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日本の伝統工芸品のひとつ「組紐」。江戸の面影が残る東京の神楽坂にて、本格的な組紐体験と素敵な柄のアイテムを展開するのが有職組紐道明です。今回はそんな組紐の歴史と魅力を徹底紹介。
組紐とは、古くから日本に存在する伝統工芸品の一つです。
その歴史は縄文時代にまで遡り、土器に組紐と思われる痕跡が見られるほど。
6世紀に中国から伝来した技術が発展し、平安時代には貴族の装飾品で使われたとか。鎌倉時代以降には武具の一部として利用されるなど、幅広い用途で使われてきました。
組紐は、糸の種類や色、組み方によって様々な模様や質感を生み出すことができ、現代でもアクセサリーやストラップなど、多様な組紐製品が作られています。
縄文時代の組紐は、土器にその痕跡が残されており、人々が紐状のものを使っていたことが分かります。
前述した通り、時代に応じて組紐の使用用途も増えていきました。江戸時代に入ると、組紐は庶民の間でも様々な用途に用いられていました。明治時代以降には帯締めや羽織紐など、着物を着る上で欠かせないアイテムに使われたことで広く普及しました。
また、組紐の技法も多様化し、より複雑で美しい模様の組紐が作られるように。
明治時代以降組紐は機械生産が広がりましたが、そのような時代においても伝統的な手仕事による組紐づくりを行い、手染め手組みの技法を現代に継承している老舗店が有職組紐道明です。
1652年に東京の上野池之端で創業。道明の組紐は、奈良の正倉院をはじめ、日本各地に伝わる古い組紐を研究することで、現代の組紐づくりに日本の伝統的な技術と彩色を反映。
組紐には色とりどりの絹糸を使用され、熟練の職人によってひとつひとつ丁寧に染め上げられていきます。
精巧に組み上げられた道明の組紐製品は、帯締めや羽織紐などの和装小物から、ネクタイやストラップなどもラインナップ。
また、伝統的な柄だけでなく、新しいデザインも積極的に展開することで幅広い世代に支持されています。
有職組紐道明では前述した通り、現代的なアイテムを展開。
現在も上野の池之端に本店を構えつつ、道明の組紐製品をより多くの人に知ってもらうためのお店を神楽坂に構えています。
ここでは、そんな有職組紐道明の商品が購入できるショップと、伝統的な組紐体験の行える場所をご紹介。
江戸時代からの歴史を感じさせる黒塀で、江戸町民のシックな美意識が反映されている神楽坂。
この街の雰囲気はもちろん、組紐だけでなくさまざまなな和の習い事が多くあるため、有職組紐道明のお店を出すには打ってつけの土地柄です。
お茶、お琴、踊り、歌などの教室がたくさんあり、着物を着た方とすれ違うことも多いとか。
歴史と文化を感じられるのは他でもない神楽坂でしょう。
Kumihimo Experience by DOMYOでは、組紐の魅力を知ってもらうためにワークショップを実施。
実際の組紐づくりに使われる道具と、シルク 100%の素材を使った本格的なコースを体験可能です。店内では1400年にわたる日本の組紐の歴史を感じながら、丸台と呼ばれる道具を使って組紐を組んでいきます。
組みあがった紐はブレスレットやスマホストラップなどに仕上げ、待ち時間には抹茶を嗜むことも。
*当施設は貸切でのご利用や団体でのご利用も承りますので、お問い合わせくださいませ。住所:東京都新宿区神楽坂6-75
定休日:毎週水曜日
営業時間:10時半-18時半
電話:03-3528-9874(shop・体験)
2015年より世界中の人に組紐の魅力を知ってもらうためにスタートした洋装部門「DOMYO」。
DOMYOでは、30年以上のベストセラー商品であるネクタイをはじめ、ベルトやアクセサリーなどの多様な商品を展開。
これまで和装分野以外にはあまり用いられてこなかった背景を他所に、今までにない斬新な組紐のアイテムを製作し続けています。
住所:東京都新宿区神楽坂6-75
定休日:毎週水曜日
営業時間:10時半-18時半
電話:03-3528-9874(shop・体験)
道明組紐教処 神楽坂教室では、50年近く前から組紐の技術を伝える教室を開催。
現在は全国に10カ所ほど教室があり、500名にも及ぶ人達が組紐づくりを学んでいます。
火曜から土曜まで、毎日午前午後の2コマを開講。日曜日と月曜日は好きな日に組紐を組む別科を開催中です。
住所:東京都新宿区神楽坂6-75電話番号:03-3528-9875
受付時間:10時半‐18時
神楽坂にあるリヨン料理のお店。
リヨン料理とは、美食の街リヨン地方発祥のもので、素材の味を最大限に引き出す伝統的な調理法が特徴です。豚肉や内臓を使った料理、クネル(魚のすり身団子)などが有名。
神楽坂は昔からフランス人の多い町として知られ、フランス料理店も多数点在。ルグドゥノムでは、リヨン出身のオーナーシェフ、クリストフ・ポコ氏が手がける本格的なリヨン料理を味わうことができます。
神楽坂下の交差点近くにある老舗のうなぎ屋です。
150年以上続く味を継承し、季節の食材を使った会席料理も有名。地下には茶室があり、茶会や月釜も行われています。
個室や宴会用の席もあるので、プライベートな集まりにも利用にもおすすめ。
日本で初めて蕎麦粉のクレープガレットを紹介したお店です。
ハムやチーズと一緒に食べるクレープは香ばしく、リンゴのお酒シードルと一緒に味わうのもおすすめ。
隣にはブルターニュ地方の名産品を扱うショップもあり、お土産や差し入れを探している方はぜひ立ち寄ってみてください。
石畳の路地が多くある神楽坂。曲がりくねった路地裏を覗くと、思わぬ発見があるかもしれません。
また、神楽坂にはミシュランの星付き飲食店もあり、カジュアルに楽しめるお店も沢山あります。洋食から中華、和食までジャンルも豊富です。
近年リニューアルされた赤城神社。
建築家隈研吾氏が設計したモダンな社殿を構え、神社の裏は近年奥神楽坂と呼ばれています。
また、毎年9月19日には例大祭が行われていますので、縁日を目当てに行くのもおすすめ。
善國寺は、神楽坂のメインストリート沿いにあり、気軽に立ち寄ることができます。
毎月1日と15日には縁日も開かれ、神楽坂散策の際には、ここでお参りしてから神楽坂めぐりをスタートするのもいいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
有職組紐道明は、370年以上の歴史を持ちながら、現代にも継承されている組紐の老舗店です。アクセサリーやストラップなど幅広い品揃えがあるのも嬉しいポイント。
ぜひ、江戸の風景が残る神楽坂にて、組紐の魅力に。
和のまち神楽坂のKumihimo Experience by DOMYOでは、組紐という工芸の魅力をより一層知っていただくため、実際に組紐製作体験ができる組紐ワークショップを開催しております。 実際の組紐づくりに使われる道具とシルク 100%の素材を使った本格的なコースを多数ご用意してお待ちしております。ゆったりした店内をめぐりながら歴史的な組紐の展示品をご覧いただき、1400年にわたる日本の組紐の歴史を感じていただいたのち、丸台と呼ばれる道具を使って組紐を組んでいただきます。組みあがった紐はブレスレットやスマホストラップなどに仕上げますので、その間はラウンジにてお抹茶をいただきながらおくつろぎください。 当施設は貸切でのご利用や団体でのご利用も承りますので、お問い合わせくださいませ。