神秘的な光景が広がる「地獄めぐり」に温泉グルメ!大分県鉄輪温泉(別府温泉郷)の魅力
全国で最も多い湧出量を誇り「日本一」とも謳われる、大分県の別府温泉。ここで一番人気の観光といえば、地底から噴き出る熱湯や噴気の様子を眺める「地獄めぐり」です!自然が生み出す神秘的な光景と、温泉の恵みを活かした別府の魅力を探しに行きませんか?
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目次
- 別府温泉郷の魅力と「地獄めぐり」
- 1. まずは別府駅の「WONDER COMPASS」で情報収集!
- 2. 自然が生み出した神秘的な光景!「地獄めぐり」
- 3. 「蒸士茶楼」で地獄蒸しと養生食を楽しむ
- 4. 「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム」で温泉の成り立ちと恵みを学ぶ
- 別府温泉へのアクセス情報
別府温泉郷の魅力と「地獄めぐり」
源泉数と湧出量、日本一を誇る別府温泉郷。多くの温泉地があり「おんせん県」と呼ばれる大分県のなかでも、ひときわ大きな存在感を放っています。別府温泉郷には、風情ある街並みや伝統的な蒸し湯などを楽しめる「鉄輪(かんなわ)温泉」や、アクセスが良く多くのホテルなどが立ち並ぶ「別府温泉」など「別府八湯」と呼ばれる8つのエリアに分かれ、様々な泉質や景観、温泉を活かした料理や観光を楽しむことができるのです。今回は、別府観光では欠かせない「地獄めぐり」についてご紹介していきます。
1. まずは別府駅の「WONDER COMPASS」で情報収集!
地獄めぐりのスタートは別府駅。ここからバスかタクシー、レンタカーなどで「地獄」と呼ばれるスポットへ出発します。
駅前には、別府を一大観光地にした油屋熊八(あぶらや くまはち)の像があり、彼がモットーにしていた「旅人をねんごろにせよ」という聖書からの引用も台の部分に刻まれています。駅前には、手をあたためる手湯も。実際に手を浸してみると…若干熱めではあるものの、ホッとリラックスできました。さすがは「おんせん県」大分ですね!
別府駅で立ち寄りたいのが、東口から徒歩1分ほどの場所にある「WANDER COMPASS BEPPU(ワンダーコンパス別府)」。交流型の観光案内所で、外貨両替やバスツアーのチケット販売、手荷物預かりなどのサービスに加えて、フレンドリーなスタッフが英語で別府の魅力を教えてくれます。
2. 自然が生み出した神秘的な光景!「地獄めぐり」
100度を超える、温泉の源泉をまわる「地獄めぐり」。1000年以上前から、噴気や熱泥、熱湯などが噴出していた別府。人が近づけないその様子や危険さから、それぞれのスポットが「地獄」と呼ばれるようになったのだとか。地獄は全部で7つあり(「海地獄」「血の池地獄」「竜巻地獄」「白池地獄」「鬼石坊主地獄」「鬼山地獄」「かまど地獄」)、一日かけて巡ることもできますが、気になるところに集中して回る人も多いです。今回は、ぜひ訪れたい3つの地獄をご紹介します。
①コバルトブルーの熱湯が湧き上がる「海地獄」
別府駅から車で10分程の場所にある「海地獄(うみじごく)」につきました。国指定名勝でもある海地獄の入場料金は450円、7つの地獄すべてを回るなら2200円の共通券がお得です。
地獄のなかで最も大きく、鮮やかなコバルトブルーの水面からは煙が絶えず立ち上っている海地獄。周りにはカラフルな花が咲き、地獄というよりは天国のようなとても神秘的な光景に見えます。
②鬼のいびきが響く「鬼石坊主地獄」
お次は、すぐ隣にある「鬼石坊主地獄(おにいしぼうずじごく)」へ。灰色の熱泥が地面から湧き上がる様子が坊主頭にそっくりで、こんな名前がついたのだとか。地獄の中には、「鬼の高鼾(たかいびき)」と呼ばれる、約100℃の間欠泉が轟音とともに吹き上がる場所もあります。
③いろいろな地獄を一箇所で体感!「かまど地獄」
地獄の1~6丁目と名前がついた様々な湯の池がある「かまど地獄」。こんな近距離に、オレンジ、コバルトブルー、鬼石坊主地獄のような熱泥など、様々な光景が広がっているのはとっても不思議ですね。また、煙を使った実験や、飲泉、足湯スポットなど、様々な角度から地獄を楽しめるところもかまど地獄の魅力です。
時間があれば「醤油プリン」や「ピータン卵」もいただきたい
温泉グルメも充実している、かまど地獄。名物の「温泉ピータン(地獄蒸したまご)」やオリジナル「醤油ぷりん」「抹茶ぷりん」はぜひとも食べていただきたい一品です。
「温泉ピータン」は、白い殻を割ると、中からはピータンのような色をした温泉卵が。ほのかに香る温泉の硫黄っぽい香りとスモーキーな味わいが美味しく、クセになる味わいです。この卵に合わせるために開発されたという「かまど地獄限定 ゆずこしょう醤油」もゆずの爽やかな香りと、唐辛子の辛味が絶妙なので、ぜひ合わせて購入してみてください。ほんのり醤油をきかせたという醤油プリンは、まるでチーズケーキのような濃厚さ。抹茶味も、苦味の効いたカラメルと、濃い抹茶の組み合わせが最高でした。
3. 「蒸士茶楼」で地獄蒸しと養生食を楽しむ
地獄めぐりとあわせて楽しみたいのが、「地獄蒸し」と呼ばれるグルメです。地獄蒸しとは、地熱エネルギーの温泉噴気を利用した別府の伝統料理。さまざまなレストランや、ホテルに蒸し場が併設されているところもありますが、今回おすすめしたいのが、「蒸士茶楼(むしちゃろう)」というお店です。
大分の言葉で「蒸してやろう」という意味の店名で、元別府湾ロイヤルホテル料理長で、中国料理歴40年の前田進一郎シェフが腕を振るう料理は、どれも目にも美しく健康的、50℃洗いと低温スチームによる調理法や薬膳の知識が活かされた料理は、これまでにない食体験を楽しめます。
ランチメニューは「Aコース(10品・4,300円)」「Bコース(8品・3,000円)」「蒸乃匠(むしのたくみ)・スペシャルコース(5,300円)」の3種類。事前の予約がおすすめです。
4. 「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム」で温泉の成り立ちと恵みを学ぶ
2022年12月にオープンした「別府鉄輪 地獄温泉ミュージアム」もぜひ立ち寄りたいスポット。ここでは、50年という年月をかけて雨水が温泉になる仕組みを参加者が「温泉になる旅」として体験できます。(30〜40分程のプログラムが10分おきに繰り返される)
「1. 空からの贈り物」「2. 50年もの地中の旅」「3. 人や文化との出会い」「4. 今、そして未来へ」という4つのシーンを映像や探索、スタンプ集めなどを通して楽しめ、途中にはちょっとしたサプライズも。どのシーンの部屋も美しく、ドキドキ、ワクワクしながら温泉についての理解を深められました。
1階の「50カフェ」には可愛い温泉グッズや、丁寧に淹れたコーヒー、軽食も。モクモク立ち上る湯けむりを眺めながら休憩もできますよ。
別府温泉へのアクセス情報
東京から飛行機で行く場合
羽田空港(JAL、ANA、ソラシドエア)、成田空港(ジェットスター)から2時間ほどで、大分空港へ。そこから「大分空港アクセスバス」で50分程で別府駅に着きます。
東京から新幹線や電車で行く場合
東京駅から新幹線で小倉駅へ(4時間45分)。そこから特急電車で別府駅まで1時間25分ほどで到着します。
国民保養温泉地とは、温泉利用の効果が十分期待され健全な保養温泉地として、「温泉法」に基づき環境大臣によって指定されています。全国に79箇所の温泉地が指定されています。(2024年10月現在) 国民保養温泉地の選定は、おおむね以下の基準によって行われています。 第1 温泉の泉質及び湧出量に関する条件 (1)利用源泉が療養泉であること。 (2)利用する温泉の湧出量が豊富であること。なお、湧出量の目安は温泉利用者1人あたり0.5リットル/分以上であること。 第2 温泉地の環境等に関する条件 (1)自然環境、まちなみ、歴史、風土、文化等の観点から保養地として適していること。 (2)医学的立場から適正な温泉利用や健康管理について指導が可能な医師の配置計画又は同医師との連携のもと入浴方法等の指導ができる人材の配置計画若しくは育成方針等が確立していること。 (3)温泉資源の保護、温泉の衛生管理、温泉の公共的利用の増進並びに高齢者及び障害者等への配慮に関する取組を適切に行うこととしていること。 (4)災害防止に関する取組が充実していること。