旅の準備はじめよう

”四季桜”や”和紙のふるさと”としてで知られる豊田市小原地区をブラジル人高校生と日本人大学生が訪問し、若者の視点で地区の魅力を伝えます。
小原(おばら)は、愛知県豊田市の北西部に位置し、豊かな自然と伝統文化が息づく地域です。かつては小原村でしたが、2005 年の合併により現在は豊田市になっています。四季桜に彩られ、和紙づくりや歌舞伎の伝統文化を育んできた小原は、他の地域にはない独自の魅力を持つ地域です。
小原の歴史、文化や自然は地域の人々によって大切に守られ、訪れる人々にその魅力を伝え続けています。訪れることで小原を知るだけではなく、体験することで忘れられない思い出を作ることができます。ぜひ小原に足を運んでみてください。
桜といえば春の風物詩ですが、小原では、秋にも桜が楽しめます。ここで見られるのは「四季桜」という特別な桜で、春と秋の一年に二度開花する珍しい品種です。10月下旬から12月初旬にかけて紅葉と四季桜が同時に咲く風景が広がり、訪れる人々を魅了します。紅葉の赤やオレンジと、桜の淡いピンクが織りなすコントラストは、まるで絵画のようで、日本全国を見てもこのような景色を楽しめるのは小原だけです!
小原には、四季桜を楽しめるスポットが多数ありますが、特におすすめなのが「川見四季桜の里」です。ここには約1,200本の四季桜が植えられており、秋には紅葉との美しい共演が見られます。また、時間帯は早朝や午前中がおすすめです。朝霧に包まれた桜と紅葉は幻想的な雰囲気を醸し出し、より美しい写真を撮影できます。ぜひカメラを持参して訪れてみてください!
小原の和紙づくりは、室町時代に始まったとされています。豊かな自然環境が和紙づくりに適しており、実用品としての伝統的な和紙やその後に生まれた美術工芸作品としての「豊田小原和紙工芸」により、現在まで小原独自の文化として継承されています。
和紙と聞くと、昔ながらの障子や書道用紙を思い浮かべるかもしれません。しかし、小原和紙は、そんなイメージを大きく覆してくれます。紙そのものがアートとなり、伝統が新しい形で現代に受け継がれる、特別な世界が広がっています。
今回、小原和紙の魅力に直接触れるため「豊田市小原和紙のふるさと」を訪れ、和紙の歴史を学びながら紙すきを体験してきました。Z世代や海外からの旅行者にもおすすめできる”小原和紙ならでは”の価値をご紹介します!
小原和紙は単なる紙ではなく、アートの素材としても利用され、和紙そのものに美しい表現を持たせる技法は、小原和紙の特徴のひとつです。
実際に敷地内にある「小原和紙美術館」を訪れると、まるで絵画のような和紙作品が並び、”和紙はただの紙じゃない”ということを実感できます。日本の伝統工芸とアートが融合した、小原和紙ならではの魅力が詰まった空間です。
また、小原和紙の魅力をより深く知るなら、実際に紙すきを体験してみるのがおすすめです。「和紙工芸体験館」では、誰でも気軽に紙すきを体験することができます。単なる体験ではなく、アート作品を作るような感覚で楽しめます。自分がすいた和紙は持ち帰ることができるので、旅の思い出としてもピッタリです!
美術館の周囲には和紙の原料となるコウゾやミツマタが植えられており、「この植物から和紙が作られるんだ!」と、和紙の背景を知ることができるのも魅力のひとつです。視覚的にも触覚的にも、日本の伝統文化を肌で感じられる貴重な体験です。
さらに、SNS映えするスポットとしての魅力も見逃せません。透かし模様が美しい和紙作品を光にかざして撮ると、幻想的な写真が撮れるのでおすすめです!
ぜひ、小原の「和紙のふるさと」を訪れて、アートとしての和紙に出会う旅を楽しんでみてください!
小原では、江戸時代に神社へ奉納する地芝居として歌舞伎が始まりました。現在でも地域住民によって保存会が設立され、歌舞伎が伝統として受け継がれています。
豊田市には、小原歌舞伎以外にも活動している団体があり、市内に伝わる歌舞伎の魅力を小原地区内にある「豊田市歌舞伎伝承館」で紹介しています。ここでは、歌舞伎で実際に使用されていた衣装や小道具などの資料をはじめ、土人形などの歌舞伎文化を伝える資料を展示しています。その他にも、小原地区の歴史に関わる郷土資料も見ることができます。
小原歌舞伎では、性別や年齢に関係なく誰でも演じることができます。私たちが訪問した際には、稽古を間近で見学することができ、プロの公演とは違う地域の人々による温かみのある歌舞伎は、文化の継承を感じる貴重な機会でした。
この記事を読んでくれた方が、歌舞伎の見学のために小原に足を運びたくなったら嬉しいです。小原は伝統文化を実感できる貴重な場所です。観光としてだけではなく、地域の人々との交流も楽しんでみてください!
■小原ならではのグルメ
旅の楽しみのひとつは、地元ならではの食文化を味わうこと!
四季桜をイメージしたスイーツや、地元の食材を使ったメニューも楽しめます。自然に囲まれた開放的な環境で味わう食事は、特別なひとときを演出してくれること間違いありません。
https://www.kankou-obara.toyota.aichi.jp/gift/
■アクセス
小原へのアクセスは意外と便利で、名古屋から車で約1時間、豊田市の中心市街地からは約40分の距離にあります。公共交通機関を利用する場合は、豊田市駅からバスでアクセスすることも可能です。https://www.tourismtoyota.jp/tools/access/
豊田市小原観光協会 https://www.kankou-obara.toyota.aichi.jp/
豊田市小原和紙のふるさと https://washinofurusato.jp/
豊田市歌舞伎伝承館 http://toyota-kabuki.jp/
私たち「ツーリズムとよた」は、豊田市のものづくり産業や自然環境などの多様な資源を活かしながら地域の観光産業の発展に寄与し、市の公式観光サイトの運営など情報発信を通じて観光まちづくりを推進する団体です。 東海地区で人気の紅葉スポット「香嵐渓」をはじめ、市外から多くの人が来場する東海地区最大規模の「豊田おいでんまつり花火大会」、全国有数の現代美術を展示する「豊田市美術館」。 “クルマのまち”として知られる豊田市ですが、多様な観光資源と魅力的な観光スポットを持ち、一年を通して何度も訪れてほしい魅力あるまちです。 豊田市を観光地としても将来にわたり選ばれるまちとなるよう、私たちは、とよたの魅力を”伝え”、観光資源を”磨き上げ”、観光で地域の発展に”貢献”できるよう活動しています。