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【丹波篠山市】黒枝豆・イチゴ・デカンショ豆、農家でおいしい味覚狩りを楽しもう
主な作物は米と黒豆で、長年培った技術によって、とってもおいしいと評判なのです。また、秋には黒枝豆狩り、冬はいちご狩り、夏はデカンショ豆狩りと、畑で収穫体験もできるんです。その場で食べて、買って帰って、豊かな畑の幸を存分に味わいましょう。
おいしいお米や野菜を作るために土を作る
丹波篠山は古くは沼地だったため粘⼟質の土壌で栄養豊富。周囲を⼭に囲まれた盆地は、昼夜の寒暖差が激しくて、冬には霧が出ます。このように霧が出る気候が作物の生育にはいいそうで、しっとりと湿り気を帯びた空気は作物にうるおいを与え、霧が晴れると良い天気になって光合成を促します。
丹波篠山でとれる⽶や野菜、特産品の⿊⼤⾖、⼩⾖、⼭の芋、栗などがおいしいのは、こういった気候条件、加えて農家の技術があるのです。
現在は大規模農家の『丹波たぶち農場』ですが、代表の田渕真也さんの父清彦さんが約50年前に新規就農で専業農家になったそうです。
昭和の高度経済成長期は、農業にも近代化をもたらし、機械化や化学肥料、農薬を使うシステムが日本中に広がりました。『丹波たぶち農場』も例外ではなく、機械化を早くに取り入れ化学肥料も導入して収量を増やしました。ところが、年月が経つにつれて土は痩せていったのです。
このままではいけない、自然環境の循環を復活させたいと15年ほど前から自社で堆肥を作って土を育てることに取り組んでいます。農薬も徐々に減らしてきました。痩せた土地は急激には元に戻りませんが、あせらず、じっくり土と向き合う日々。努力のかいがあって土作りは順調に進んでいます。
自家製堆肥は、牛糞に米ぬかや籾殻の炭(籾殻くん炭)を加えて微生物の力で自然に発酵させます。籾殻の炭は空気を含むため、よい効果を与えてくれるそうです。
「化学肥料を使うほうが簡単に育ちますが、黒大豆については窒素分を自然由来の堆肥だけで補っています。自然のものはいろんなものを含んでいるから作物が健康になるんです」と専務の田渕泰久さん。
こっくりと甘い黒枝豆が大人気
『丹波たぶち農場』の黒枝豆畑は8~9ヘクタールあり、一般販売用と収穫体験用が約半々の割合です。
黒枝豆の収穫時期は例年10月初旬から3週間ほどで、10月中旬くらいまでは、まだ暑い時期です。気温が高いと植物は弱ってしまうので、すぐに大きな冷蔵倉庫で保管して半日ほどで次々に出荷します。
通販及び農場にある直売所で販売しているので、常連さんは、ここをめがけて毎年やってきます。
野菜は土質によって味が違いますが、黒枝豆も例外ではなく、同じ丹波篠山でも場所によって味は大きく変わります。砂地より粘土質のほうが栽培管理は難しいのですが、大きくて味のよい実が成ります。
『丹波たぶち農場』の土はしっかりとした粘土質な上、自家製堆肥の力もあって、本当に濃厚で甘みが強いのです。
広大な畑の半分ほどが収穫体験のスペース。よく育った黒枝豆の茎はかなり太いのですが、専用の大きなハサミで刈り取っていくのはとっても面白く、大きい枝を刈り取ったらテンションが上がります。
期間中は予約なしでも空きがあれば収穫体験ができます。長靴、土がついても大丈夫な動きやすい服装、日除けの帽子、軍手を持参すれば、ハサミや袋は畑に用意されています。駐車場やトイレも完備されているので子ども連れでもゆっくり楽しめます。
黒枝豆収穫体験開催日時:8月19日(土)19:20~20:20
期間:10月5日(解禁日)〜 約3週間(期間中毎日営業)
注意事項:PDFファイル
「ここで黒枝豆の茹で方をレクチャーして、実際に試食してもらいます」と、期間中、手があいたら直売所に詰めるという田渕専務。黒枝豆を熟知したプロから教わる茹で方、食べ方は即実践できるもの。コツがわかれば、収穫した黒枝豆をよりおいしくいただけますね。
「元々は作るのみだったのですが、シーズンの終わり頃に農場の横を通りかかった人に、黒枝豆を買いに来て売り切れていたから採らせてほしいと声をかけられたのが始まりです。それを見た人が自分もやりたいと言ってきて…。喜んでもらえるなら、と自然派生的に始まったんです」
新しく生まれた特産品、夏のデカンショ豆
おいしい豆が育つ丹波篠山ならではの新しい取り組みが「デカンショ豆」です。これは丹波篠山市、商工会、5件の農家が2020(令和2)年から始めたもので、一般的に販売されている夏の枝豆を丹波篠山の気候風土と技術で、よりいっそうおいしくしようというもの。こだわりのある生産者ばかりということで、甘みとコクが格段に上がった枝豆ができました。
たぶち農場では、このデカンショ豆の収穫体験も実施。7~8月とちょうど夏休みの時期なので、宿題のテーマにもできそうですね。デカンショ枝豆は、簡単に引き抜くことができるので、子どもも楽しめます。
デカンショ豆収穫体験料金:デカンショ豆5株1,000円持ち物:軍手、長靴、帽子期間:7月中旬~8月中旬※開催は午前中のみ・要予約
冬から春はいちご狩りも楽しめる
1月から5月のお楽しみはいちご狩りです。ハウスの中で高設栽培されているイチゴを摘んでいきます。
種類はアキヒメ、甘みと酸味のバランスが良いいちごです。株同士のスペースを広くとって、ゆっくりと生育を待つ栽培方法なので、味もよく、甘い香りに包まれて採れたてを食べる幸福感、たまりませんね。
いちご狩り料金:1〜2歳 500円、3〜10歳 1,500円、11歳以上 2,500円期間:1月2日~5月下旬時間:9:00~12:00※来場5日前から要予約(090-8650-0415)
『丹波たぶち農場』で味覚狩りを楽しんだあとは、お米も買えます。シーズンには黒枝豆やデカンショ豆、その他の季節でも黒大豆や餅は通販でも買えるのでお気に入りを取り寄せるのもいいですね。
(ライター 松田/ウエストプラン)
※本記事は2023年11月時点の情報です。価格は税込み表示です。商品内容や価格が変更となる場合があります。
基本情報
株式会社 丹波たぶち農場
住所:兵庫県丹波篠山市口阪本158-3
電話番号:090-8650-0415(農業体験用)
営業時間:受付9:00〜17:00
定休日:期間中毎日営業
アクセス:舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口IC」から北へ約10分
駐車場:あり(60台)
HP:https://www.tabuchi-farm.jp/
Online Shop:https://tabuchi-farm.stores.jp/
いいもの、いい体験とはどんなものでしょうか。 伝えたいストーリーがあったり、作り手の想いが溢れていたり歴史があるものであったり、地元の方に愛されていたりとたくさん特徴は挙げられます。 とっておきのものや体験に出会ったとき嬉しくて誰かに伝えたくなったことはありませんか。 そして、伝えた結果、新たに誰かが何かにつながる。 それこそが「いいもの」なのではないかと思います。 私たちはそのような出会いをお客様にお届けできるように「かたる、つたえる、つながる」をコンセプトに兵庫のいいものを発掘し、お客様と兵庫県内地域とのこころの距離が キュッと縮まるような情報を発信していきます。