ムスリム旅行者をもてなしたい。ハラールラーメン「新宿亭」オーナー、ケンさんの想い

ムスリム旅行者のために「SHINJYUKU TEI」をオープンしたオーナーのケンさんにインタビュー。厳しいハラール認証を取得し、祈祷室も完備。日本の食文化を安心して楽しんでほしいという、深いおもてなしの心が込められているお話を聞きました。

ライター

株式会社Globridgeは、日本全国の飲食店をプロデュースし、世界中の旅行者に日本の食文化を届ける企業です。寿司・かに・和牛など、日本ならではの豪快で贅沢なグルメ体験を、多くの方に安心して楽しんでいただけるよう、ハラール対応や多言語サポートを整えた店舗運営を行っています。このアカウントでは、Globridgeが手がけるレストラン情報や、訪日旅行者におすすめのグルメ体験をご紹介。日本旅行をより豊かにする“食の体験”を世界の皆さまに発信していきます。

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日本を訪れるムスリム旅行客が年々増加する中、彼らが安心して楽しめるレストランはまだまだ少ないのが現状です。そんな中、日本の食文化を代表するラーメンをハラールで提供し、多くのムスリムから支持を集める「SHINJYUKU TEI」のオーナー、ケンさんにインタビューしました。お店をオープンしたきっかけと、そこに込められた熱い想いに迫ります。

「SHINJYUKU TEI」のオーナー、ケンさん

「安心して食事ができる場所が少ない」

「SHINJYUKU TEI」をオープンする前、ケンさんはムスリム旅行客が日本の食事に困っている現状を知りました。「せっかく日本に来たのに、食べられるものが少なくて寂しい思いをしている」。その声を聞くたびに、ケンさんは胸を痛めていました。

ムスリムも他の旅行客と同じように、安心して日本の食文化を楽しんでほしい。そんな思いから、飲食店経営を行う仲間と共に、ハラール対応のラーメン店をオープンすることを決意しました。

厳しいハラール認証の取得

「単に豚肉を使わないだけでなく、本当に安心して食べられるラーメンを提供したい」。その強い思いから、ケンさんは日本の権威あるハラール認証を取得することを決意しました。認証を得るためには、食材の仕入れから調理器具、衛生管理に至るまで、徹底したルールを守る必要があります。ただ単に豚肉やアルコールを使わなければいい、というわけではありません。調味料の製造工程にもアルコールが含まれていないか、調理器具や食器の扱いなど、日本でのハラル取得への道は想像以上に大変なものでした。

多くの苦労を乗り越え、ついに100%ハラール認証のラーメン店として「SHINJYUKU TEI」が誕生しました。