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【姫路市】『世界遺産・国宝姫路城 夏の特別公開』2023年の夏は姫路城が熱い!
姫路城は、2023年12月に世界遺産登録30周年を迎えることや「兵庫デスティネーションキャンペーン」の開催に合わせ、非公開エリア6棟を公開。今冬予定の特別公開と合わせ、お城ファンなら見逃す訳にはいかないチャンスの年なのです。
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目次
- 姫路城2023夏の特別公開
- 姫路城2023年夏の特別公開エリアを簡単に紹介
- ①「イの渡櫓(いのわたりやぐら)」(国宝)
- ②「東小天守(ひがしこてんしゅ)」(国宝)(写真提供:姫路市)
- ③「ロの渡櫓(ろのわたりやぐら)」(国宝)
- ④「乾小天守(いぬいこてんしゅ)」(国宝)
- ⑤「ハの渡櫓(はのわたりやぐら)」(国宝)
- ⑥「折廻り櫓(おれまわりやぐら)」(重要文化財)
- 今だけの姫路城を見逃すな!
- 併せて知りたいお得な情報
- 基本情報
姫路城2023夏の特別公開
普段は非公開の場所が多い世界文化遺産・国宝姫路城。それだけに非公開エリアの特別公開を楽しみにしている人も多いことでしょう。特に2023年の夏の特別公開は、6棟もの非公開エリアが同時公開されます。平成の修理前の2009年以来、14年ぶりの大規模な特別公開です。(※現在は終了しています。)
内容は、今春に保存修理工事が完了したばかりの重要文化財「折廻り櫓(隣接する備前門を含む)」をはじめ、「イの渡櫓」、「東小天守」、「ロの渡櫓」、「乾小天守」、「ハの渡櫓」の国宝5棟という豪華な内容になっています。さらに、今冬(2024年2月1日から2月29日)には国宝「西小天守」の初公開が予定されているため、夏と冬で3小天守全てを見る事ができるチャンスの年です。
夏の特別公開で「東小天守」「乾小天守」の内部をしっかり目に焼き付け、冬の到来を待ちましょう。ちなみに小天守の大きさは、大きなものから「乾小天守」「西小天守」「東小天守」になり、内部の様子も異なるので楽しみです。
姫路城2023年夏の特別公開エリアを簡単に紹介
順路としては、通常公開の大天守の観覧までを終えてから、特別公開エリアの観覧に入ります。姫路城は連立式天守と呼ばれるように3つの小天守を渡櫓でつなぐ形をしています。ここからは、順路に沿って紹介しましょう。
①「イの渡櫓(いのわたりやぐら)」(国宝)
「大天守」と「東小天守」を繋ぐ渡櫓です。ここは、地下1階地上2階の渡櫓です。2階部分に小さな舞台のようなものがありますが、舞台ではありません。何のための形状か、訪れて考えてみてください。
ぜひ見ておきたいのが、中庭の眺望。左に大天守、正面に乾小天守、右にロの渡櫓が見えます。乾小天守の下1階部分に見えるのは、台所櫓。
②「東小天守(ひがしこてんしゅ)」(国宝)(写真提供:姫路市)
地下1階、地上3階建てですが、2階建ての櫓の上に望楼(物見櫓)を乗せた質素な構造の小天守です。最上階の北面には千鳥破風があり、それは内部からもわかる構造になっています。
③「ロの渡櫓(ろのわたりやぐら)」(国宝)
「東小天守」と「乾小天守」を繋ぐ地下1階、地上2階の渡櫓です。映画のロケ地としてもよく使われる櫓です。長さ約28.7メートル、幅約5.9メートルという現存する渡櫓の中でも最大級のものです。
3つのみどころ
見どころは、3つ。
1つは、写真右側(外側)の格子窓は、木心に鉄板を張り、その上から白漆喰で塗り固めた丈夫なもの。窓を閉めると狭間が現れ、敵からの攻撃を避けつつ攻撃できる仕組みになっています。
2つめは、壁にかかっている用具掛け。折れやすい竹釘が使われています。これは、引っ張るだけで武具が取れるようにするためです。
3つ目が床。400年くらい前の鉋(カンナ)は手斧削り(ちょうなはつり)という技法のため、表面に魚の鱗のような模様になります。その技法で作られた板が残っています。
④「乾小天守(いぬいこてんしゅ)」(国宝)
3つある小天守の中で、最も大きく、優美な姿をした小天守で、地下1階、地上4階の5階建てです。
中からでも火灯窓(花頭窓)の輪郭が確認できます。他の小天守との大きな違いは、4方向全てに窓があること。他の小天守は、内側(天守側)に窓はありません。窓には格子がないので、身を乗りだすなどの行為は危険です。
⑤「ハの渡櫓(はのわたりやぐら)」(国宝)
「乾小天守」と「西小天守」を地階で繋ぐ渡櫓で地下1階、地上2階です。天守へ迫る敵を撃退する最後の砦ともいうべき役割を担っています。2023年の冬、ここから「西小天守」への扉が開く予定。楽しみです。
小天守群から一旦外へ出て備前丸へ。連立式天守の美しさが映える場所です。写真に写っているのは、左に「乾小天守」、手前が「西小天守」です。大天守を囲むようにある小天守ですから、そこから見える景色も当然違います。西小天守からの景色は、どんなものなのか。ここ備前丸に池田輝政の御殿があった時は、どんな景色が見られたのでしょうか。冬の特別公開が楽しみです。
写真奥に備前門が見えます。6棟めの特別公開「折廻り櫓」に連なっています。
⑥「折廻り櫓(おれまわりやぐら)」(重要文化財)
備前丸にあった御殿が焼失したのは1882(明治15)年。この時、備前丸を取り囲むようにあった櫓も焼失してしまいました。
一部焼け残ったのが「折廻り櫓」です。本来は、大天守の石垣沿いにも櫓があり現存の櫓部分と合わせて「折廻り櫓」。それに隣接する形で「備前門」があります。
2019年にも公開されましたが、2023年春まで行われていた保存修理工事完了後初の公開になります。2階建ての2階部分は、これまで見てきた小天守や渡櫓と違い、3室ある1室には竿縁天井や茶の湯の炉、障子や襖、柱には釘隠などがあり居室を思わすも、よく見れば鉄砲狭間があり、鉄格子になっている珍しい造りになっています。
見どころは、2階全体といってもいい「折廻り櫓」ですが、中でも筬格子(おさごうし)窓は必見。室内から外はよく見えますが、外側からは目隠しになる監視目的の格子窓になっています。
東側は備前門につながり、防衛拠点としての役割も備わっています。
隠し石落としもあるので、帰りときに備前門をくぐる際は、下から確認して見てください。
今だけの姫路城を見逃すな!
特別公開で内部を見学したならば、外からも小天守を見たいと思いませんか?写真は、姫路城の北「シロトピア記念公園」内にあるトイレと休憩所「扇観亭(せんかんてい)」近くから撮影したもの。東小天守と火灯窓のある乾小天守がはっきりとわかります。姫路城周辺を楽しむなら、姫路城ループバスがおすすめです。
上記写真の撮影場所は「清水橋(文学館前)」バス停のすぐ近くです。また、このバス停の目の前には、「鷺の清水」という名水が湧いていた井戸とその屋形が復元されています。
特別公開を待ち望んで訪れる人も多い姫路城。2023年夏は、世界文化遺産に登録30周年と「兵庫デスティネーションキャンペーン」もあり、いつも以上に熱い夏になりそうです。期間中にはアクリエひめじで「特別版 お城EXPO in 姫路」が9月16日(土)から9月18日(月・祝)まで開催され、全国のお城ファンが集まります。
2024年2月1日(木)から2月29日(木)の冬の特別公開では、いよいよ「西小天守」が初公開になります。姫路城観光を楽しむなら、兵庫県立歴史博物館に足を伸ばしてみるのもおすすめです。常設展では、姫路城や播磨地域のことがよくわかるはずです。場所は姫路城ループバスで「博物館前」バス停下車すぐです。
【姫路】いっしょに行きたくなる博物館 「兵庫県立歴史博物館」
↓ 姫路城のお土産などの情報は、こちらの記事を参考にしてください。御城印や姫路城内売店限定商品を紹介しています。
姫路城御城印が2023デザインに!城内売店限定グッズと合わせてご紹介!
(ライター 塚本隆司)
※本記事は2023年8月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
併せて知りたいお得な情報
Hyogo Amazing Pass
姫路城以外にも神戸や兵庫県内周遊をご検討の方にはこちらのチケットがおすすめ!神姫バスの路線バス+神戸のCity Loop/Port Loopが1日1,000円で乗り放題になるモバイル乗車券です。※訪日外国人観光客限定
西播磨乗り放題きっぷ
西播磨エリアの神姫バス・ウイング神姫の路線バス(西播磨中心エリアを運行する路線バス)、赤穂観光周遊バス、コミュニティバスが1日乗り放題のデジタル乗車券です。
手荷物預かりサービス
手ぶらで観光しませんか?
基本情報
世界遺産・国宝 姫路城
住所:兵庫県姫路市本町68
問合せ先:079-285-1146
開場時間:9時から18時まで(閉門は17時)
アクセス:JR姫路駅、山陽姫路駅から徒歩約20分姫路駅北口から神姫バスに乗車し「大手門前」で下車、徒歩約5分姫路城ループバスの場合「姫路城大手門前」下車、徒歩約3分
駐車場:周辺駐車場を利用
HP:https://www.city.himeji.lg.jp/castle/
SNS:Instagram
いいもの、いい体験とはどんなものでしょうか。 伝えたいストーリーがあったり、作り手の想いが溢れていたり歴史があるものであったり、地元の方に愛されていたりとたくさん特徴は挙げられます。 とっておきのものや体験に出会ったとき嬉しくて誰かに伝えたくなったことはありませんか。 そして、伝えた結果、新たに誰かが何かにつながる。 それこそが「いいもの」なのではないかと思います。 私たちはそのような出会いをお客様にお届けできるように「かたる、つたえる、つながる」をコンセプトに兵庫のいいものを発掘し、お客様と兵庫県内地域とのこころの距離が キュッと縮まるような情報を発信していきます。