地元民に愛される!三重県松阪市の中華そば店おすすめ3選

今回は三重県松阪市で、「松阪生まれの中華そばオススメ店3選」をご紹介します。
中華そばとラーメンの違いとは?
チキンラーメンが登場した昭和33年以降、ラーメンという言葉が世間に定着しました。ですが実際には中華そばとラーメンに明確な違いは無いそうです。今回は三重県松阪市で、「松阪生まれの中華そばオススメ店3選」をピックアップしてご紹介します。
①中華そばの不二屋
松阪市民のソウルフードといえばこの中華そばです!

昭和4年、初代の野口榮一さんが「うどんの不二屋」を創業。その後、関西を中心に食べ歩きを始めて研究に時間をかけ、不二屋独自の「中華そば」が誕生しました。

▲三代目の野口克己さん
元々はうどん屋だったので、不二屋の中華そばのスープは和風だしで割っています。全国的には中華そばといえば、メンマや海苔が少量乗っているイメージですが、松阪の中華そばは野菜がたっぷりになっています。

▲中華そば
魚介系のスープは、鰹節、鯖節、イワシ、サッパなどを秘伝の割合で絶妙にブレンドしています。だしの旨味が優しいあっさりとしたスープは、飲み干しても罪悪感がありません。
シャキシャキした野菜は、たまねぎの甘味がよいアクセントになっており、たまねぎはこだわりの淡路産となっています。
松阪で食べる中華そばは、あっさりとした和風だしのスープに野菜がたっぷり入ったものが多いのですが、松阪独自の中華そばの文化は、不二屋から始まりました。
地元民に受け入れられた不二屋の中華そばは、庶民の味として不動の存在になり、市内で中華そばを提供する店舗が増えていきました。

▲店内の様子
ほっとするいつもの味。松阪のソウルフードは変わらずここにあります。
②麺屋はな華
2軒目は、松阪インターから車で約40分、道の駅飯高駅の向かいにある「麺屋はな華」です。

▲自然豊かな国道166号沿いに店を構える

▲店内の様子
店主の中野晋也さんは、大阪の心斎橋で和食の板前修行をした後、津市の料理屋で9年、松阪市内のラーメン屋で8年程働き、麺屋はな華をオープンしました。おすすめメニューは限定30食の中華そばです。鶏ガラのあっさりした澄んだスープに野菜が入っています。中華そばに野菜が入ってるのが松阪特有です。

▲店主の中野晋也さん

▲中華そば
限定30食しか提供できないのは、他のスープとは別仕込みという手間暇かけたスープだからです。
厳選された素材を18時間煮出した極上の動物系スープや、全国各地から取り寄せた昆布・煮干し等を使い、高級料理店で使用される和風だしと合わせたスープ。地元の採れたての農産物を飯高駅で仕入れ、なるべく地産地消で地域に還元することを心がけています。
店の向かいには道の駅の温泉があります。中華そばと合わせて温泉も楽しんでみてはいかがでしょう。
③生そば更科
3軒目は大正4年から続く、老舗そば屋の「生そば更科」です。


▲店内の様子
店内にほんのり漂うカレーの香りが食欲を刺激します。

▲カレー中華
したっぷりのカレーが、しっかりと麺に絡まっています。
だしと野菜の旨みがたっぷりのマイルドなカレーです。鰹、うるめ、いわしなど…なんと、7種の素材からだしをとっています。

▲香ばしくてクセになる、蕎麦の実のアイス。

▲写真左:四代目の神田大輝さん 写真右:三代目の神田秀一さん
日本食の板前だった神田さんは、若い客層にも気軽に来てもらいやすいように、お酒のお供になるお造りや、海鮮丼とそばのセットなど、精力的に新メニューを打ち出しています。
これからどんどん楽しくなりそうな生そば更科、要チェックです!
松阪で至福の一杯を!
良い意味でちょっと独特な、三重県松阪市の中華そば。松阪にはかつてうどん屋が多くあったと聞いている。その名残で、和風だしの効いたスープを出すお店が多いのかもしれません。松阪市で野菜がたっぷり入った上品な味わいの中華そばを食べてみませんか。
【取材】
2023年10月3日
※メニュー内容は変更となる場合がございます。
【取材協力】
・中華そばの不二屋
三重県松阪市中町1900
TEL:0598-23-9605
・麵屋はな華
三重県松阪市飯高町宮前253-3
TEL:0598-46-0305
・生そば更科
三重県松阪市外五曲町84-6
TEL:0598-21-1168
三重県松阪市は日本のほぼ中央に位置し、世界に誇るグルメ・松阪牛、豊かな歴史文化、美しい自然を楽しめます。江戸時代、お伊勢参り(日本最高位の神社への巡礼)の最後の宿場町であった松阪は、多くの人やものが行きかう交通の要衝として栄え、多数の豪商を輩出しました。これらの商人たちが、江戸で松阪もめんなどの商いに成功し、松阪に繁栄をもたらしました。