大久野島(うさぎ島)完全ガイド

うさぎの島として知られ、広島県内の人気スポットランキングでも常時上位に入る「大久野島」。ここの特集では、うさぎとのふれあい方含めて、癒しスポットとしての「大久野島」を紹介します。
What’s 大久野島 ~ゆっくり周っても1周できるほどの島です~

竹原市の忠海港から船で約15分。瀬戸内海の島々を結ぶしまなみ海道から少し西にある、周囲約4kmの小さな島が「大久野島」です。瀬戸内海国立公園であり、四季折々の自然の変化を楽しめます。海水浴場やキャンプ場、南洋植物に彩られた芝生広場やグランドが広がり、島内唯一の宿泊スポットである「休暇村大久野島」では、食事や宿泊ができて温泉も楽しめます。また、島内には700羽以上にも及ぶ野生のうさぎが生息しており、年間を通して多くの観光客で賑わっています。
大久野島の玄関口・忠海港 ~フェリーでしか行けないからこそ非日常感を存分に楽しめます~

大久野島へ行くにはフェリーが必須です。その玄関口となるのが竹原市にある忠海港。大久野島に着いて困らないように、準備は万全にして行くことがオススメです。ここで忠海港及び周辺の飲食店情報を紹介します。
忠海港案内 ~まずは忠海港でしっかり準備!~

忠海港は、JR忠海駅から徒歩7分のところにあります。港には売店があり、うさぎグッズのほか、うさぎのおやつやソフトクリーム、コーヒーなども販売しています。その他、1回500円で荷物の預かりも可能なので、日帰りで島内散策をする人は不要な荷物を預けておいたほうが良いでしょう。忠海~大久野島は、片道おとな310円・こども160円です。
忠海周辺の飲食店 ~竹原グルメを召し上がれ!~

大久野島内には、飲食店が「休暇村大久野島」の館内にしかありません。島に渡る前に忠海港周辺で腹ごしらえしておくのがオススメです。瀬戸内の海の幸を楽しめる割烹料理店「仕出し割烹味処日之出」では、海鮮丼のほか、サービスランチなどを味わえます。「えしま家お好み焼」は、地元民をはじめ市街の人からも愛されているお好み焼屋です。玉ネギ入りのお好み焼は、キャベツとの相性も良く、互いに旨味を引き出しあっています。ジャムで有名な「アヲハタ ジャムデッキ」も忠海港近くにあります。カフェコーナーでほっこりとしたひとときを。
さぁ、うさぎに癒されよう

さて、いよいよ大久野島に渡りうさぎとふれあいましょう。ただし、うさぎとの接し方にはさまざまなルールがあります。ここでは、うさぎについての情報はもちろん、ルールやエサ、うさぎとのオススメ撮影スポットを紹介します。ちゃんとルールを守ってうさぎと接しましょう。
うさぎにお菓子やパンを食べさせないでね!

うさぎは人間と違っていろいろな食べものを口にすると、体の調子をくずしてしまいます。お菓子やパン、ネギなどの野菜はうさぎにあげてはいけません。また、大久野島内では、うさぎの食べものは販売されていません。忠海港や忠海駅近くのコンビニエンスストア、スーパーにうさぎ関連の商品が販売されています。島に渡る前に要チェックです。
ルールを守ってうさぎと触れ合おう

うさぎと触れ合う際には、いくつかのルールがあります。
■うさぎは弱い動物です。ストレスがたまりやすく骨を折ったりケガをしやすいため、追いかけまわしたり抱っこしたりしてはいけませ ん。病気やケガをすると野生環境で暮せなくなってしまいます。
■うさぎにとって島内を走るバスや自転車は危険な乗り物です。人やうさぎが安全に過ごすためにも道路や道路脇、建物の玄関前ではうさぎと触れ合わないでください。また、島内での運転は人やうさぎに充分に気をつけてください。 ■うさぎは歯がするどく目があまり良くありません。口もとでエサを与えると噛まれてケガをすることもあります。特に小さなお子さまには充分に注意が必要です。 ■うさぎは限られたものしか食べることができません。人間と違って色々な食べものを口にすると体の調子をくずしてしまいます。
うさぎ撮影スポット ~島にきたらどこでも“うさぎ撮影スポット”です~

大久野島に降り立った瞬間からうさぎが寄ってくるので、うさぎはどこでも撮影可能です。その中でも特にうさぎとともに取りたいスポットを紹介します。まずは休暇村大久野島前。島内でうさぎが一番多く集まっている場所です。うさぎのおやつをもっているとうさぎに囲まれるといううれしいハプニングも。次に発電所跡などの廃墟です。戦争遺跡とうさぎの写真が同時に撮れるのは、大久野島ならではです。最後に、標高100mの山頂にあるひょっこり展望台とうさぎ、さらにその背景に瀬戸内の多島美を入れての撮影はいかがでしょう。【※大雨災害の影響により、展望台に通じる道は現在通行止めになっております。(2020年1月)】
うさぎの知性 ~よりうさぎに癒されるための予備知識~

うさぎは薄明薄暮性の動物です。明け方(薄明)と夕方(薄暮)など、昼や夜ではない時間帯に行動 が活発になります。次に、うさぎは暑さに弱い生き物です。夏の暑い時の日中は動きが鈍いので、動いているうさぎに会いたい時は早朝や夕方~夜がお勧めです。最後に、子うさぎを見るなら出産期を迎える春~夏がオススメです。ただし、春過ぎは出産のためうさぎが山に隠れてしまうので、一時的に数が少なくなるかもしれません。
大久野島の飲食・宿泊情報 ~リゾート地を思わせる休暇村大久野島~

大久野島にある宿泊施設は休暇村大久野島のみ。また、日帰り利用できる飲食施設や温泉施設もあります(忠海港最終便は18時半)。しっかりと海の幸を味わいたいのであれば、宿泊してのバイキングがオススメです。売店では兎人(うさんちゅ)グッズや竹原の地酒等のお土産も購入できます。旅の思い出にいかがでしょうか。

大久野島での移動手段は基本徒歩ですが、「休暇村大久野島」でレンタサイクルすれば、自転車で快適に島内散策ができます(ノーマル、段速付、電動アシスト自転車あり、こども用もあり)。レンタル料金は、普通自転車は2時間毎宿泊者400円、日帰り600円。電動アシスト付は2時間毎宿泊者600円、日帰り800円。日帰りの方は預り金1000円必要(レンタサイクル利用後返金あり)。ちなみに、大久野島桟橋から休暇村大久野島までは無料送迎バスが運行しています。
島にはこんなものも!

うさぎファミリーの様に大小様々なサイズのうさぎ耳のオブジェが海岸線沿いに建っています。これは、集音器と呼ばれるもので、頭を入れると集音器に集まった音を聴くことができます。島を抜ける風音や海のさざ波といった水音など、うさぎになった気分で楽しめそうです。
大久野島へのアクセス ~新幹線、電車、フェリー。さまざまな乗り物を乗り継いで大久野島へ ~

【広島駅から】
①広島駅→(新幹線、約30分・72km・自由席2,290円)→三原駅→(JR呉線広行、約22分・17km・320円)→忠海駅 もしくは
②広島駅→(JR呉線、約2時間・76km・1320円)→忠海駅
→忠海港(忠海駅から徒歩7分)→(休暇村客船または大三島フェリー、約15分・310円)→大久野島桟橋
【尾道から】
尾道駅→(JR山陽本線岩国行、約13分・11km・240円)→三原駅→(JR呉線広行、約22分・17km・320円)→忠海駅→(徒歩7分)→忠 海港→(休暇村客船または大三島フェリー、約15分・310円)→大久野島桟橋
【福山から】
福山駅(JR山陽本線岩国行、約30分・31.6km・580円)→三原駅→(JR呉線広行、約22分・17km・320円)→忠海駅→(徒歩7分)→忠海港→(休暇村客船または大三島フェリー、約15分・310円)→大久野島桟橋
土・日・祝日限定! 三原港・須波港⇔大久野島 高速船航路『ラビットライン』大久野島への玄関口、忠海港が特に込み合う土・日・祝日、JR三原駅から徒歩約5分の三原港から大久野島へ高速船が1日6便、就航しています。所要時間は片道30分、三原駅には新幹線「こだま」をはじめ、呉線、山陽本線が停まります。また、広島空港から三原駅まで、リムジンバスで38分、もしくは、バスでJR白市駅に出て山陽本線に乗り換えるルートがあります。お車の方は、須波港にて無料駐車場を利用していただくのが便利です。
大久野島からの景色 ~朝、昼、晩と変わる瀬戸内の多島美をぜひ~
