旅の準備はじめよう
日本のことば事典「関西地方」
訪日観光客向けに、難しい日本語や日本ならではの用語について解説します。今回は「関西地方」。日本列島・本州の中西部に位置する地域、関西地方にある県や観光名所についてご紹介しています。
関西地方は、関所(せきしょ※)と呼ばれる旅人の出入りを管理していた場所から西方向に位置する地域の呼び方です。市や町の集合体である都道府県(とどうふけん:東京「都」、北海「道」、大阪・京都「府」、「県」の総称)よりも広い範囲の地域を指し、地図で見ると本州(日本の中心部にある一番大きな島)の中西部にあります。
※関所が設けられたのは8世紀から18世紀頃までのこと。現在の三重県、岐阜県、福井県などにあった。
関西地方は2府4県
関西地方には、大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県の2府4県があります。関西地方と同じ2府4県に三重県が加わった別の呼び方で「近畿(きんき)地方」という名称もあり、団体名や企業名で「近畿」という名を見かけることが多いかもしれません。しかしそうした団体も海外向けの名称にはKANSAIを用いることが多く、日本国外で同地域は主に「関西」として知られています。
関西の観光名所
Photo by Pixta
大阪はショッピングやグルメを堪能できる梅田や道頓堀の他、大型水族館の海遊館やテーマパークなどが大阪市内にあり、遊ぶ場所にも事欠きません。西の都とも呼ばれる京都には、金閣寺や清水寺など見どころ満載な社寺が無数存在し、
Photo by Pixta
奈良では東大寺や法隆寺、春日大社などの世界遺産巡りを楽しむことができます。
同じく世界遺産の兵庫県姫路城を見学コースに入れる方も多いでしょう。また関西には滋賀県の琵琶湖や和歌山県の熊野など、パワースポットとして名高い自然があり、国内外から多くの観光客が訪れています。
ライター兼翻訳者、時にマーケティング調査員の顔も。訪日旅行客向けに東京都内レストランメニューの翻訳データ・ベースの作成や、宿・ホテル情報検索サイトの翻訳も手掛けてきました。旅行と食材研究が趣味です。