旅の準備はじめよう

愛媛県で唯一の水族館「おさかな館」では、リニューアルに合わせて新しく音声ガイドが導入されました。音声ガイドでは、知られざるおさかな達が持つ魚(ぎょー・超)能力をご紹介。子どもから大人までハマってしまう新しい水族館の楽しみ方をご紹介します。
愛媛県に唯一存在する、水族館であるおさかな館。
そこが今回新しくリニューアルされたということもあり、さっそく訪れてみた。なんでもこのON THE TRIPの取り組みを始めてからというもの、入館者の数が30%以上増えたという。一体どんなリニューアルが行われたのだろうか。
今回のリニューアルでは、展示空間で魚たちを観察しながら、音声ガイドを通じて目の前の魚の生態を学べる仕組みが導入された。川魚の驚くべき“魚(ぎょー)能力”を知ることができるという(!?)、ON THE TRIPの音声ガイド。まずは、入り口でガイドをダウンロードすることから体験が始まる。
アプリをダウンロードしたら、アプリ内検索タブから「おさかな館」を検索して選択。
オーディオガイドは無料でダウンロードすることが出来るので、来館前に予習として聴くことも良し、通信状況を気にせずに楽しむためにも音声ガイドをダウンロードしておくこともおすすめだ。
入り口のパネルから、上流に住むお魚さんたちからスタートして、10種類の超(魚)能力を聴きながら館内をめぐる。
水族館の中には、たくさんのイラストが散りばめられており、どれもそのお魚たちの超能力、いや魚能力にちなんだイラストになっている。
お魚たちの個性をしっかり表したイラストは、子どもだけでなく大人達も思わずファンになってしまいそうなものばかり。子どもを楽しませようとやってきた大人が思わず楽しんでしまっている姿も見られた。音声ガイドで学んだ後は、子どもと一緒に「どの魚が推しか」と話してみるのも楽しそうだ。
そのお魚の目の前で、彼らがどんな進化を遂げて、どんな能力を持っているのかをその場で聴く。
たとえば、手や足を回復させる「じこさいせい」、赤い目で敵を見つける「サーチライト」、オスがいなくても子どもが生める「スーパークローン」。
おさかな館にいる生き物たちはみんな、目には見えないすごい力、人間にはない "超(ぎょー)能力" を持っているのだ。
一見すると普通の魚たちが、ガイドを聴くことでまったく違う生き物に見えてくる。
実際に自分の目で見て、聴いて、感じるという五感を刺激しながら学ぶ体験は、教科書やネットでは得られないリアルな実感や発見となり、より深い学びへとつながる。子どもの学ぶ意欲を高めるだけでなく、大人の好奇心までも刺激する特別な体験となるはずだ。
もともと このおさかな館は、学習センターという名前がついている水族館で、子どもたちが川魚のことを学べる場所だったそう。日本一の清流・四万十川の近くに位置することから、淡水に棲むおよそ120種類のお魚さんの生態を学ぶための水族館としてオープン。愛媛で唯一の水族館で、さらに川魚に特化している水族館ということで国内でも非常に珍しい水族館だ。今回の音声ガイドを導入した取り組みは、その水族館のルーツに戻る取り組みでもあるとのこと。
学習センターとしての役割を強化し、リニューアルしたおさかな館。とくに家族連れで小さなお子さんと一緒に来館する人が多いため、イラスト以外でも子どもと一緒に楽しめる工夫がなされている。その一つが、「どんな超能力があると思う?」と親が子どもに語りかけたくなるようなガイドの導入だ。
大人が音声ガイドを聴きながら、各展示場所で子どもに、このお魚さんたち「どんな超能力があると思う?」と聞くことで子どもの考える力を育む。そして、ガイドの内容を伝えることで「お父さん、お母さん、なんでそんなこと知ってるの?!すごい!」と、驚きと尊敬のまなざしを向けられる、そんな親子の会話が自然に生まれる水族館へと進化しているのだ。
こうした取り組みの結果、今では観光客の数がこの音声ガイドを取り入れる前に比べて1.3倍に増加。さらに今後も新しい展開をしていくそうだ。
これからのおさかな館に目が離せない。
ON THE TRIPは、お寺や神社、美術館などの文化財や街に息づく物語を、地図上にマッピングされたスポットを巡りながら楽しむオーディオガイドアプリです。 一つ一つのガイドはまるで映画や小説のような心動かす作品となり、ガイドを聴くことで旅先への理解が深まり、旅の体験がふくらむ。 オーディオガイドアプリを活用することで見えてくる、ガイドブックには載っていない日本の魅力と、オーディオガイドだからこそ味わえる新しい旅の仕方をご紹介していきます。