熊本県「湯の児・湯の鶴温泉」にいくなら水俣観光も楽しもう!観光スポット、グルメ、アクセスなど
熊本県の南端、鹿児島県の県境に位置する水俣市は、国民保養温泉地として登録された湯の児・湯の鶴温泉はもちろん、おすすめグルメや人気の観光スポットも盛りだくさん! 温泉旅行のついでに是非立ち寄っていただきたい、水俣市のおすすめ観光スポットをご紹介します。
湯の児・湯の鶴温泉について
水俣市には国民保養温泉地として登録されている「湯の児」「湯の鶴」温泉があります。
【湯の児温泉】
水俣駅からバスを使って25分ほど行った場所にある湯の児温泉。海沿いに温泉宿が立ち並んでいることから「海の温泉」とも呼ばれています。
目の前に不知火海(やつしろかい)の大パノラマが広がる絶景が魅力で、露天風呂や客室からのオーシャンビューを求めて観光客が集まります。特に昇陽館の露天風呂から見える景色は圧巻です。
【湯の鶴温泉】
水俣駅からバスで35分ほど山中に入ったところにある湯の鶴温泉。山中にあることから湯の児温泉の「海の温泉」に対し、「山の温泉」と呼ばれています。
深い山あいに温泉宿がひっそりと立ち並び、時がとまったかのような静かな空間が魅力です。24時間温泉を楽しめるような宿もあり、日常を忘れてゆっくりと温泉を楽しめる温泉郷です。
湯の児・湯の鶴温泉の魅力はこちらの記事でも詳しく紹介しております。
みなまたスウィーツ
スイーツの街としても注目を集める水俣市。水俣駅の徒歩圏内に数多くのお店が軒を連ねています。和・洋菓子どちらもそろう水俣スイーツ。散策しながら食べ歩きを楽しんでみました!
【蜂楽饅頭】
じっくりと炊き上げたあんがびっしりと詰まった蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)。あんには国産の蜂蜜をたっぷりと使用しており、濃厚な甘みが特徴! 先代が養蜂を経営していたことから蜂蜜を使用するようになったそう。「黒あん派」と「白あん派」にわかれるそうですが、最近は白あんが人気だそうですよ! 幅広い世代に愛される和スイーツでした。
【SWEET SHOP みむら】
10種類ほどのシュークリームや数々のケーキがショーウィンドウに並ぶスイーツ店。定番のカスタードや苺に加え、小倉や黒ゴマ、コーヒーなど珍しいものもありました。その中でも水俣のバラ園に関連した珍しい「薔薇シュー」と、地元で人気の「レモンケーキ」をチョイス。シューの中にはたっぷりのラズベリークリーム。口に入れるとふわっと薔薇の香りが広がります。
レモンケーキは、爽やかでさっぱりとした後味が特徴! ここでしか味わえない味を試してみてくださいね。
【モンブランフジヤ(みなまたちーず)】
とろけるような柔らかさが人気の「みなまたちーず」は、半熟タイプのチーズケーキ。熊本県阿曽のジャージー牛乳を使用しており、口どけ柔らかな軽い食感で何個でもいけてしまいそうです。水俣ドーナッツとダックワーズも人気商品とのことで、合わせて購入! 他にも地元の食材を使用した季節のスイーツやパンなど、たくさんの商品が並んでいますよ。
※「みなまたちーず」は冷凍販売で、食べる際は冷蔵庫で解凍してから食べるのがオススメ。オンラインショップでも購入可です。
みなまたグルメ
ちゃんぽん(鶴岡食堂)
水俣のご当地グルメである「水俣ちゃんぽん」の提供店。スープは海鮮の出汁であっさりしており、透き通っているのが水俣ちゃんぽんの特徴。たっぷりの野菜やきくらげなど、10種類以上の具材が入っており、飽きがこないおいしさです!
ちゃんぽん麺を使用した和風ラーメン「ちゃんめん」や、ちゃんぽんの具をご飯に載せた「ちゃんぽん丼」などちゃんぽんに関連する創作メニューもあります。
お昼時には地元のお客さんで満席になるほど賑わうお店。お子さんや女性向けの「やや小さめサイズ」もあり、女将さんの素敵な気遣いが感じられます。店内には数々の有名人のサインや色紙が飾ってあり、人気店ぶりを感じました。
鶴の屋【湯の鶴温泉エリア】
湯の鶴温泉街に佇む、1日1組限定の一棟貸し宿泊施設。豪華寝台列車「ななつ星(JR九州)」を手掛けたことで知られる水戸岡鋭治(みとおかえいじ)氏が設計した和モダン建築が有名です。
こちらでは、宿泊をしなくてもランチやディナーを楽しめます。ディナーは予約制で、4,400円よりご用意がありますが、予算に応じてランクアップも対応いただけます。今回はディナーをいただきましたが、メインのローストビーフ膳のお肉がとろけるようなおいしさでした。
1Fにはおみやげショップも併設されており、水俣エリアの特産品や和紅茶などがずらりと並んでいます。「鶴の屋」は湯の鶴温泉街の中心エリアにあり、水俣駅からバスで25分ほど。「湯の鶴」駅で下車してすぐにあるので、温泉街の散策の途中のお食事休憩としてもオススメです。
水俣市観光スポット
グルメを楽しんだ後は観光も楽しみたいですよね!水俣市ならではのスポットをご紹介します。
「くまモンの和ろうそく」つくり体験@侍街道はぜのき館
水俣市は、「和ろう」の原料となる櫨(はぜ)の実の生産量が日本一!
江戸時代からつづく伝統的な和ろうそくは、櫨の実からとった櫨ロウを型に流し込んで作ります。伝統的な手法を体験出来るのに加え、かわいいくまモン型のろうそくをおみやげとして持ち帰ることができますよ。
水俣駅からのアクセスはタクシーで10分ほど。徒歩では25分ほどと少し歩くので、タクシーがオススメです。予約は4日前の17時までなので、事前に予約するようにしましょう。
道の駅みなまた
水俣を訪れた際は、こちらの道の駅でおみやげを買うのがオススメ!メイン施設となる「Shop&Cafeミナマータ」では、水俣エリアを中心にした熊本のセレクトショップがあります。水俣のブランド「みなまた和紅茶」も数多く販売されています。
他にも座ってゆっくりスイーツが楽しめるティーサロンがあり、こちらではケーキや和紅茶、バラソフトなどもたのしむことができます。
水俣駅から九州産交バスで「エコパークナサリー前駅」で下車、歩いて5分ほどのエコパーク水俣の中にある道の駅です。
エコパーク水俣 バラ園
道の駅に隣接するエコパーク水俣 バラ園は、九州でも随一のバラの名所です。
1万3000㎡の敷地に800種、5000株のバラが色とりどりに咲き誇ります。
園内には300mも続くバラの壁や、バラの浮かぶ池、園内を一望できる展望所など見どころが盛りだくさん。
毎年春と秋のバラの開花に合わせて、「水俣ローズフェスタ」を開催しており、昨年の秋は来場数が2万人ほどだったとのこと。入場無料なので、水俣に訪れた際は是非立ち寄ってみてくださいね。
夏はマリンアクティビティをたのしもう!
自然豊かな水俣には、海水浴やマリンアクティビティを楽しめる場所も多数!
海を楽しんだ後は、温泉が楽しめるのも水俣ならでは。
海でのアクティビティを楽しみたいという方は、是非訪れてみてくださいね。
湯の児海水浴場
湯の児温泉街から歩いてすぐの場所にある白砂のビーチ。水深も浅く、波も穏やかなのでお子さま連れのファミリーにも人気のある海水浴場です。
海水は透明度が高く、肉眼でも海の底が見える綺麗さ。更衣室やトイレ、無料の温水シャワーも完備してあるので、安心して泳げます。
すぐ目の前には島めぐり体験ができる湯の児島があり、ビーチに架かる白い橋でわたることができます。かわいい亀のモニュメントを探しながら、キレイな海沿いを散策できますよ。
マリンアクティビティ(水俣アクティビティ)
水俣には数々のマリンアクティビティがそろっており、ダイビングやスノーケリングの他に、珍しい「アウトリガーカヌー」「SUP」「シーカヤック」の体験もできます。
体験の予約に関しては、それぞれのアクティビティごとに電話回線が設置されています。ご予約の際は下記までお問い合わせください。
5月末には、これらの水俣のマリンアクティビティを一挙に管理する「渚の交番」が湯の児海水浴場付近に完成予定。2Fにはお食事処もできるそうで、より簡単に予約ができるようになります。マリンアクティビティが気になる方は是非チェックしてみてくださいね。
アクセス
湯の児・湯の鶴温泉へのアクセスは、JR新水俣駅またはJR水俣駅からバスまたはタクシーでの移動となります。水俣市のコミュニティバス「みなくるバス」を使用すれば、水俣駅からどちらのエリアへも簡単にアクセス可能です。
【湯の児温泉エリア】「水俣駅」~「湯の児公園前」 約25分
【湯の鶴温泉エリア】「水俣駅」~「湯の鶴」 約35分
バス下車後、温泉エリア自体は徒歩で周遊することも十分可能です!
東京から飛行機と新幹線、バスを使って行く場合
【全体所要時間:約4時間ほど】
東京から行く場合は福岡経由がオススメです。
空港から福岡行きの飛行機にのり、福岡空港から地下鉄 空港線で2駅の博多駅へ移動。そこから九州新幹線で新水俣駅へ。新水俣駅より肥薩おれんじ鉄道で水俣駅に移動(1駅)。
【湯の鶴温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(おれんじ)バス」招川内行き、「湯の鶴」や「湯の鶴温泉センター前」バス停下車(乗車時間35分ほど)
【湯の児温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(青)バス」湯の児行き、「湯の児公園前」バス停下車(乗車時間25分ほど)
バスは平日午前中は1時間か2時間に1本、午後は2時間か3時間に1本ほど。18時が最終です。土日祝日は、1日に4本なので、運行表を確認の上、スケジュールの調整が必要です。
大阪から新幹線とバスを使って行く場合
【全体所要時間:約4時間ほど】
新大阪駅から山陽新幹線で博多駅へ。博多駅から九州新幹線で新水俣駅へ移動。
新水俣駅より肥薩おれんじ鉄道で水俣駅に移動(1駅)
【湯の鶴温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(おれんじ)バス」招川内行き、「湯の鶴」や「湯の鶴温泉センター前」バス停下車(乗車時間35分ほど)
【湯の児温泉の場合】水俣駅より水俣市コミュニティバス「みなくる(青)バス」湯の児行き、「湯の児公園前」バス停下車(乗車時間25分ほど)
バスは平日午前中は1時間か2時間に1本、午後は2時間か3時間に1本ほど。18時が最終です。土日祝日は、1日に4本なので、運行表を確認の上、スケジュールの調整が必要です。
国民保養温泉地とは、温泉利用の効果が十分期待され健全な保養温泉地として、「温泉法」に基づき環境大臣によって指定されています。全国に79箇所の温泉地が指定されています。(2024年10月現在) 国民保養温泉地の選定は、おおむね以下の基準によって行われています。 第1 温泉の泉質及び湧出量に関する条件 (1)利用源泉が療養泉であること。 (2)利用する温泉の湧出量が豊富であること。なお、湧出量の目安は温泉利用者1人あたり0.5リットル/分以上であること。 第2 温泉地の環境等に関する条件 (1)自然環境、まちなみ、歴史、風土、文化等の観点から保養地として適していること。 (2)医学的立場から適正な温泉利用や健康管理について指導が可能な医師の配置計画又は同医師との連携のもと入浴方法等の指導ができる人材の配置計画若しくは育成方針等が確立していること。 (3)温泉資源の保護、温泉の衛生管理、温泉の公共的利用の増進並びに高齢者及び障害者等への配慮に関する取組を適切に行うこととしていること。 (4)災害防止に関する取組が充実していること。