【静寂の日本】知られざる禅宗の寺 如法寺
如法寺は、大洲市内の中心部にある冨士山の中腹にあります。 大洲藩2代藩主・加藤泰興が、寛文9(1669)年に、深く帰依した盤珪永琢を開山として創立した、臨済宗妙心寺派に属する禅寺です。 如法寺仏殿は、禅堂の機能を兼ね備えためずらしい建物で、建物中央部分は御本尊の釈迦如来像を安置して仏殿の空間としますが、その両脇には僧侶が修行するための畳間を備え、禅堂の機能も有しています。
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誰もいないからこそ味わえる静寂と日本の原風景
如法寺は和尚が、大洲市長浜にある瑞龍寺の和尚を兼務しているため、普段は人がまったくおらず、ひっそりとたたずんでいます。まだ観光地としても知られておらず日本の京都の下鴨神社の糺の森や苔筵で有名な西芳寺のように森の参道を抜けると苔筵が広がった境内を楽しむことが出来ます。
境内は苔筵になっています
参道の入り口は冨士山のふもとにあります。
参道の入り口から300メートルほどの森の中を通ると大きな門が見えてきます
門をくぐると苔筵の境内の中は静寂そのもの。日本の原風景を見ることが出来ます。
如法寺訪問した時の注意事項
如法寺の境内の苔筵は大変貴重なものです。移動の際には飛び石の上だけを通るようにしてください。
如法寺観覧のおすすめ時期は秋か初夏
如法寺の参道はモミジの木も多く、また境内には苔筵の中に一本だけモミジが立っており、緑の赤のコントラストを作っています。また初夏は苔が一番きれいなため5月頃がもっとも見頃です。
アクセス
京都にはない誰もいない本当の日本の原風景が広がっています。是非、大洲にお泊まりの際は如法寺にも足を延ばしてみてください。大洲市街の観光エリアから車で10分、歩いても30分程度でつきます。
大洲市は四国の西側、南予と呼ばれる地域に属し、大洲盆地を中心に、北は瀬戸内海、南は四国山地に面した地域です。 市の中心には清流・肱川が流れ、その名の由来ともいわれるように肘のように湾曲した川が、まちを巡っていることで、自然・歴史文化・名産品に多くの恵みをもたらしました。 江戸の昔、大洲城の城下町として栄えたその名残が、肱川のほとりに息づいています。