが内部は7階になっており、1階は体験記念撮影コーナー「体感戦国絵巻」、2階は池田光政と綱政「江戸時代の岡山」、3階は「それぞれの関ヶ原」とテーマが決められています。それぞれのフロアで、テーマに沿った展示物と詳しい解説を見ることができます。
岡山城天守の内部(4階~6階)
4階は岡山戦国の表舞台へ「宇喜多直家と秀家」、5階は「今につながる城下町」、6階は"烏城"岡山城の魅力「最上階の姿」がテーマの展示となっています。塩蔵1階では岡山の忍者にまつわるコーナーがあり、ゲームなども楽しむことができます。また、岡山のお土産が購入できる「金烏城商店」も設置されています。天守の内部展示は、映画やテレビでおなじみの岡山市出身の歴史学者・磯田道史先生による監修で、楽しみながら岡山城の歴史を学ぶことができます。
体験コーナーで戦国時代・江戸時代を体感
1階の体験コーナーでは無料でお姫様やお殿様の衣装を着ることができます。また、刀や鉄砲を手に取り、実際の重さを体感することもできます。
馬や駕籠に乗って記念撮影ができるスポットも人気
その他にも、馬や駕籠に乗って記念撮影ができるスポットが用意されています。駕籠の隣にはお殿様お姫様用のトイレが再現されており、時代考証に基づいた設備を見学することができます。
天守内のカフェで楽しめるお城パフェ
天守の1階には、全国的にも珍しい天守内カフェ「烏城カフェ」があります。名物は季節ごとに変わる「お城パフェ」です。メロンパフェ、イチゴパフェ、そして岡山名物マスカットのパフェと桃のパフェが楽しめます。
パフェの上にはお城のモナカが添えられています。また、抹茶味の「宇喜多パフェ」もあり、こちらには宇喜多家の旗印である児の字のモナカが付いています。特に夏の時期に食べることができる桃のパフェは、岡山の特産品である白桃を使用した逸品として高い評価を得ています。
岡山のお土産が豊富に揃う「金烏城商店」(地下1階)
地下1階には岡山のお土産が勢揃いする「金烏城商店」があります。きびだんごなどの岡山の定番土産から、桃・マスカット・ジーンズなどを使用した岡山らしい商品、岡山の地酒・地ビール、岡山城オリジナルグッズなど、様々な商品が取り揃えられています。人気の御城印もここで購入することができます。
誰でも天守を貸し切ることができます
岡山城の特別なサービスとして、個人や団体向けの夜間貸切が可能です。このサービスは、リニューアルオープン以来、多くの方々に利用されており、大変好評です。料金もリーズナブルに設定されており、結婚式、各種オフ会、企業や団体の会合、式典、接待など、様々な目的で利用されています。天守内での飲食も可能で、貸切ならではの特別な空間を楽しむことができます。
お城で備前焼体験ができます
烏城公園内には備前焼工房があります。ここでは、小鉢や箸置き、角皿などをろくろを使って粘土から作る体験ができます。30分から1時間程度で体験でき、料金も手頃です。スタッフが丁寧に指導してくれるため、初めての方でも安心して体験することができます。作品は工房で焼き上げられ、約2ヶ月後に手元に届きます。
マニアックな見どころの紹介
①方向によって違って見える天守
岡山城天守は見る方向によって全く異なる姿を見せる珍しい城です。多くの人が見る天守前広場や岡山後楽園に向かう月見橋方向からは、どっしりと安定感のある姿を見せますが、東側から見ると同じ天守とは思えないほどスマートで細長く見えます。これは1階の平面が正方形ではなく不等辺五角形になっているためです。「おかやま旭川遊覧クルーズ」に乗ると、様々な角度から岡山城天守の姿を堪能することができます。
②100年ぶりに姿を現した石垣
岡山城の二の丸の西側には堀に沿って石垣が築かれていますが、この城内側の石垣は2023年に約100年ぶりに姿を現しました。明治時代に理由は不明ですが盛土により埋められていたものが、数年前の発掘で発見され、3年前から修繕整備が行われていました。このように、岡山城は徐々に昔の姿を取り戻しつつあります。
③月見櫓だけではないもう一つの現存櫓
天守の西側の岡山城本丸中之段には、岡山空襲の被害を免れた三層の月見櫓があります。しかし、岡山城にはもう1棟の現存櫓があります。旧岡山市民会館への道を挟んだ西側、かつての西の丸(旧内山下小学校の敷地内)に西の丸西手櫓があります。数年前までは東側からしか見ることができませんでしたが、櫓の前にあったマンションが取り壊されたため、現在は岡山シンフォニービル側からも櫓の西側をよく見ることができます。
④蓮華石というパワースポット
あまり知られていませんが、二の丸から不明門に向かう石段を登り切ったところに蓮華石というパワースポットがあります。歯が痛い人が祈ると痛みが和らぐという伝承のある、蓮華を彫った石です。ただし、岡山城天守閣の学芸員によると、「岡山名所図絵」には記載があるものの、現在の調査では詳細な場所の特定は難しいとのことです。
⑤地下に眠る宇喜多時代の石垣
月見櫓のある本丸中の段には、2箇所の柵に囲まれた階段があり、そこから地下に埋もれた石垣を見ることができます。この石垣は宇喜多秀家が創建時に築いたもので、池田家による岡山城の増改築の過程で埋められていたものが、1993年の発掘で発見されました。
ボランティアガイドによる案内も利用できます
岡山城天守のすぐ隣には岡山市観光ボランティア案内所があります。岡山市観光ボランティア活動連絡会(おかやまももたろうガイド)の黄緑色の帽子と上着を着たボランティアガイドが、岡山城を無料で案内してくれます。定時ガイドは10:00から16:00まで、1日4回(10:00、11:30、13:00、14:30)実施されています。ただし、第3木曜日、年末年始(12/26~1/6)、8月、雨天、猛暑日、警報発令日は休止となります。
年間を通じて様々なイベントが開催されます
リニューアルオープン以来、夏や秋の夜間イベント、謎解きゲーム、ゲームアプリとの連携イベント、全国の武将隊が参加するステージなど、様々なイベントが岡山城内および隣接する石山公園、岡山後楽園などで開催されてきました。今後も子どもから大人まで楽しめるイベントが予定されています。イベント情報は岡山城の公式サイトでご確認いただけます。
岡山城へのアクセス
JR岡山駅からは、路面電車の東山行きに乗車して約5分、「城下」で下車し徒歩約10分です。バスの場合は、岡電高屋行きまたは東山経由西大寺行きに乗車し、「県庁前」で下車後、徒歩約5分です。車では山陽自動車道・岡山ICより東に向かって約20分です。岡山城の専用駐車場はありませんが、天守閣に一番近いのは烏城公園駐車場です。岡山後楽園も一緒に観光する場合は、岡山後楽園駐車場が便利です。
おわりに
岡山城の魅力は四季を通じて楽しむことができます。春には旭川沿いの桜並木と桜カーニバル、春・夏・秋には「烏城灯源郷」による美しいライトアップなど、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。JR岡山駅東口から一直線に続く電車通り(桃太郎大通り)の先に岡山城と岡山後楽園があります。2024年10月・11月は毎週末にイベントが予定されており、岡山戦国武将隊も皆様をお迎えする準備を整えて、皆様のご来場をお待ちしています。
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!