旅の準備はじめよう

秋田市の1~12月の気温と、各月にふさわしい服装選びを解説します。この記事では、秋田市の冬のかまくら、夏の竿燈まつり、名物グルメなども併せて紹介します。
秋田県は日本海側気候です。冬は北西の季節風が強く、雪や雨の降水日数が多いのが特徴。
そんな秋田県の西側にある秋田市は、夏は暑く、冬は寒さが厳しいです。降雪が多いので、冬の秋田は風物詩のかまくらが見れる場所もあります。
秋田市は年間を通してほぼ曇り。気温は最低気温が-2℃、最高気温が 28°Cの間で変化します。
-5°C 未満または 32°C を超えることは滅多にないので、適切な服装を選べば快適に過ごせるでしょう。
秋田市の気温は、2024年は年間平均気温13.5℃、最低気温-5.2℃、最高気温 35.8℃でした。
例年の秋田市の気温は、年間の最低気温が-2℃、最高気温が 28°Cの間で推移しているので、2024年は気温差が大きかったといえます。
年間降水量は1776.0mm 。東京の年間降水量約1,600mmと比較しても、秋田市の降水量は多いといえるでしょう。
秋田市の湿度は1年を通して約70%以上で、湿度が高く雨や雪が多いです。秋田市の観光の際には折り畳み傘やレインコートが必要になります。
秋田市ポートタワー(道の駅秋田港セリオン)からの景観 Photo by AC
秋田市の1月から3月は冬真っ只中。気温は最低気温-3℃、最高気温が8℃と寒さが厳しい季節です。
雪が降る日も多く、しっかりとした防寒対策が必要になります。足元もヒールがない雪用のブーツなどで、滑らない対策も。
ダウンコートなど保温性が高いアウターの下に、セーター、フリースなど重ね着がベスト。足元も、厚手のソックスやタイツなどで冷えないようにしましょう。
1~3月の観光の見どころは、かまくらやスキー、スノーボード、さらに雪見露天風呂など。秋田らしく雪にちなんだ観光を楽しんでください。
1月の秋田市の平均最高気温は-3℃、平均最低気温は1℃と、寒い新年の始まりです。
この時期は、厚手の防寒対策が必要です。ダウンコート、ロングコート、厚手のセーターや裏起毛の服など。マフラー、手袋、ニット帽に携帯カイロがあると便利でしょう。
1月に楽しみたいのは、秋田市ならではの「火振りかまくら」。江戸時代から伝わる伝統行事で、15日夜にわらの束に火をつけ、振り回しながら合格祈願など、思い思いの祈願をします。
秋田市仁井田地区で開催される雪の中で楽しむイベントなので、しっかり防寒をして出かけましょう。
2月の秋田市の平均最高気温は-3℃、平均最低気温は4℃と、まだまだ冬の気温が続きます。
とはいえ、日中の最高気温が1月より3℃ほど上昇するので、節分以降は寒さがやわらいだと感じることも。
2月に適した服装は、1月同様にしっかりした防寒対策。ダウンコートなどのインナーは、重ね着をして保温対策を。長袖カットソーやシャツなどの上にセーターやフリースなどを着て保温することが大切です。
足元も雪の影響で転倒防止のために、スノーブーツなどもおすすめ。
2月の観光は小正月行事の雪まつり。豪雪地帯で、パウダースノーを体験してください。
3月の秋田市の平均最高気温は8℃、平均最低気温は0℃と、春の足音が聞こえる気温。2月よりも寒さがやわらぎます。
秋田市の豪雪は3月下旬まで続きますが、少しずつ春らしい日も増えてくるでしょう。
3月の観光に適した服装は、基本的には冬の防寒着です。ダウンコート、フリースや裏起毛素材のパーカー、カーディガンなどで寒さ対策を。ストール、手袋なども便利です。
雪がまだ多い時期なので、靴も滑りにくい靴底の歩きやすいものを選びましょう。
3月の観光は、雪見露天風呂。秋田市郊外に車で約20分のところにある貝の沢温泉は、源泉100%掛け流しの湯が楽しめる山里。露天風呂で雪をみながら癒されます。
Picture courtesy of Photo AC
4月から6月の秋田市は、いよいよ待望の春から初夏の季節。
4月は肌寒い日も多く、ライトダウンジャケットなどが必要です。日中と朝晩の気温差が大きいため着脱しやすい服を選び重ね着をしましょう。
4月から6月の秋田市は突然の雨も多く、濡れても大丈夫な靴にすると便利。折り畳み傘やレインコートも、コンパクトなものを準備しておきましょう。
この時期は、花見や歴史的建築物や地酒の酒蔵などの見学、さらに自然の中の散策などが楽しめます。
4月の秋田市の平均最高気温は14℃、平均最低気温は5℃と日中は春らしい暖かさを感じる陽気に。朝晩と日中の気温差が大きいため、重ね着で調節しましょう。
おすすめの服装は、ライトダウンなど。インナーには長袖シャツやカットソー、カーディガンなどが便利です。急な雨もあるので、折り畳み傘やレインコートも必要。靴はスニーカーなどがいいでしょう。
おすすめの観光は、遅咲きの桜で4月下旬に桜が見頃になります。秋田市の千秋公園は、桜の名所100選にも選ばれていて夜はライトアップも。幻想的な雰囲気の夜桜もきれいです。
5月の秋田市の平均最高気温は19℃、平均最低気温は10℃の爽やかな日が続きます。雨の日も少なく、観光にもベストシーズン。
5月の観光にふさわしい服装は、基本的には長袖のカットソーやシャツ。その上に薄手のジャケットやパーカー、カーディガンなどを気温に応じて羽織ることをおすすめします。
ボトムスはスカートならストッキングやタイツ、長ズボンがいいでしょう。
靴は、歩きやすいスニーカーなどがベストです。
6月の秋田市の平均最高気温は24℃、平均最低気温は10℃で初夏に移行する季節。梅雨が始まり、雨の日が多くなります。折りたたみ傘やレインコートを用意しましょう。
この時期ふさわしい服装は、半袖カットソーやシャツ。スカートならストッキング、長ズボンがピッタリです。
ただし、雨が降って、急に冷え込むことがあるので、薄手のカーディガンやストールなどがあると重宝するでしょう。
靴は雨に濡れても大丈夫な素材や防水スプレーをしておくと便利です。6月の秋田市は、秋田酒類製造の見学や秋田県立美術館で美術鑑賞がおすすめ。
竿燈まつり Photo by AC
7月から9月の秋田市は、いよいよ夏の本格的な暑さが到来します。気温も上昇し、平均最高気温が30℃近くなる日も少なくありません。
秋田市の夏は、湿度が高く蒸し暑く、観光の時には熱中症対策として、こまめな水分補給が必要になります。スポーツドリンクなどがおすすめ。
紫外線も強くなるので、日焼け止めや日傘、帽子などを使いましょう。
7月~9月の秋田市は、夏のレジャーやイベントが満載! 夏のお祭りや、海水浴、フルーツなどのグルメを満喫できます。気温に適した、涼しさを保てる服装で観光することで快適に過ごせるでしょう。
7月の秋田市の平均最高気温27℃、平均最低気温20℃。梅雨が明けて、蒸し暑い夏が始まります。午前中や夜間は涼しいですが、日中は27℃くらいまで気温が上昇するので、カーディガンなどで調整しましょう。
水分補給も欠かせません。ウオーターボトルなどを持参し、水分補給が必須。紫外線対策は日焼け止めや、日傘があると便利です。
7月は国の重要無形文化財に指定されている「土崎神明社祭の曳山行列」が開催されます。秋田市北部に位置する土崎港は中世の城下町で、祭り期間は神輿や夜まで山車がでるなど街中が熱気で包まれます。
8月の秋田市の平均最高気温29℃、平均最低気温21℃で、いよいよ夏の暑さも本番。蒸し暑さのために観光には熱中症対策が必須です。
紫外線も強いので、日焼け止めをこまめに塗り、日傘や帽子も準備が必要。
8月の秋田市観光に適した服装は、ノースリーブや半袖のカットソーやシャツ。スボンなら半ズボンで、通気性が高いコットンなどのワンピースもおすすめ。靴はサンダルやスニーカーなど歩きやすい靴がベスト。
8月は秋田市の夏の風物詩、竿燈まつりが開催されます。涼しい服装で夕涼みがてら出かけてみては?
9月の秋田市の平均最高気温は25℃、平均最低気温は16℃。猛暑が和らぎ、秋の観光シーズンが到来します。
9月は寒暖差が激しいので、半袖のカットソーやシャツの上にカーディガンやストールなどで調節しましょう。ボトムスは動きやすい素材を選ぶと快適です。
台風の時期でもあるので、コンパクトなレインコートがあると便利。靴は雨が降っても対応できる素材のスニーカーなどを選ぶことがポイント。
9月は涼しい日も多くなり、自然の中での散策が楽しめる時期。下旬から紅葉もみられるので散歩などでリフレッシュしてください。
Picture courtesy of Photo AC
秋田市の10月から12月は、秋から冬への移行期です。この時期は、10月はまだ涼しいながらも、防寒対策は必要ありません。
しかし、11月、12月になると冬用コートやダウンジャケットが手放せなくなります。冬の気配を感じたら、手袋やマフラーも活用してください。
10月から12月は、気温に応じて重ね着がマスト。アウトドアの観光をする際は、歩きやすい靴を選びましょう。
この時期の見どころは、紅葉狩りや温泉、秋田の伝統料理グルメなど。秋田の秋から冬は、おいしい料理を食べながら、絶景を楽しめます。
10月の秋田市の平均最高気温は18℃、平均最低気温は9℃。朝晩は少し肌寒い気温ですが、日中は快適な気温です。寒暖差が10℃近くもあるので、着脱しやすい重ね着がベスト。天気や気温で調節しましょう。
長袖のカットソーやシャツを基本に、フリースや薄手のセーターなどを羽織り、上からジャケットなどを着てもよし。
10月は山や渓谷など、秋田市各地で美しい紅葉がみられます。自然の中を散策しながら、疲れたら秋田名物きりたんぽで舌鼓。秋田らしい観光が楽しめます。
紅葉をみながら温泉で癒やされるのもおすすめです。
11月の秋田市の平均最高気温は12℃、平均最低気温は4℃。本格的な秋を迎え、中旬以降は冬への移行期です。この時期の秋田市は、寒い季節の始まり。風が強いので、しっかりした防寒対策と重ね着インナーが必要です。
足元も歩きやすいスニーカーや、ブーツがベスト。11月の秋田市観光にピッタリな服装は、ダウンジャケットやコートの下に、厚手のニット、フリース、裏起毛素材のパーカーなど。
11月は最後の紅葉シーズン。手袋やマフラー、携帯カイロなどを持参して紅葉狩りを楽しんでください。冷えた身体に温泉もおすすめです。
12月の秋田市の平均最高気温は6℃、平均最低気温は0℃で、寒い気温が続きます。風が強く、豪雪地帯なので防寒対策と雪対策が必須。転びにくい靴底の靴を選びましょう。
12月の秋田市にふさわしい服装は、防風性のある厚手のダウンコート、マフラー、手袋、耳当てなど。リップクリームやハンドクリームも欠かせません。
この時期の観光は、スキーやスノーボードのウインタースポーツ。秋田はサラサラのパウダースノーで有名。初心者でも気兼ねなく参加できます。
冷えた身体を雪見露天風呂で癒やすのも秋田の冬の観光におすすめです。
秋田市がある日本海側沿岸部は、冬は北西の季節風が強く、降水日数が多くなるという特徴があります。春から秋にかけては強い風が吹きません。
風が強い秋田では、風力を利用して風力発電が行われています。
秋田市では、1年を通して、気温は -2°Cから 28°Cに変化しますが、-5°C 未満または 32°Cを超えることは滅多にありません。ただし、2024年は異常気象で最低気温-5.2℃、最高気温 35.8℃でした。
秋田市は2023年8月23日に38.5℃を記録しました。年間の最高気温が30℃以上になることは、ほとんどない秋田ですが、この年は猛暑をもたらす暖気が北海道まで流入したのが原因です。環境省の「2100年未来の天気予報」の結果では 秋田は 42.5℃なのだとか。
秋田では。1888年2月5日に-24.6℃を記録したことがあります。その後、1906年1月21日に-6.9℃を記録しました。2024年も-5.2℃を記録していますが、2024年の最低気温は、1906年1月21日の歴代最低気温に次ぐ3位だったようです。雪も多いことから、この日の外出はさぞ大変だったことが予想されます。
秋田市は一年と通じて、比較的気温が安定した都市です。夏は蒸し暑いですが、30℃以上にはなりません。豪雪地方でもあることから、冬のウインタースポーツが楽しめます。
自然の中を散策、グルメ、地酒の酒蔵見学や美術館など、多彩なイベントが楽しめる魅力的な街です。この記事を参考に秋田市の旅行を満喫してください。
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スイス系企業、広告代理店や制作プロダックションで日系エアラインの旅行パンフレットや機内誌、新聞社系のホテル特集などのライターとして手がけ、2024年からMATCHAに参加しました。旅系YouTuberの動画を観るのが大好きで、欠かさずチェックしています。ホテル、エアライン、グルメなどが得意です。