瀬戸内を見渡す絶景！山頂の城、山口県「岩国城」

錦帯橋で知られる山口県岩国市。錦帯橋周辺には、観光スポットがいくつも集まっていますが、その中でも岩国城は必ず訪れて欲しいスポットです。

今回は、山の頂上にそびえる岩国城の魅力をご紹介します。

岩国城は、錦帯橋そばの横山山頂に築かれた城郭です。城のふもとまではロープウェー(往復550円)で登ることができます。山頂まではわずか3分。

時間に余裕のある方、体力に自身のある方は、横山の隣の姉ガ山からハイキングをしながら登るのもよいでしょう。

ロープウェーの山頂駅から岩国城までは、5分ほど山道が続きます。木々に囲まれた空間は空気がおいしく感じられ、思わず深呼吸をしたくなるような解放感に包まれます。

岩国城は、四重六階の桃山風南蛮造を採用しています。南蛮造(または唐造)とは最上階をその下階より大きく造り、その間の屋根を省略した様式です。この南蛮造、現在(2016年3月)では岩国城と福岡県の小倉城しか見ることのできない貴重なものです。

岩国城は1608年に初代岩国藩主の吉川広家によって築城されたものの、幕府の命令で築城からわずか7年で取り壊されてしまいます。現在の天守は1962年に外観復元されたものです。

石垣や堀など、建設当時の岩国城の面影を偲ばせる遺構も当地には残っています。城好き、歴史好きの方は復元店主に登るだけでなく、周辺を探索してみるとよいでしょう。

天守内の展示スペースでは、刀剣や甲冑(かっちゅう)が展示されています。なんといっても、刃渡りやそりの違う様々な刀を観察できるところが魅力です。

こちらは、錦帯橋や岩国市内の様子を描いた版画です。日本らしい雰囲気が感じられる展示ではないでしょうか。

天守閣から錦川の方向を眺めると、錦帯橋のきれいな5連のアーチがよくわかります。敵の侵入を困難にした「天然の外堀」と言われる、錦川の蛇行した様子もはっきりと見てとれます。晴れた日には広島県の宮島や、遠く四国地方も見えます。

岩国観光の際には、山の城、岩国城をぜひたずねてみてください。