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【千葉・館山】館山城で『南総里見八犬伝』の物語に触れよう!
城山公園の山頂に立つ館山城は、江戸時代(約200年前)の長編小説『南総里見八犬伝』に関する資料が展示された八犬伝博物館になっています。1982年10月に開館し、『南総里見八犬伝』の版本や錦絵(カラフルな浮世絵)などが展示され、人気アニメ『ドラゴンボール』に影響を与えたと言われる物語を人気を紹介しています。
『南総里見八犬伝』は、約200年前に作家・曲亭馬琴(きょくていばきん)が著した長編伝奇小説です。房総に実在した里見氏という武将とそこに関わる人々の物語です。作者は28年もの歳月をかけ、全96巻106冊の長編小説を書き上げました。物語は、伏姫(ふせひめ)と犬の八房(やつふさ)との因縁によって、各地に散らばった字が書かれた数珠玉を持ち、名字に犬の字を持つ8人の若者が八犬士として集結。里見氏を助けて大活躍するというお話です。壮大なストーリーは出版当時から大人気となり、歌舞伎として上演されたり、浮世絵も数多く出版されました。現在でもテレビや漫画、映画などで取り上げられるほど人々に親しまれています。
館山城がある城山公園は小高い丘にあります。山頂に登ると、館山のまちと穏やかな館山湾、さらには伊豆半島、富士山を遠望でき、館山屈指の展望スポットとして人気の場所です。駐車場から山頂までは坂を歩いて20分程度。
坂を歩いていくのが不安な方でも大丈夫です。土日祝日の10時から15時まで、無料のシャトルカーが運行されています。『南総里見八犬伝』のラッピングを施したシャトルカー、運転手はなんと忍者!
山頂にある館山城は、三層四階天守閣形式の建物です。建物の中が『八犬伝博物館』になっていて、開館時間は9時から16:30まで。休館日は毎週月曜日で、祝日の場合には翌日が休館。入館料は大人1人400円です。館内にエレベーターはなく、階段のみです。ここでしか買えない記念グッズや、ガチャ、記念メダルも人気です。
『南総里見八犬伝』に関する様々な展示を見ながら館内を巡り、階段を登りっきたところは展望室になっています。ぐるっと1周できるようになっているので、館山の町並みを360度見渡すことができます。
館山城の上に昇る満月は、美しい月として『日本百名月』にも認定されています。ぜひ『南総里見八犬伝』の物語に触れ、館山滞在を楽しんでみてください!
千葉県館山市は、黒潮の影響を受け、冬でも花が咲く温暖な気候と南房総国定公園に指定された変化に富んだ海岸線、緑あふれる野山や新鮮な海と山の幸に恵まれた自然豊かなまちです。 そして、南総里見八犬伝のモデルのなった戦国大名里見氏ゆかりの史跡などが残る歴史とロマン漂うまちでもあります。 千葉県の南端、東京からわずか100キロ圏内にある館山で、都会の喧騒を離れ、ゆったりと癒しの時間をお過ごしください。