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アニソンの興奮が止まらない!私がいちオタクとして感じたアニサマ3日目
8月に行われた日本最大級のアニソンイベント「Animelo Summer Live 2014 -ONENESS-」の最終日をレポート。いちオタクが素直に感じた感想とともに、アニメソングとアニサマの魅力を伝えていきます。
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
日本最大級の規模を誇るアニメソングのイベント「Animelo Summer Live」(以下、アニサマ)が10周年を迎え、今年も炎天下のさいたまスーパーアリーナで三日間連続で開催されました。8月31日、私は最終日である3日目に参加してきました。今回は私が素直に感じた〈アニサマ〉をご紹介していきます。
会場の最寄り駅であるさいたま新都心駅を降りると、開演前にもかかわらずアリーナの前はオタクたちの熱気で盛り上がっていました。その雰囲気は完全にお祭りモード。私はオタクたちのパワーを貰って、これから始まる本当の〈お祭り〉への期待を高めていきました。
オープニング
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
通路を抜け席に一番近いゲートをくぐると、人でいっぱいの大きな会場が目の前に。チケットは当日券も含め全て完売されており、超満員の会場は開演を待ち望んでいました。
そして開演時刻の16時を迎えると同時に、スクリーンに出演アーティストを紹介するアニメーションが流れます。
どんどん紹介される超豪華なアーティストのラインナップを観て期待が高まるなか、ステージへと出てきたのは水樹奈々さんと、1日目でトリを務めたT.M.Revolutionの西川貴教さんだったのです。
まさかの一番手に、会場は怒号に近い歓声に包まれ、私は「一発目からこんな大物アーティストの登場で、アニサマはどうかしてるんじゃないか!?」と思ってしまうくらい驚いてしまいました。
二人が歌った曲「Preserved Rose」に、最初から会場はクライマックスレベルの反応を見せ、それに応えるように西川貴教さんが「もういっちょー!!」と大きく叫び、続いて「革命デュアリズム」を披露。ライブが始まってからまだ3分しか経っていないにもかかわらず、オープニングでありながら、まるでエンディングにような最終日に相応しい開幕を飾ってくれました
田村ゆかり&宮野真守
(C)Animelo Smmer Live 2014/MAGES.
暗転した会場に、突如スクリーンに映し出されたのはうーさー(TVアニメ『うーさーのその日暮らし』のキャラクター)。
「スペシャルなサプライズを用意した」と喋るうーさーにどよめく会場。うーさーの声を務めているのは宮野真守さんです。もう客席の人は分かってしまったのではないでしょうか。
「え??」「もしかしてこれ出てくるんじゃないか??」と、客席がざわめきに包まれます。
そして予想通りスペシャルサプライズとして始まったのは田村ゆかりさんと宮野真守さんのコラボ曲「ラブミーギミー」。田村ゆかりさんは「喉からCD音源」と普段から言われているだけあって、生歌にも関わらず安定感抜群の歌声。
しかも、メインステージではなく大きな移動台に乗っての披露となり、遠く離れた客席でも2人の表情を見ることができるほどの近さになることも。田村ゆかりさんと宮野真守さんを乗せた移動台は会場をゆっくりと1周し、終わる頃にはみんなも私も笑顔に包まれました。
この一つ一つのメロディと歌詞が、決して歌という枠では収まることのない、みんなにとってのかけがえのない思い出になったことは間違いありません。
LiSA
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
個人的な印象ですが、アニソン界でも1、2を争うほど観客への煽りが得意なLiSAさんは、広いステージを走り回りながら「Rising Hope」を全力で歌いました。曲途中ではイヤモ二のトラブルに見舞われたにも関わらず、見事な歌唱力で乗り切りってくれました。
「ここまで10年間アニサマを、そしてアニメフェスティバルを、アニメを愛してきてくれた皆さんと作ってきたこのアニサマに、こうやって今年も出させていただいて、ほんとにほんとに嬉しいです!この場所ってサイコーだなって思えるような歌を、そして音楽を届けたいと思います!」と強く語り、続いて始まった曲が「夕景イエスタデイ」。
夏にぴったりなこの曲に、観客はオレンジ色のサイリウムを持って全力で応え、LiSAさんも嬉しそうに歌ってくれました。
プリキュア
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
20分の休憩を挟み、「プリッキュアー!」と始まったプリキュアシリーズ。
私が幼い頃から観ていたプリキュアシリーズが、アニサマと同じく今年で10周年を迎えるということで、「プリキュアメドレー 2014アニサマver.」を五條真由美さん、工藤真由さん、池田彩さん、吉田仁美さん、仲谷明香さんで構成される『プリキュアサマーレインボー』がメドレー計12曲を歌いました。
私が子どもの頃、欠かさずにアニメを見ていた時の曲が流れる度に、プリキュアになりかった懐かしい記憶がみるみる蘇ってきます。
「プリキュアのような魔法少女になりたかった」
私のようにそんな人は会場にきっと沢山居たのではないかと思います。
毎回さまざまな夢を魅せてくれるアニサマですが、色とりどりのサイリウムに包まれたあの空間は過言ではないくらい本当に夢のような時間でした。
μ's
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
一際大きな歓声に包まれながら、『ラブライブ!』のアニメでキャラクターが実際着ていた衣装で登場したμ's。彼女たちは9人組のスクールアイドルユニットです。
アニメ2期のオープニングテーマ「それは僕たちの奇跡」では、「あー!!よっしゃいくぞー!!」「はーい!はーい!はいはいはいはい!!」といった観客のコールとジャンプで盛り上がり、それは会場の2万7000人の声がはっきりと聞こえるくらいの一体感のあるもので、会場が本当に揺れていると思うくらいのエネルギーを生み出していました。
メンバーそれぞれの自己紹介にはお決まりのコール&レスポンスがあるのですが、観客はメンバー9人分のレスも完璧。本当に凄いよ!ラブライバー!(ラブライブのファンのこと)
他の人にも負けないように、私も全力でレスを返しました。
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
「snow halation」では、2度目のサビで雪降る街中に一気に街灯がともるシーンがPVにあるのですが、今回のアニサマでも同様に、雪を模した真っ白なサイリウムが一瞬にしてオレンジ色の大閃光の海に。PVを完全に再現したロマンチックな光景には、感動で思わず涙がこみあげてくるほどでした。
続けてμ'sのキャラクターカラーの9色のサイリウムが美しく会場を彩るなか、「no brand girls」も大盛り上がりでした。
完全にダンスをコピーしている人、必死にサイリウムを振っている人、ジャンプしながらコールをする人がそれぞれいて、その光景はμ'sの人気の高さを物語っていました。
アニソンの楽しみ方は一つじゃなくて、人それぞれの楽しみ方がある。
アニサマの楽しみ方は2万7000人通り、いや、それ以上の楽しみ方があることをこのアニサマで身をもって実感することができました。
OLDCODEX
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
μ'sのアップテンポな曲が終わった後は、激しいドラムとギターが会場に響き渡ります。
その中に現れたのはOLDCODEXの鈴木達央さん。黒子のバスケのエンディングテーマ「WALK」を披露しました。
OLDCODEXの曲の特徴でもある重低音の波動が体に当たっていくのがわかるくらいのサウンドに会場は大興奮。
次の曲「Rage on」では、鈴木達央さんが曲中にステージを降りて、なんと客席通路を歩きながら歌を披露してくれたのです。超至近距離で歌う鈴木達央さんの姿に、激しいながらもパワーとインパクトを秘めたアツいものを感じ取りました。
水樹奈々
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
ラストを飾ってくれたのは我らが水樹奈々さん。
さまざまなアニメとのタイアップ曲が多いことで有名なアニサマですが、水樹奈々さんが披露したのは「恋の抑止力-type EXCITER-」と「METRO BAROQUE」でした。
この時点で既にコンサート開始から3時間以上が経過しており、観客の体力も限界かも……と思いきや、まだまだ全力の歓声が轟きます。すごいぜアニサマ。
彼女は第1回のアニサマ2005を振り返りながら、「アニサマでは、その時に伝えたい曲を届けてきました。今回アニサマ10周年で私が歌う曲は、私が『絶対』歌いたいと思った曲です!」と熱い想いを綴り「BRIGHT STREAM」を熱唱しました。
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
ラストの4曲目には、ゲストとして奥井雅美さんがスペシャルゲストとして登場し、加えて第1回のアニサマの演出もされた矢吹俊郎さんも登場。
記念すべき最初のアニサマのオープニングを飾った曲「TRANSMIGRATION」が流れ、この曲がアニサマ10周年のラストを迎えるという誰もが予想していなかった素敵なサプライズを魅せてくれました。
エンディング
(C)Animelo Summer Live 2014/MAGES.
全アーティストの披露終了後、エンディングで3日目の出演者全員がステージに集まります。
「アニサマ第1回目の時は、こんなに続くとは思っていませんでした(笑)」と奥井雅美さんが語り、「毎年アニサマのテーマは変わるんですが、それとは別に変わらないテーマを掲げていたんです。それが今回のテーマでもあるONENESSです。」と、今回のアニサマのテーマでもある「ONENESS」の由来についてもお話していました。
ラストはテーマ曲「ONENESS」を出演者全員で熱唱。その光景は「ONENESS」という意味にもふさわしい、会場中がひとつになった瞬間でした。そうして、アニサマの激アツな三日間は大盛況のなか幕を閉じました。
10周年を越えたアニサマは終わらない
最後の最後に「アニサマ2015」が来年の8月28日、29日、30日に開催されると発表されました。
来年のさいたまスーパーアリーナではどのようなアツい3日間を見せてくれるのか今から期待が膨らみます。
さて、今年はアニサマ10周年ということで、沢山のアーティストたちがそれぞれ「自分にとっての大事な曲」「思い出のある曲」「出会いをくれた曲」を披露してくれました。
それと同様に私たちもこれまでにアニソンを通じて大事な経験や素敵な思い出、さまざまな仲間と出会うことができました。
日本だけでなく、世界でもアニメが消費されるなか「アニソン」はもはや世界共通のものであり、簡単に語り尽くせないほどの熱量を持っています。
今年のアニサマは終わってしまいましたが、来年のアニサマまではまだまだ時間があります。
来年の夏を迎えるまでに、今以上にもっともっと沢山の方、日本の人だけでなく世界の人々が「アニサマに行ってみたい!」と思ってもらえるようになっていると素晴らしいと思うのです。
素敵な夏の夢をありがとう!アニサマ本当に最高!
セットリスト
01. Preserved Roses / T.M.Revolution × 水樹奈々
02. 革命デュアリズム / 水樹奈々 × T.M.Revolution
03. キミシニタモウコトナカレ / May’n feat. Daichi
04. Re:REMEMBER / May’n
05. 今日に恋色 / May’n
06. ビジュメニア / 悠木 碧
07. クピドゥレビュー / 悠木 碧
08. S・M・L☆ / アフィリア・サーガ
09. マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー / アフィリア・サーガ
10. Charming Do! ~ Tinking Smile / 小倉 唯
11. PUPPY LOVE!! ~ Intro Situation / ゆいかおり(小倉 唯&石原夏織)
12. ラブミーギミー / 田村ゆかり&宮野真守
13. This game ~ CHOIR JAIL ~ 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い / 鈴木このみ
14. AVENGE WORLD ~ DAYS of DASH ~ This game / 鈴木このみ
15. Another Heaven / いとうかなこ
16. Hacking to the Gate / いとうかなこ&鈴木このみ
17. STAND PROUD / 橋本 仁
18. Rising Hope / LiSA
19. 夕景イエスタデイ / LiSA
20. crossing field / LiSA
21. ハピネスチャージプリキュア! WOW! / 仲谷明香
22. プリキュア・メモリ ~ パーティ ハズカム / 吉田仁美
23. DANZEN! ふたりはプリキュア(Ver. MAX Heart) / 五條真由美+工藤真由+池田 彩
24. プリキュアメドレー 2014アニサマVer.
25. それは僕たちの奇跡 / μ’s (高坂穂乃果(CV.新田恵海)、絢瀬絵里(CV.南條愛乃)、南ことり(CV.内田彩)、 園田海未(CV.三森すずこ)、星空 凛(CV.飯田里穂)、西木野真姫(CV.Pile)、 東條 希(CV.楠田亜衣奈)、小泉花陽(CV.久保ユリカ)、矢澤にこ(CV.徳井青空))
26. Snow halation / μ’s (高坂穂乃果(CV.新田恵海)、絢瀬絵里(CV.南條愛乃)、南ことり(CV.内田彩)、 園田海未(CV.三森すずこ)、星空 凛(CV.飯田里穂)、西木野真姫(CV.Pile)、 東條 希(CV.楠田亜衣奈)、小泉花陽(CV.久保ユリカ)、矢澤にこ(CV.徳井青空))
27. No brand girls / μ’s (高坂穂乃果(CV.新田恵海)、絢瀬絵里(CV.南條愛乃)、南ことり(CV.内田彩)、 園田海未(CV.三森すずこ)、星空 凛(CV.飯田里穂)、西木野真姫(CV.Pile)、 東條 希( CV.楠田亜衣奈)、小泉花陽(CV.久保ユリカ)、矢澤にこ(CV.徳井青空))
28. WALK / OLDCODEX
29. Dried Up Youthful Fame / OLDCODEX
30. Rage on / OLDCODEX
31. NEW ORDER / 宮野真守
32. カノン / 宮野真守
33. You & Me / 田村ゆかり feat. motsu
34. Fantastic future / 田村ゆかり
35. 秘密の扉から会いにきて / 田村ゆかり
36. 恋の抑止力-type EXCITER- / 水樹奈々
37. METRO BAROQUE / 水樹奈々
38. BRIGHT STREAM / 水樹奈々
39. TRANSMIGRATION / 水樹奈々&奥井雅美
40. Generation-A / アニサマオールスターズ
41. ONENESS / アニサマオールスターズ
とにかく変わったものが大好きなサブカルチャーフリーク。 記事にかける熱意は負けません!