旅の準備はじめよう
日本一穴場北千住!丸わかりガイド 宿場町400周年の歴史ある町のユニークな体験とは?
日本の首都、東京の観光地といえばどこをイメージしますか?渋谷や銀座、浅草といった繁華街は、エリアは日本のサブカルチャーや和文化に触れるスポットとして訪日外国人に確かに人気がありますが、意外な場所で和文化や大衆カルチャーを体験できるスポットがあります。足立区にある北千住です。
北千住ってどんなところ?
商業施設や昔ながらの商店街などがある北千住は、浅草・秋葉原・スカイツリーなどの観光地から電車で1本という好立地にあります。ガイドブックではあまり取り上げられない分、観光客は浅草や秋葉原ほど多くなく、日本人のリアルな暮らしぶりを垣間見るのにぴったりな街でもあるのです。
北千住駅から改札を出ると西口と東口があります。西口は「LUMINE」や「マルイ」といった商業施設があり、若い人でにぎわっています。一方、東口に向かうと地元の人が普段利用している小さな商店が軒を連ねていて、西口とは雰囲気がガラッと変わります。線路を隔ててこうした雰囲気の違いを楽しめるのが北千住の魅力の一つですね。
忍者、侍、和菓子etc…バラエティに富んだ日本の伝統文化が体験できる「rojicoya」
昔ながらの日本家屋での和文化体験
北千住には多くの、古民家をリノベーションした建物があります。カフェやワークショップ、画廊など、個性的でユニークです。今回訪れたのは、北千住駅東口から徒歩5分のところにある日本の伝統文化を体験できるスペースがあります。その名も「rojicoya」。「roji」は日本語で家と家との間に挟まれた細い道路のことをいい、rojicoyaもメインストリートから外れた細い道を行った先にあります。「coya」は江戸時代の子どもが集う「terakoya」からとった言葉。大人も子どもも含めて地域のコミュニティスペースとして和文化を体験できるイベントが行われています。
また、築90年古民家を改装しているので、昔ながらの日本家屋を体感していただけます。
そんなrojicoyaで日本の伝統文化に見て触れて、体験できるイベントが開催されました。今回は、日本が大好きな外国人を招待し、実際に体験してもらったので詳しくレポートします。
和菓子とお箏の体験
まずは和菓子作りから。その道20年の和菓子職人がデモンストレーションで作り方を伝授します。繊細かつ緻密な和菓子ができあがる過程を見て「Beautiful!」と驚く人や、「なぜピンクと白の生地を重ねて作るのですか?」など、わからないことを職人に質問する人もいました。
デモンストレーションの後は、実際に和菓子を作っていきます。中の餡をきれいに包んだり指先を使って花びらを作ったり、どの方も楽しそうに体験している姿が印象深かったです。
そのあとは、自分たちで作った和菓子と緑茶を飲みながら日本の伝統楽器である「箏」の生演奏がスタート。演奏の後は順番に箏爪を装着し、箏に触れて繊細な音色を楽しんでいました。
侍 忍者体験 豪華二本立て!
いよいよ侍・忍者体験です。本物の忍者のように手裏剣を投げ、本物の侍のように日本刀で試し斬りをします!
本物の侍と忍者の衣装を身にまとった外国人の皆さん、よく似合っていますね!侍の衣装と忍者の衣装、どちらか選べますが、どちらの衣装を着ても忍者と侍の体験ができます。
はじめは日本人の忍者が手裏剣を使った技を実演。畳に勢いよく手裏剣を投げ、手裏剣を刺していくのですが、うまく畳に突き刺すにはコツをつかむ必要があります。
体験する人は、最初はプラスティック製の手裏剣を使って、投げ方を何度か練習します。本番では鉄製の本物の手裏剣に持ち替えて畳に向かって投げていきます。なかなか思うように刺さらず、苦戦しながらも手裏剣を投げる難しさや奥深さを体験できました。
侍体験でも、はじめは日本刀のレプリカを使って練習しました。日本刀の正しい持ち方や腕の上げ方などの作法を学びます。そのあとは本物の日本刀(真剣)に持ち替えて「試し斬り」をします。
畳の表面にあたる「ござ」を丸めたものを勢いよく斬る「試し斬り」も、一見簡単そうに見えて実はすごく難しいのです。今回体験した外国人の皆さんはとても上手な方が多く、中には初めてとは思えないほどきれいに斬る人も見られました。
手裏剣を投げるときや試し斬りをするとき、店内全体がしんと静まり返って参加者全員が集中しているところが印象的でした。また、本物の手裏剣も真剣も日本人が直接触れる機会はほとんどないため、外国人が訪日の際にこうした和文化を体験できるのは大変貴重な機会ではないでしょうか。
侍・忍者体験が終わった後は街歩きです。英語が堪能なガイドが北千住の街を案内してくれます。東口から高架下を通過し西口へと向かいます。
飲み屋横丁をめぐる「飲み横ツアー」
侍・忍者体験が終わった後は街歩きです。英語が堪能なガイドが北千住の街を案内してくれます。東口から高架下を通過し西口へと向かいます。
西口には大型商業施設の以外にも、「飲み屋横丁」という地元の人行きつけの大衆居酒屋が立ち並ぶエリアがあります。個人経営の小さな飲み屋さんがいくつもあるので、どのお店に入るか迷ってしまいますね。日本人から見ても、ここの飲み屋街は下町のディープスポットを体験できる場所だと感じます。
rojicoyaではこの飲み屋横丁を散策し、実際に飲食店に入って日本の居酒屋を体験する「飲み横ツアー」を開催。
この日は土曜日だったこともあり、夕方からかなりにぎやかな雰囲気でした。最終的に焼き鳥を中心とした日本の居酒屋のメニューを提供する提供するお店に入店し、参加された外国人の皆さんでお酒とおつまみを堪能できたようです。
結論!日本の今と昔を堪能できる魅力ある街
今回ご紹介した北千住は、14もの商店街があり、買い物にとても便利な街でもあります。1日だけではまわりきれないほど、見どころが盛りだくさん!和文化を体験できるだけでなく、そこに住む日本人のリアルな暮らしぶりがわかるので、効率よく観光したい人にはぜひおすすめしたい街だと感じました。地元のスーパーでお土産を買ったり、お買い物を楽しんだりしてもいいですね。伝統的な日本の文化と、今の日本のカルチャーを体験できる北千住にぜひお越しください。
ANABA ADACHI JAPAN 足立区観光多言語ページ こちら
記事に出てきたお店 路地裏寺子屋rojicoya 築90年の古民家で和文化体験 こちら