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通訳の料金相場|種類や通訳者レベル、利用シーン、言語など項目別に紹介!
この記事では、通訳の料金相場について紹介していきます。通訳の種類や通訳者のレベル、利用シーン、言語ごと料金相場を解説するので、通訳を依頼したいと考えている方は参考にしてみてください。
そもそも通訳の料金は何で決まる?
通訳の料金は、主に通訳者の単価と拘束時間、機材や交通費などの関連費用で決まります。計算式で示すと、以下の通りです。
通訳の料金=人件費×時間+関連費用
この中で注意が必要なのが、通訳者の単価です。通訳者の単価は、通訳の種類や目的、通訳者のレベルや専門性によって異なります。
つまり、国際会議など高度な会議での通訳を依頼する場合は、費用が高くなります。一方で、社内の小規模な会議での通訳をオンラインで依頼する場合は、費用を抑えられるでしょう。
ただし、これは一例であり、通訳会社によって料金体系は異なります。たとえば、通訳者をレベル分けせず、通訳の種類によって料金を設定しているところもあるので、事前に見積もりを依頼するのがおすすめです。
【種類別】通訳の料金相場
まずは、通訳の種類別に料金相場を説明していきます。
同時通訳
同時通訳の料金相場は、半日あたり約8万円〜10万円、1日あたり約14万円〜18万円です。会場まで同行する場合は、移動費や滞在費が追加でかかります。また、通訳の内容によっては、1日で30万円ほどかかることもあります。
同時通訳とは、話し手が話している内容をほぼ同時に訳す手法です。通訳者はヘッドフォンなどで話し手の声を聞きながら、マイクを通して聴き手に通訳音声を届けます。
同時通訳は集中力が求められることから、長時間にわたる場合は通常2名の通訳者が交替で行います。そのため、他の通訳方法に比べて、料金が高く設定されているのです。
大規模な国際会議や、シンポジウムなどの重要な会議では、同時通訳が選ばれます。
なお、会場での通訳とリモートでの通訳の2種類がありますが、後者の方が割安です。ただし、会場に同行することで、通訳者と直接コミュニケーションが取れたり、音声トラブルにも対処しやすくなったりするため、重要な会議では会場での通訳が推奨されます。
逐次通訳
逐次通訳の料金相場は、半日あたり約2万円〜4万円、1日あたり約3万円〜6万円です。逐次通訳もリモート対応が可能であり、通訳者の移動費がかからない分、費用を抑えられます。
逐次通訳とは、話し手が一定の区切りで話を止め、その後に通訳者が訳す手法です。同時通訳に比べて時間はかかりますが、より正確な通訳が期待できます。
また、時間をかけて丁寧にコミュニケーションが取れるため、海外視察や商談などに最適です。
ウィスパリング通訳
ウィスパリング通訳の料金相場は、半日あたり約5万円〜7万円、1日あたり約8万円〜12万円です。
ウィスパリング通訳とは、通訳者が聴き手のそばに立ち、耳元で訳す方法です。機材が不要であり、通訳者1名でも対応できるという理由から、同時通訳よりも料金が安く設定されている傾向にあります。
この通訳方法は、通訳を必要とする参加者が少ない商談や社内会議で用いられることが多いです。
【通訳者のレベル別】通訳の料金相場
次に、通訳者のレベルごとの通訳の料金相場を見ていきましょう。
Sクラス
Sクラスの通訳者の1日あたりの料金相場は、約9万円〜12万円です。
一般的にSクラスには、15年以上にわたり国際会議や取締役会での通訳経験があり、医療やITなどの専門知識を有する通訳者が含まれます。同時通訳・逐次通訳・ウィスパリング通訳の全てに対応可能です。
Aクラス
Aクラスの通訳者の1日あたりの料金相場は、約5万円〜8万円です。
Aクラスには、10年以上の商談や社内会議での通訳経験をもち、Sクラスには及ばないものの、さまざまなシーンでの通訳に対応できる通訳者が主に含まれます。なお、同時通訳や逐次通訳に対応するスキルを兼ね備えています。
Bクラス
Bクラスの通訳者の1日あたりの料金相場は、約3万円〜6万円です。
Bクラスには、5〜10年ほどの実務経験をもち、会議や商談、会食に対応できる通訳者が多く該当します。専門性がそれほど高くない同時通訳やインタビューでの逐次通訳も可能です。
Cクラス
Cクラスの通訳者の1日あたりの料金相場は、約2万円〜5万円です。
実務経験が3年以上あり、日常会話レベルの逐次通訳ができる通訳者が主に含まれます。セミナーやイベント、社内会議での通訳が可能です。
【利用シーン別】通訳の料金相場
ここでは、通訳を利用するシーン別に、料金相場を紹介していきます。
国際会議・シンポジウム
国際会議やシンポジウムで通訳を依頼する場合、1日あたり約15万円〜30万円ほどの費用がかかります。
これらの会議では、専門的な内容が扱われます。また、同時通訳を選ぶのが一般的であり、Sクラス〜Aクラスの通訳者が2名必要です。機材も必要となるため、料金は高くなる傾向にあります。
商談・社内会議
商談・社内会議での通訳の費用相場は、1日あたり約6万円です。
通常、Aクラス〜Bクラスの通訳者が逐次通訳を担当し、現地に同行する場合は追加で交通費がかかります。さらに、複数の拠点を結ぶ場合や参加者が多い場合には、簡易通訳機器が必要となり、機材費が発生することがあります。
企業説明・展示会
企業説明・展示会での通訳の費用相場は、1日あたり約8万円です。
このようなケースでは、逐次通訳が最適です。一般的な会話のやりとりだけでなく、質疑応答や商談にも対応してもらうため、通常の逐次通訳よりも料金が高くなる傾向にあります。
現地調査
現地調査での通訳の費用相場は、1日あたり約5万円です。
現地通訳では、逐次通訳かウィスパリング通訳が選ばれます。担当するのは、Bクラスの通訳者がメインです。機材は必要としませんが、現地への交通費が追加でかかります。
【言語別】通訳の料金相場
次に、言語別での通訳の料金相場を解説していきます。希少言語は通訳者の数が少なく、料金が高くなる傾向にあるため、事前に相場を把握しておきましょう。
英語
英語の通訳の料金相場は、逐次通訳の場合、半日あたり約2万円〜4万円、1日あたり約3万円〜6万円です。
同時通訳は半日あたり約8万円〜10万円、1日あたり約14万円〜18万円、ウィスパリング通訳は半日あたり約5万円〜7万円、1日あたり約8万円〜12万円となっています。
中国語
中国語の通訳の相場は、逐次通訳の場合、半日あたり約2〜3万円、1日あたり約3万円〜5万円です。
通訳の種類やシーンによっては、英語と同様、費用がさらに高くなる傾向にあります。
タイ語
タイ語の通訳者の相場は、逐次通訳の場合、半日あたり4〜6万円、1日あたり7万円〜10万円です。
タイ語の通訳者は希少であり、英語や中国語に比べて費用が高く設定されています。
通訳料金のほかに発生し得る関連費用
通訳料金のほかに発生し得る関連費用として、以下の3つが挙げられます。
・交通費
・宿泊費
・機材費
それぞれの費用について簡単に見ていきましょう。
交通費
交通費は、通訳者が現地に移動する際にかかる費用です。たとえば、東京の企業が大阪で会議をする場合、東京在住の通訳者に依頼すれば、東京から大阪までの交通費が必要になります。しかし、大阪に在住している通訳者に依頼すれば、交通費を抑えることができるでしょう。
これは海外での通訳を依頼する場合も同様で、現地在住の通訳者に依頼すれば、交通費や宿泊費を削減できます。ただし、現地在住の通訳者はなかなか見つけにくいことが欠点です。
※内部リンク:現地通訳(8月作成)
宿泊費
関連費用として、宿泊費が含まれる場合もあります。たとえば、早朝や深夜に通訳を依頼する際には、宿泊費が必要になるでしょう。
また、海外での通訳の場合も、滞在費が必要です。ただし、上述したように現地在住の通訳者に依頼すれば、宿泊費を削減できる可能性があります。
機材費
同時通訳の場合は、ヘッドフォンやマイク、ブースなどの機材費用がかかります。合計すると約3万円ほどです。ただし、通訳の内容や会場の状況によっても異なるので、正確な金額は通訳会社に確認するようにしましょう。
通訳の費用を抑える3つの方法
最後に、通訳の費用を抑える方法を3つ紹介します。
複数の見積もりを比較する
通訳会社によって、通訳の料金設定は異なります。そのため、複数の会社に見積もりを依頼して、サービス内容と料金を比較することが大切です。
通訳の料金は、通訳の目的や通訳者のレベルによって異なります。通訳会社のホームページに掲載されている料金表から大きく変動する可能性があるため、見積もりを確認する必要があるのです。
通訳の目的や求めるレベルなどの希望条件を伝えて、見積もりを依頼しましょう。
オンライン通訳を検討する
オンライン通訳を利用すれば、通訳の料金を大幅に削減できます。料金は実際の通訳時間ではなく、拘束時間に基づいて計算される仕組みであり、その拘束時間を短縮できるからです。さらに、交通費も削減できます。
ただし、オンライン通訳を依頼する際、通訳会社では半日や1日単位での依頼が一般的であり、時間単位での発注には対応していないことが多いです。
そこでおすすめなのが、通訳アプリの「Oyraa」です。Oyraaとは、プロの通訳者を最短1分から手配できる通訳アプリであり、必要なときに必要なだけ利用できます。
また、料金も通訳会社に比べてリーズナブルです。通訳会社の1時間あたりの料金相場は約12,000円〜25,000円程度であるのに対して、Oyraaの平均的な通訳者の通訳料金相場は1分あたり約150円、1時間に換算すると9,000円であり、手軽に利用できます。
ダウンロード無料なので、ぜひお気軽にお試しください。
→ Oyraa
定期契約やパッケージプランを利用する
通訳を継続的に利用する予定がある場合は、定期契約やパッケージプランを利用すると、費用を抑えられます。詳しくは、依頼予定の通訳会社に確認してみましょう。
ちなみにOyraaでも10時間・30時間・50時間などのパッケージプランをご用意しています。このサービスを利用することで、費用を削減するだけでなく、案件ごとの見積もりや請求フローが不要となり、手間の削減にもつなげていただけます。
まとめ
この記事では、通訳の料金相場について、種類や通訳者レベル、利用シーン、言語など項目別に紹介しました。ここでは紹介しきれませんでしたが、医療や法律といった分野によっても料金が変わることがあります。
なお、通訳会社に通訳を依頼する場合は拘束時間によって料金が決まり、半日もしくは1日での契約が一般的です。もしスポットで利用したい場合は、Oyraaをぜひご利用ください。必要なときに必要な時間だけ利用でき、貴社のコスト削減やビジネスの成功にお役立ていただけるでしょう。
Oyraaは、人間による通訳を誰もが簡単に安価に利用することができるスマホアプリです。24時間365日いつでも予約不要でプロの通訳者を呼び出し1分単位で利用することができます。153言語2,700名の通訳者が登録しており、英語や中国語以外の言語でも対応可能。利用料金は使った分だけ、1分1USD程度とリーズナブルな価格設定です。また、アプリ通話のためSIMは不要で通話料金も無料。対面の会話・電話での会話のどちらにでも通訳者を加えることができます。