夜間の美術館を貸し切り!レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の前で、地産地消ディナーを楽しむ
徳島県の「大塚国際美術館」で、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を鑑賞しながらディナーが食べられる体験が開催されます。2024年12月13日(金)と2025年1月31日(金)の2日間限定です。本記事では体験の詳細や予約方法などを紹介します。
史上初!『最後の晩餐』を鑑賞しながら一夜限りのディナーが楽しめるプレミアムな体験とは?
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです
徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」は、世界の名画を陶板(とうばん)(※)で再現した「陶板名画」を展示している美術館です。
古代の壁画から現代絵画に至るまで、西洋の名画1,000点余りを展示しています。日本にいながら世界中の名画鑑賞ができるスポットですよ。
今回、そんな大塚国際美術館で、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』の目の前でディナーを楽しむ史上初の試みが行われます。全館貸切にし、地元の食材をふんだんに使ったディナーコースを楽しめるプレミアムな体験です。
作品の世界観にどっぷり浸りながら、夜間の美術館という非日常の空間で贅沢なひとときを過ごせます。絵画や芸術が好きな人はもちろん、特別な夜を演出したい人にもぴったりです。
ここからは体験の詳細や、見どころなどをさらに詳しく紹介していきます。
※陶板……陶器の板に絵画や美術作品を再現したもの
『最後の晩餐』の世界観に浸るディナー体験スケジュール
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです
体験の開催日は、2024年12月13日(金)と2025年1月31日(金)の2日間限定です。
どちらも夜間の大塚国際美術館を貸し切りにするため、17:45から体験がスタートします。実際のタイムスケジュールや内容を見ていきましょう。
①館内見学
まずは、17:45から貸し切りになった美術館の見学から始まります。
館内を案内してくれるのは、大塚国際美術館の絵画に精通している学芸員。英語・韓国語・中国語・タイ語の通訳サービスも提供されているため、日本語に不慣れな人でも安心して作品の解説を楽しむことができるでしょう。
学芸員の方からは、約1時間をかけて館内をめぐりながらじっくりと作品の見どころや美術館の歴史や創業者の思いなどの案内があります。1人で鑑賞するのとは一味違い、作品の奥深い魅力や背景を知ることで、アートの世界により深く引き込まれます。
鑑賞のポイントがわかり、没入感が高まったタイミングで、いよいよ体験のメインステージである『最後の晩餐』エリアへと案内されます。期待が高まる瞬間です。
②『最後の晩餐』エリアでのディナー体験
Picture courtesy of 大塚国際美術館
『最後の晩餐』が展示されているのは、B2Fのルネサンス展示室の一角です。
イタリアにあるオリジナルの『最後の晩餐』は1979年から約20年間、修復作業が行われました。現地では、修復後の姿しか見られません。
しかし大塚国際美術館では、修復前と修復後の両方を陶板で原寸大に再現し、展示しています。展示室の両壁に修復前と修復後の陶板が飾られており、その違いをじっくりと比較することができます。
『最後の晩餐』を前にしていただくのは、徳島県の食材をふんだんに使った地産地消のディナーです。
食事中には、地元生産者が登場し、メニューや工芸品についての解説をしてくれます。地元ならではの新鮮な味わいを一層楽しめるでしょう。
さらに、ディナー会場では、徳島が誇る伝統工芸品も彩りを添えます。徳島県が誇る伝統技を用いた藍染製品や、約230年の歴史を誇る大谷焼の食器が特別な一夜を引き立てます。食事だけでなく、徳島の地を支えてきた伝統工芸品にも触れられます。
世界の名画を鑑賞し、地元の旬の味覚を堪能し、さらに伝統工芸に触れるこの体験は、五感を刺激するイマーシブなプレミアム体験です。時代と国境を超えた、没入感のある特別な夜を、心ゆくまで堪能してください。
③ディナーメニュー
当日のディナーメニューは、以下の通りです。ディナーをいただきながら、食材の生産者の方から説明を受けることができます。
~ 最後の晩餐 ディナー ~
鳴門産鯛のカルパッチョ
鳴門金時芋のポタージュ
鳴門産鯛のオーブン焼き、阿波黒毛和牛サーロインステーキ
赤ワイン(モメサン・メルロー)または葡萄ジュース
マスカルポーネのティラミス
パン ・ コーヒーまたは紅茶
ディナー体験の見どころ
美術館を貸し切り、その特別な空間でディナーを楽しむだけでも希少で前例のない試みです。さらに”大塚国際美術館”で開催されることで、徳島の食材や工芸品と『最後の晩餐』が融合する、ここでしか味わえない唯一無二のコラボレーションが実現します。
ディナーでは、鳴門市が誇る歴史と伝統を感じさせる特産物がふんだんに取り入れられています。
鳴門市の伝統工芸品である藍染製品はその一例です。さらに、藍染の工程で藍液を入れる藍甕(アイガメ)として発展した大谷焼の器も使用され、鳴門の文化が料理とともに楽しめる演出が施されています。
特別なひとときには生産者自らが登場し、今なお伝わる伝統工芸の魅力やその発展の背景について語ってくれます。まさに貴重な体験と言えるでしょう。
さらに「本家松浦酒造」が手がける徳島県の地酒「天 HEAVEN」とのペアリングも楽しめます。ほかにも、市販されていない特別なお酒も提供され、ここでしか味わえない贅沢な体験が用意されています。
Picture courtesy of 本家松浦酒造
徳島県産の厳選された日本酒や、料理の風味やテイストに合わせて提供されます。
さらに、体験の締めくくりには、コース料理を彩った大谷焼をお土産として持ち帰ることができます。自宅に帰っても特別なひとときの余韻を感じることができるでしょう。
世界中の名画がここで!大塚国際美術館のユニークな魅力
体験会場となっている大塚国際美術館は、名画を陶板で再現しているという点に加え、世界的に珍しい“触れることができる”美術館です。
また、特殊技術により陶器の大きな板に原画に忠実な色彩・大きさで作品を再現しているため、紙やキャンバス土壁に比べ色が経年劣化せず、約2,000年、そのままの色と姿で残ります。
大塚国際美術館では、退色劣化しない陶板名画の特性を活かし屋外に展示しているモネの「大睡蓮」にもご注目ください。
夜間貸切では、日中には観ることができないラストアップされたモネの「大睡蓮」をご覧いただけます。
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです
世界各地に点在するフィンセント・ファン・ゴッホの花瓶の『ヒマワリ』7点を一堂に鑑賞できる貴重な体験も見逃せません。陶板で再現されているからこそできる体験です。
また、名画を背景に写真撮影ができるのも、この美術館ならではの特権。ここでしか味わえない、特別な時間を満喫できます。
写真は大塚国際美術館の展示作品を撮影したものです
現地の遺跡や礼拝堂などの壁画を環境空間ごとそのまま再現した立体展示は、美術館の中でも特に人気のエリアです。
イタリアの「スクロヴェーニ礼拝堂」やバチカン市国の「システィーナ礼拝堂」など、まるで世界旅行をしているかのような臨場感が味わえます。
予約は公式サイトから可能
『最後の晩餐』の世界観が味わえるこのプレミアムな体験は、2024年12月13日(金)及び、2025年1月31日(金)の2日間限で開催されます。
どちらの日程も、定員は20名までです。学芸員や生産者の説明には英語・韓国語・中国語・タイ語の同時通訳がつくので日本語が苦手でも安心してください。
1名あたりの参加費用は、ディナーや美術館への入館費用をすべて含んで合計150,000円です。夜間に20名限定で美術館を貸し切りにでき、絵画の前で特別ディナーが楽しめるのは、一生に一度しか巡り会えないかもしれない体験ですよ。
体験終了後に、ホテルに宿泊することもできるオプションも用意されています。詳細や空き状況などについては、公式サイトから確認できます。まずは、ぜひチェックしてみてください。
鳴門市で唯一無二の日本文化体験を
『最後の晩餐』の修復前後の陶板が展示された空間で、没入感あふれるディナーを楽しめる今回のプレミアムな体験。12月13日と1月31日には、いよいよ大塚国際美術館や地元の酒造・生産者が一丸となって、鳴門市と世界の名画の特別なコラボレーションが実現します。
この2日間のために考え抜かれたコース料理と心尽くしのおもてなしを堪能しながら、名画が持つ長い歴史やその背景に思いを巡らせてください。きっと一生の思い出となることでしょう。
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