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2025年8月1日(金)から3日間にわたって開催される「八王子まつり」についてまとめた記事です。関東地方屈指の「山車まつり」として知られる八王子まつりの歴史や注目の行事、気になる屋台の情報、アクセスする際の注意点などについてわかりやすく解説しています。
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関東地方屈指の山車まつりとして名高いのが「八王子まつり」です。本記事では、2025年の八王子まつりの日程、まつりの歴史や見どころの行事、屋台はどの程度の規模なのかといった気になる情報を記載しています。アクセス時の注意点についても解説していますので、ぜひお役立てください。
1.2025年八王子まつり開催日程は8月1日〜3日
2.八王子まつりのスケジュール
3.八王子まつりの屋台:営業時間は12時〜20時30分
4.八王子まつりの歴史:関東有数の山車まつり
5.八王子まつりの見どころ:「山車のぶっつけ」「民踊流し」
6.八王子まつりのアクセス方法:八王子駅から徒歩5分
7.八王子まつりのおすすめ周辺駐車場
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2025年の八王子まつりは、8月1日(金)、2日(土)、3日(日)の3日間にわたって開催されます。
八王子まつり2025年のイベントスケジュールは未発表のため、昨年のスケジュールをご紹介します。
祭り1日目には「氷の彫刻展」が開催されます。氷の彫刻展は、氷彫刻の普及とその技術向上などを目的に行われるもので、会場で彫刻制作が実演されます。
・氷の彫刻展: 13:30〜16:10
・富嶽の舞: 18:30〜19:00
・居囃子: 18:00〜21:00
・屋台: 12:00〜20:30
2日目には「民踊流し」や「山車巡行」、「関東太鼓大合戦」など、見どころがたくさん!
・子ども音頭: 16:30〜17:30
・関東太鼓大合戦: 14:00〜16:00
・民踊流し: 16:00〜18:30
・山車巡行・神輿渡御: 18:30〜21:00
・台湾高雄市パフォーマンス: 15:30〜15:50と、18:00〜18:20までの2回開催。
・居囃子: 14:00〜21:00
・屋台: 12:00〜20:30
3日目には「千貫(せんがん)みこし」などのイベントが行われました。千貫みこしは、およそ3トンもあるみこしを延べ1,600人がかつぐという迫力満点の行事です。
・多賀神社神輿渡御・子貫みこし渡御: 14:00〜16:00
・八幡八雲神社神輿渡御: 14:00から17:00
・山車巡行・神輿渡御: 1〜2地区 山車・神輿大辻合わせ18:30〜21:00頃 / 3〜4地区 山車・神輿連合渡御18:10〜20:00 / 5地区 山車・神輿連合渡御17:00〜20:00
・獅子舞パフォーマンス: 16:00〜16:50と、18:00〜18:20までの2回開催。
・台湾高雄市パフォーマンス: 15:30〜15:50と、18:00〜18:20までの2回開催。
・居囃子: 14:00〜21:00
・屋台: 12:00〜20:30
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日本全国各地で開催される夏祭り同様、八王子まつりにも多くの屋台が出店します。まつりのメインストリートである甲州街道沿いを中心に立ち並ぶ屋台の数は、例年約230店にも上り、焼きそばやたこ焼きをはじめとした定番の屋台メニューを楽しめます。
屋台の出店時間は、昨年は12:00から20:30まででした。2025年の最新情報は、公式HPをご確認ください。
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八王子まつりは、1961年に「3万人の夕涼み」と銘打たれた「八王子市民祭」としてはじまったイベントを起源としています。
八王子では、江戸時代から山車(※1)まつりとして受け継がれてきた八幡八雲神社(はちまんやくもじんじゃ)の祭礼「下の祭り(しものまつり)」と多賀神社(たがじんじゃ)の祭礼「上の祭り(かみのまつり)」とが個別に行われていました。
1968年にこの二つの祭礼は統合されましたが、現在でも八王子まつりの一部として行われている山車巡行は、この下の祭り・上の祭りの伝統を受け継いでいます。まつりが現在の形になって定着したのは2002年のことで、同年には地域伝統芸能大賞を受賞しています。
さらに2016年には、市制100周年プレ記念事業として行われた民踊流し(浴衣姿の踊り手たちが約2kmを舞う恒例イベント)で、最多人数で踊る盆踊りのギネス世界記録を更新するなど、八王子市民以外からも多くの注目を集めています。
※1:山車(だし)......まつりの際に、人が引いたりかついだりして動かす、飾りがついた大きな台車のこと。
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八王子まつりの見どころといえば、やはり何といっても、以下の2つのイベントを外すわけにはいきません。
・山車が競い合う「ぶっつけ」
・八王子の代表的な踊り「民踊流し」
八王子まつりの見どころのひとつである「ぶっつけ」とは、山車同士がすれ違う際の、それぞれの囃子(※2)の競い合いのことです。甲州街道(八王子駅入口交差点~追分交差点)周辺・西放射線ユーロードで見ることができます。
なお、「ぶっつけ」は、喧嘩祭りとして有名な富山の伏木曳山祭(ふしきいきやままつり)のように山車をぶつけ合うわけではありません。八王子まつりで登場する山車の数は19台にも上ります。大きさは幅が3m、奥行が4.5m、高さが4mほどで、山車人形が乗ると高さが7mを超えるものもあります。
19台のなかには名工・佐藤光重による6台の彫刻山車も含まれますが、この彫刻山車が灯火によって浮かび上がってくる光景は見応え十分です。
山車同士が接近し、囃子を演奏し合いますが、相手の囃子につり込まれてしまうと負けです。2台の山車だけでなく、時には3台や4台の山車が同時に競い合うこともあり、このときの迫力は圧巻です。
※2.囃子(はやし)......日本の伝統的な音楽のひとつで、お祭りや舞台で使われる伴奏音楽のことです。太鼓や笛、鉦(かね)などの楽器を使って演奏されます。
前述した通り、最多人数で踊る盆踊りのギネス世界記録にもなった「民踊流し」は、浴衣姿の踊り手たちが甲州街道を舞台に、伝統的な民謡にあわせて踊るイベントで、おおいに盛り上がります。
約4,000人もの踊り手たちは、八王子踊り(新・八王子音頭)や高尾山音頭、太陽おどりなどの曲にあわせて、約2kmの道のりを舞い歩きます。数多くの鮮やかな浴衣姿が華やかで、美しいのひと言です。
例年八王子まつりが開催される会場へのアクセス方法を、公共交通機関(電車・バス)と車に分けてご紹介します。特に電車以外で来場される方はご注意くださいね!
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八王子まつりの会場は、JR中央線「八王子駅」北口を出て徒歩5分の場所にあります。東京方面からは中央線特別快速を利用するのが便利です。「東京駅」から約50分、快速でも約60分で到着します。「新宿駅」からは特別快速で40分弱、快速で50分弱です。
横浜方面から「八王子駅」に行くのにはJR横浜線を利用します。所要時間は「横浜駅」から快速で50分程度、各停で1時間前後です。「町田駅」からであれば、快速で20分強、各停で25分程度です。京王線「京王八王子駅」からは徒歩10分ほどで会場に到着します。京王線「新宿駅」から特急に乗れば約35分です。
中央自動車道を利用すれば、首都高速・新宿出入口から八王子インターチェンジ第一出口までは約35分、一般道を利用した場合は八王子駅周辺まで約100分です。ただし、八王子まつりの期間中、甲州街道は車両の通行規制が行われ、会場周辺の道路は非常に混雑します。
車での来場はあまりおすすめできません。どうしても車で訪れたいという場合には、JRでひとつ東京寄りの「豊田駅」に車を置いてから電車で来る方法か、後述の周辺駐車場を利用する方法をおすすめします。
八王子まつりの期間中は交通規制によって、一部の路線バスが迂回運行されます。近辺の方でもバスは利用せず、最寄り駅から電車を利用する方がスムーズに来場できます。どうしてもバスを利用しなければならないのであれば、混雑を避けるために早めの時間帯に移動することをおすすめします。
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八王子まつり開催日のおすすめ駐車場である、以下3ヶ所について詳細情報を紹介します。
・八王子駅北口地下駐車場
・市営旭町駐車場
・タイムズサザンスカイパーキング
市営の八王子駅北口地下駐車場は、八王子まつりの会場に最も近い駐車場のひとつです。JR八王子駅北口から徒歩数分の場所に位置しており、収容台数は429台と大規模です。営業時間は6:00から24:00までと24時間営業ではないため、利用時間には注意してください。土・日・祝日は最大料金の適用がありません。
8月2日(土)、3日(日)に長時間の駐車を予定している場合は注意が必要です。料金体系は15分ごとに100円(00:00から7:00の間は30分ごとに100円)、平日の最大料金は1,800円です。
市営旭町駐車場は、八王子駅から徒歩約5分の場所にあり、八王子まつりの会場にも近く、便利です。収容台数は150台で、24時間営業しています。
車両の高さ制限があり、1.57メートルを超える車両は駐車できません。大型車での利用を予定している場合は注意が必要です。料金は15分ごとに100円(00:00から7:00の間は30分ごとに100円)で、最大料金の設定はありません。
タイムズサザンスカイパーキングは、八王子駅南口から徒歩数分の場所に位置し、八王子まつりの会場にもアクセスしやすい駐車場です。収容台数は185台で、24時間営業しています。通常料金は60分ごとに440円で、60分以降は30分ごとに220円です。最大料金は1,300円/日(24:00まで)です。
昨年の八王子まつりでは、屋台の出店時間は12:00から20:30まででした。2025年の最新情報は、公式HPをご確認ください。
八王子まつりは、関東地方屈指の「山車まつり」として知られ、毎年8月上旬に3日間にわたって開催されます。主な内容は、江戸時代から続く「山車巡行」や、山車同士が囃子を競い合う「ぶっつけ」、約4,000人の踊り手が甲州街道を舞い歩く「民踊流し」などがあります。また、氷の彫刻展や千貫みこしなども行われます。例年約230店の屋台も出店し、にぎわいます。
八王子まつりの「ぶっつけ」とは、山車同士がすれ違う際に、それぞれの囃子(太鼓や笛、鉦などの伴奏音楽)を競い合う見どころのイベントです。山車を実際にぶつけ合うわけではなく、相手の囃子につり込まれないように、自らの囃子を演奏し合うのが特徴です。2台だけでなく、時には3台や4台の山車が同時に競い合うこともあり、迫力満点です。
例年八王子まつりでは、花火大会は開催されません。
2025年に八王子で開催される花火大会には、7月26日19:00~20:15「八王子花火大会」があります。会場は富士森公園で、JR八王子駅から徒歩約20分、京王線山田駅から徒歩約15分です。
八王子まつりの会場は、JR中央線「八王子駅」北口から徒歩5分の場所にあります。京王線「京王八王子駅」からは徒歩10分ほどで会場に到着します。
2025年は8月1日から3日までの3日間にわたって開催される八王子まつりの見どころは、歴史を感じさせる山車や「ぶっつけ」の迫力、ギネス記録にもなった「民踊流し」の華やかさ、約230台も出店される屋台などです。80万人以上が来場し、混雑が予想されるため、アクセスに気をつけながら、楽しんでください。
Written by Kakutama editorial team
※本記事は2024年7月31日に公開した記事を2025年版にリライトしたものです。
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