旅の準備はじめよう
特別体験 伊勢原・大山のおすすめ10選
山岳信仰の中心、大山阿夫利神社の主祭神が富士山の主祭神の父にあたることから、富士山と大山を登拝する「両詣り」も盛んでした。豊かな自然と歴史文化にあふれた大山での特別な体験はいかがでしょうか。
①大山阿夫利神社での正式参拝
拝殿の手前でご参拝いただく一般参拝に対し、殿内にお上がりいただいて神職奉仕のもとに行う参拝を正式参拝といいます。神楽舞とともに神秘的で特別なひとときを過ごすことができます。
②宿坊に泊まる
宿坊は先導師旅館とも呼ばれ、一般的な宿と異なり、宿坊ごとに大山阿夫利神社から分祀された神々を祀る立派な神殿が置かれていることが特徴です。今も先導師の道案内で登拝する白装束に身を包んだ大山講の一行を見ることができます。また、先導師がはらえことばを奏上する神事「夕朝拝」に一般の宿泊者もご参加いただける宿坊も多くなっています。期間限定で、ファミリー・小グループで貸切のプランもございます。
③特別な食事を堪能
伊勢原の自然が育んだ食材は昔も今も人々を魅了します。地元産のジビエや牛肉、旬の野菜や大山とうふ、更には相模湾沖の海の幸に舌鼓を打ってはいかがでしょうか。
また、期間限定でケーブルカー終点の大山阿夫利神社下社に隣接する「茶寮石尊」にて夜景をご覧いただきながら特別なディナーをお召し上がりいただけます。
④大山からの夜景・眺望
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの2つ星を獲得した「大山阿夫利神社からの眺望」は日中は大山の緑の向こうに街並みと大海原が、夜には宝石箱のような街の輝きをご覧いただけます。ケーブルカー(夜間は特別運行時)を使用すれば絶景まで簡単にアプローチいただけます。
⑤大山寺でのお護摩祈祷
明治時代の神仏分離により廃寺となりましたが、熱心な信者の力により明治時代中頃に本堂が現在の地に再建されました。本尊は不動明王。揺らめく御護摩の炎の中に煩悩の象徴である護摩木を米、お香、漢方薬、油などといっしょに燃やし、厄や災いを払い願望を清めて、大願が成就するよう祈祷いたします。土器投げ(かわらけなげ)は、がけ下に向けて投げると、厄除けに効くだけでなく、がけ下に直径2.5mの福輪があり、その中をくぐれば幸運をもたらすとされています。
⑥大山能狂言を体験する
伊勢原に伝わる伝統芸能の一つです。その発祥は今からおよそ300年前と伝えられています。阿夫利神社社務局境内には能楽殿が常設で設置されており、大山を背にして篝火によって幻想的な空間の中で上演される能狂言は必見です。また、後世に継承するため近年精力的に行われているのが人材育成事業です。大山能狂言親子教室を実施し、月2回ほど観世流能楽師からお稽古を受けています。
⑦江戸時代文化で「粋」な体験
白い行衣をまとえば貴方も粋な江戸っ子に変身。願いを込めた木太刀を神社に運んで奉納してみましょう。当初は長さ30cmほどでしたが、大きいものであるほど粋であるとされ、中には7mを超えるものも納められるようになりました。夜も更ければ江戸遊びが盛んでした。期間限定で江戸遊びストリートを設置し江戸当時の遊びを一部体験いただくことができます。
⑧大山の名水
標高1252mのピラミッド型の美しい山容を誇る大山は名水が豊富です。阿夫利神社下社の拝殿脇には「神泉」があり、龍の口から流れる水は長命延寿の泉といわれ、飲むこともできます。また、大山の名水は名物「大山のとうふ料理」や世界的な品評会で金賞を受賞する日本酒も生みだしました。水は授かりもの、地域の方の想いも溢れています。
⑨地域の方との交流
地域のストーリーに精通した「大山地域通訳案内士」を通して観光の情報だけでなく、地域の方との交流を深めることで歴史や魅力を更に感じることができます。大山阿夫利神社や大山寺、宿坊の先導師からの講話などもより一層の理解を期待できます。
⑩こま参道で名産品を選ぶ
ケーブルカー乗り場まで両側に店舗が連なるこま参道は大山のにぎわいスポット。名産品を横目にお店の方と交流をしてみては。期間限定で参道を使用したイベントも実施されています。
大山こま 職人が伝統を守り丹精をこめて作る大山こまは、よく廻ることから金運がついて廻るといわれる縁起物です。
大山のとうふ 各地から奉納された大豆と地元の清水を利用して作ったのが始まり。その昔、暑い夏の盛りに大山を訪れた参拝客は手のひらに乗せた豆腐をすすりながら歩いたという逸話が残ります。
大山のきゃらぶき 自然の野ぶきを昔どおりの各店独自の製法により、醤油で伽羅色になるまで丹念に炊きあげ、天然の香味を引き出した味付けをしています。
地酒 大山の地下伏流水(国内では希少な硬度150の硬水)を使って醸した日本酒は、きめ細やかな味わい、凛とした香りの日本酒です。
伊勢原・大山で特別な体験ができるツアーはこちら
江戸時代、年間20万人もの参拝者が訪れ江戸庶民の信仰と行楽の地とされた「大山詣り」。首都近郊に残る豊かな自然とふれあいながら歴史を巡り、山頂から眼下に広がる景色を目にしたとき、大山にあこがれた先人の思いと満足を体感できる。