「招き猫美術館」は岡山の開運スポット!絵付け体験や見どころをご紹介

「招き猫美術館」は、幸運を招く猫の置物を集めた専門美術館。鑑賞だけでなく、願い事を書いたり絵付け体験も楽しめる参加型スポットです。見どころや体験レポート、料金・アクセス情報を紹介します。
- 目次
- 招き猫美術館とは?
- 見どころ①:新スポット「顔出しにゃんこ」と吉兆門
- 見どころ②:願いが叶う!?「願掛け 福寿横丁」
- 見どころ③:圧巻の招き猫コレクション「百福の間」
- 見どころ④:有名アーティストの作品も展示
- 見どころ⑤:続々登場!新名所
- 別館「LUCKY CATS HOUSE」で絵付け体験
- 絵付け体験レポート
- 完成
- library山猫文庫
- ミュージアムショップ
- 素敵な笑顔の館長 虫明さん
- 基本情報・開館時間・料金
- アクセス
- おわりに:招き猫美術館で福を招こう!
招き猫美術館とは?

岡山市内にある招き猫美術館は、日本で初めて招き猫(幸運を招く猫の置物)を専門に扱ったミュージアムです。築100年の古民家(伝統的な日本家屋)を利用して作られたこの美術館は、伝統的な日本の雰囲気とモダンなデザインが融合した空間です。明治時代(1868-1912年)の招き猫からオリジナル招き猫まで、約800点もの招き猫が常設展示されています。館内では写真撮影も可能です。
見どころ①:新スポット「顔出しにゃんこ」と吉兆門

駐車場から左手に進むと、美術館本館への道があります。本館では、入館手続きや絵付け体験の受付ができます。
階段前にある黄色い顔出しパネル「顔出しにゃんこ」は、3ヶ月前に登場したばかりの新名所で、記念写真撮影に最適です。また、赤い「吉兆門」(縁起の良い門)をくぐると、幸運が訪れるかもしれません。門の上部には、まるで猫が散歩しているような装飾があるので、ぜひ注目してください。
見どころ②:願いが叶う!?「願掛け 福寿横丁」

入館後、突き当りを右に曲がったところにある「願掛け 福寿横丁」は重要な見どころです。ここにある大きな招き猫は、招き猫美術館のオリジナルキャラクターです。招き猫の色には意味があり、白は開運(幸運を招く)、黒は魔除け(悪いものを払う)の効果があるとされています。また、右手を上げている招き猫は「お金を招く」、左手を上げている招き猫は「人を招く」、両手を上げている招き猫は「幸運を招く」と言われています。白い猫の側には願い事を書いた「願い札」(小さな木の板)がかけられています。
たくさんの叶い札!

黒い招き猫の側には、願いが叶った人々が感謝の気持ちを込めて書いた「叶い札」がたくさん掛けられています。様々な願い事が叶った証拠として、多くの人が再訪問しているそうです。多くの幸せな願いが集まる心温まるスポットです。
見どころ③:圧巻の招き猫コレクション「百福の間」

2階にある「百福の間」では、圧巻の招き猫コレクションを見ることができます。大きな招き猫「金福」を中心に、個性豊かな招き猫たちが展示されています。このフロアでは日本各地の伝統的な招き猫や、海外製の招き猫も展示されています。岡山の伝統工芸品である久米土人形の招き猫もあります。あなたの地域の招き猫も見つかるかもしれませんので、探してみてください。
良いことが起こる!?うわさの招き猫!

このフロアには、同じポーズで写真を撮ると幸運が訪れるかも!?という、うわさの招き猫もあります。ぜひ猫と同じポーズをして写真を撮ってみてください。
見どころ④:有名アーティストの作品も展示

招き猫美術館では、伝統的な招き猫だけでなく、有名アーティストの作品も多数展示されています。展示作品の中には、安西水丸さん(有名なイラストレーター)の作品もあります。安西水丸さんは、村上春樹(国際的に有名な日本の作家)の作品の表紙イラストや、子ども向け絵本「がたんごとん」の作者としても知られています。
見どころ⑤:続々登場!新名所

驚くべきは高さ7.5メートルもある「猫の木」です。この木は年に1回剪定(せんてい:形を整えるために枝を切ること)され、取材時の1月末にはちょうど剪定されたばかりでした。
猫の木以外にも館内には多くの木が丁寧に手入れされており、自然を楽しむこともできます。

2023年に誕生した「LUCKYGATE」も見どころです。カーブミラー(曲がり角に設置される安全確認用の鏡)が猫の顔の形になっており、駐車場から出るときに実用性も兼ねています。小さい黄色いゲートはお子さん用です。
このように新しい見どころが定期的に増えているので、何度も訪れたくなる美術館です。
別館「LUCKY CATS HOUSE」で絵付け体験

本館を出て左手に進むと、別館「LUCKY CATS HOUSE」があります。ここでは、自分だけのオリジナル招き猫を作る絵付け体験ができます。とても楽しい体験なので、おすすめです。

LUCKY CATS HOUSEの入り口には、猫の耳がついたゲートがあります。美術館の敷地内には、至る所に招き猫やそのモチーフがあり、それらを発見するのも楽しみの一つです。
絵付け体験レポート

絵付け体験では、まず3種類ある白い素焼き(まだ色が塗られていない焼き物)の招き猫から好きなものを選びます。両手を挙げているもの、片手を上げているもの、丸い形の猫の3種類があります。それぞれに意味があるので、叶えたい願いに合わせて選ぶことも、自宅のインテリアに合わせて選ぶこともできます。

招き猫を選んだら、紙のパレット、メモ帳、水の入ったバケツ、絵筆、絵の具などが用意されます。どんな招き猫にするか考え、メモ帳にアイデアを書き出します。

イメージが決まったら、鉛筆で下書きをした後、色を塗っていきます。広い面積や薄い色から塗るのがコツです。絵筆を持つのは学生以来という方も多いでしょう。最初は慎重に塗っていましたが、作業を進めるうちに様々な工夫をしたくなります。この集中している時間がとても楽しいです!
完成

完成すると、達成感と満足感で幸せな気持ちになります。完成した自分だけの招き猫は、レッドカーペットの上で背景にある多くの招き猫たちと一緒に記念写真を撮ることができます。
制作時間は約1時間でした。美術館スタッフによると、短時間で作る人もいれば、じっくり時間をかける人もいるそうです。制限時間はありませんが、こだわって作りたい人は事前にイメージを考えておくと良いでしょう。
library山猫文庫

絵付け体験スペースの隣の部屋「library山猫文庫」では猫の絵本がたくさん展示されており、手に取って読むこともできます。招き猫の絵付けデザインを考える際の参考にもなります。
また、学芸員(美術館の専門スタッフ)が旅先で見つけた猫の本を展示しているコーナーも見逃せません。
ミュージアムショップ

ミュージアムショップは本館にあります。館長おすすめの「招き福猫」(招き猫美術館オリジナルキャラクター)は、丸い瞳がとてもかわいらしく、キラキラのパールが付いているなど、他では手に入らない特別な商品です。他にも、クッキーやコーヒー、招き猫美術館の御朱印(寺社を訪れた記念のスタンプ)や近くの金山寺の商品なども購入できます。
素敵な笑顔の館長 虫明さん

今回、お話を伺ったのは館長の虫明修さんです。多くのリピーターがいるため、訪問するたびに新しい発見があるよう、感動していただけるよう工夫しながら美術館を運営されているとのことです。
「30周年を迎えた招き猫美術館に、ぜひお越しいただいて、鑑賞はもちろんのこと絵付け体験などをしていただき、福(幸運)を持ち帰っていただければと思います」とおっしゃっていました。館長も学芸員さんも、とても素敵な笑顔で対応してくださり、幸せな気持ちになれる美術館でした。
基本情報・開館時間・料金

【招き猫美術館】
所在地:岡山県岡山市北区金山寺865-1
電話番号:086-228-3301
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:なし
入館料:一般600円、小・中学生300円 招き猫絵付け体験:1,700円
アクセス

広い駐車場が完備されているため、車での来館がおすすめです。 公共交通機関を利用する場合は、最寄りのバス停や駅からタクシーをご利用ください。
交通アクセス(車):山陽自動車道山陽IC・岡山ICから約20分
交通アクセス(公共):JR岡山駅からネオポリス行きバス約20分「金山口」下車、タクシー約10分、またはJR備前原駅からタクシー約9分
駐車場:普通車30台、大型車3台
おわりに:招き猫美術館で福を招こう!

いかがでしたでしょうか。今回は招き猫美術館のご紹介でした。絵付け体験は、達成感と幸福感も味わえるのでとてもおすすめです。そして、この記事でご紹介しきれなかった魅力的な招き猫たちがあなたを待っています。ぜひ足を運んで、幸運をお持ち帰りください。
岡山県は、西日本の中央に位置しており、1年を通して雨が少なくて温暖な気候から「晴れの国」と呼ばれています。京都、大阪、広島の有名観光地めぐりの中間点でアクセス便利!瀬戸大橋を経由して四国に渡る際の玄関口でもあります。 また、「フルーツ王国岡山」とも呼ばれ、瀬戸内の温暖な気候の中、太陽を浴びたフルーツは、甘さ、香り、味ともに最高品質。 白桃をはじめ、マスカットやピオーネなど、旬のフルーツが味わえます! 「岡山城」や日本三名園の「岡山後楽園」、倉敷美観地区といった、歴史、文化、アートなど世界に誇る観光スポットもあります!