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日本のキャンピングカーのレンタルサービス6選!車種の特徴や料金相場も紹介
日本旅行で宿泊費を抑えたり、アウトドアを楽しむのにオススメなのがキャンピングカーです。今回の記事では、外国語に対応していたり、老舗だったりするキャンピングカー専門のレンタルサービスを紹介します。併せて、キャンピングカーの車種や料金の相場も紹介します。
日本でキャンピングカー旅行を楽しもう
キャンピングカーの内装イメージ Photo by Pixta
日本では近年、アウトドアブームが広がり、キャンピングカーの需要も高まっています。実際、2023年には日本でのキャンピングカー販売台数は、過去最高となりました。
また、近年はキャンプ場以外のほか、多くの温泉施設や旅館、道の駅などでも、駐車場で車中泊ができるようになってきました。24時間利用可能なトイレや充電施設が備わった「RVパーク」(※)も増えています。
キャンピングカーは、宿泊費を抑え、自分たちのスタイルに合わせた旅ができることが魅力です。
※RVパーク……余裕のある駐車スペース、24時間利用可能なトイレ、100V電源が使用可能、入浴施設が近くにある、ごみ処理が可能、などの条件を満たしたスポット。一般社団法人日本RV協会が認定している。
日本のキャンピングカーの主な種類
キャブコンタイプのキャンピングカー Photo by Pixta
日本には、さまざまなタイプのキャンピングカーが走っています。主なものは、以下です。
軽キャンパー:軽自動車や軽トラックなどをベースにしたキャンピングカー。装備が限られるが、金額が安い。
バンコン:バン・ワンボックスをベースにしたキャンピングカー。大人数で使うには狭いが、運転しやすい。
キャブコン:トラックのボディに居住スペースを取り付けたキャンピングカー。車体が大きく、キッチンや水道が付けられる。
モーターホーム:キャンピングカー専用に設計された車。車内がホテルのようにゴージャスなものも。
キャンピングカーのレンタルサービスはどう選べばいい?
バンコンタイプのキャンピングカー Photo by Pixta
キャンピングカーを購入しようとすると、一般的に500万円以上、安いものでも200万円以上することが多くあります。
こうした中、日本でキャンピングカーに乗ってみたいと思ったら、まずはレンタカーサービスを使ってみるのがオススメです。
キャンピングカーのレンタルを行っているのは、小規模な事業者がほとんどです。本記事では外国語に対応していたり、比較的老舗だったりするキャンピングカーのレンタカーサービスを6つピックアップして紹介します。
日本のキャンピングカーのレンタルサービス6選!
それでは、日本でオススメのキャンピングカーのレンタル事業者を見ていきましょう。
1.Carstay
Picture courtesy of Carstayの公式HP
2020年にサービスを開始した「Carstay」。キャンピングカーのレンタル・カーシェア、車中泊スポット・キャンプ場のスペースシェアサービスを展開しています。
キャンピングカー掲載台数は日本最大級の500台以上、車中泊スポットは全国330か所以上です。車種も、定番のキャブコンタイプから、ベッドルーム・トイレなどまで付いたモーターホームまで多数あります。
「Carstay」は、通常のレンタルサービスではなく、カーシェアサービスです。そのため、ペット可や暖房搭載、キャンプ用品が備え付けてあるなど、オーナーのこだわりが感じられるキャンピングカーが登録されていて、自分のニーズに合ったキャンピングカーを探しやすいのが特徴です。
料金の相場は、キャブコン24時間の利用で15000円〜25000円ほど。モーターホーム24時間の利用で20000円〜70000円ほどです。なお、MATCHA読者向けに「Carstay」では利用料金の10%OFFのクーポンを発行しています。レンタルの際はぜひ使ってくださいね!
※初回で24時間以内の利用の場合は、一律24時間分の料金が課されます。以降は12時間ごとに料金が加算されていきます。土日祝日は、平日の125%の料金となります。
対応言語:日本語・英語
対応エリア:日本全国
2.JAPAN ROAD TRIP
Picture courtesy of JAPAN ROAD TRIP
日本最大級のキャンピングカーレンタルサービスのひとつ 「JAPAN ROAD TRIP」。 民泊やインテリア事業などを手掛ける株式会社エアサポが運営しています
「JAPAN ROAD TRIP」 のキャンピングカーの特徴は、プロのコーディネーターがリフォームした内装。居心地のよい空間でリラックスできます。
また、貸出拠点も北海道、東京、関西、広島、九州と幅広く、東京・大阪間で乗り捨てもOKなど、便利です。
料金は5~6人乗りのキャンピングカー1台で、19,800円~。なお、JAPAN ROAD TRIPでは長期割が充実しており、泊数が増えるごとにお得になります。特に28日以上のレンタルでは、20%もの割引になります。
さらに、MATCHAでは、MATCHA読者限定の5%割引のクーポンを提供しています。こちらも使い、お得にキャンピングカーに乗りましょう!
対応言語:日本語・英語・中国語・韓国語
対応エリア:日本全国(沖縄を除く)
3.ジャパンキャンピングカーレンタルセンター
Picture courtesy of ジャパンキャンピングカーレンタルセンターの公式HP
「ジャパンキャンピングカーレンタルセンター」は、日本全国に90店舗以上営業所がある、日本最大級のキャンピングカー専門レンタルサービスです。
営業所は成田空港・新千歳空港などの空港や全国主要都市の駅前にあります。
車種はTOYOTAのハイエース・カムロードがベースの6〜9人が乗車できるキャブコンタイプが多くそろっています。家庭用エアコン搭載の車両や、広々とした居住空間で快適に過ごせる車両もあります。
料金は平日は24時間25000円〜、金土日・祝日は24時間31000円〜、ハイシーズンは24時間35000円〜となっています。24時間以降は1時間ごとの追加料金か1日ごとの追加料金が発生します。
対応言語:日本語、英語、繁体字
対応エリア:日本全国
4.Japan Camper Van
Picture courtesy of Japan Camper Vanの公式HP
「Japan Camper Van」はキャンプ好きな在日外国人の人が2010年に立ち上げたキャンピングカーレンタルサービスです。
キャンピングカーは成田空港近くの営業所で貸出と返却を行っています。成田空港からは無料送迎も行っています。
また有料で羽田空港や東京都内での貸出と返却も可能です。カスタマーサービスは24時間対応で英語・日本語の対応が可能なので、訪日観光客には心強いサービスです。
車種は日産のバンなどを改装した小・中・大のバンコンとモーターホームがあります。料金は1日6900円〜26900円と、比較的安めです。
なお、キャンピングカーの貸出場所である成田空港近くの営業所には、キャンプ場とバーベキューエリア、ゲストハウスも備えたRVパークが併設されています。
対応言語:英語
対応エリア:東京
5.平成レンタカー
Picture courtesy of 平成レンタカーの公式HP
「平成レンタカー」は岡山県、四国で事業を行っているレンタカーサービス会社です。1992年にサービスが開始しました。
岡山周辺や四国には、車でなければ行くのが難しい絶景スポットや、大人気の観光スポット「しまなみ海道」があります。こうした地域を巡りたい方にぴったりの会社です。
高松営業所(香川県)と岡山営業所には中国人スタッフが在籍しており、外国語のサポートを受けることができます。岡山空港、 高松空港、松山空港から営業所まで、無料の送迎も行っています(事前予約が必要)。
車両は、4人が乗車できる軽キャンピングカーから7人乗車ができる大型キャンピングカーの5種類。カーナビには英語・中国語・韓国語が搭載されています。
料金は13,200円〜32,000円(ハイシーズン料金あり)です。
対応言語:日本語、英語、繁体字
対応エリア:岡山、香川、愛媛
6.OTSレンタカー
Picture courtesy of OTSレンタカーの公式HP
「OTSレンタカー」は、1958年創業した沖縄ツーリスト株式会社が運営するレンタカーサービスです。
会社は沖縄ですが、キャンピングカーに関しては沖縄・北海道の両方で事業を展開しています。これらの大自然を楽しむのにピッタリのサービスです。
空港から営業所までの無料送迎を行っています(事前予約が必要)。
車両は7人まで乗車可能なキャブコンや、バンコンタイプのものがあります。冷蔵庫・カセットコンロ付き、キッチンの蛇口は引き出し式シャワーになり、車外で利用可能です。
料金は24時間利用27,500円〜となっています。料金は高めですが、車の品質、各種レンタル、保証内容が充実しています。
対応言語:日本語、英語、繁体中文
対応エリア:沖縄、北海道
よくある質問
日本の道路を運転するときに必要なものは?
訪日外国人が日本の道路を運転する場合は「パスポート・ 国際運転免許証」もしくは「パスポート・外国運転免許証(台湾、スイス、ドイツ、フランス、ベルギー、モナコ、エストニアで発行されたもの)・公式日本語翻訳」が必要です。
日本のレンタカーに必要なものや使い方の詳細に関しては、MATCHA記事「日本でレンタカーを借りる方法。必要なものやかかる費用など」をご覧ください。
日本のキャンピングカーレンタルの値段の相場は?
料金は平日料金、土日祝日料金、5月のゴールデンウィーク前後から8月中までのハイシーズン料金が設定されていることが多いです。
2024年3月時点で調べたところ、キャブコンタイプのキャンピングカーを利用する場合、平日では1日20,000円〜25,000円、土日祝日は25,000円〜30,000円、ハイシーズンは30,000円以上が相場のようです。
日本では、車内で寝ても大丈夫か?
日本は海外と比べ安全と言われていますが、人気がなく暗い場所は危険です。全国にあるRVパークや車中泊スポットで宿泊するのが安全です。
また、高速道路のサービスエリアやRVパークの認定がされていない道の駅は休憩施設のため、仮眠は可能ですが、車中泊は禁止されています。違法ではないですが、最低限のマナーを守るようにしましょう。
RVパーク(車中泊ができる場所)の調べ方は?
一般社団法人日本RV協会の公式HPで、RVパークのリストが公開されています(日本語のみ)。
また、今回紹介した「Carstay」の公式HPでは、日本語・英語で全国のRVパーク・車中泊スポットの検索できます。口コミも見ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。
日本に多いキャンピングカーの車種は?
トヨタの「ハイエース」のような商用バンやミニバンをベースに作られたバンコンタイプのキャンピングカーが人気のようです。日本は都市部・地方共に狭い道も多いので車の走りやすさも選択肢の一つに入るのでしょう。
キャンピングカーに乗っているときにトイレに行きたくなったら、どこに行けばいい?
キャンピングカーはトイレのついていないものが多いです。公園などの公衆トイレや道の駅、パーキングエリアのトイレを利用しましょう。
日本でキャンピングカーの旅を楽しもう!
日本旅行の選択肢のひとつとして、徐々に広まってきているキャンピングカー。本記事を参考に、ぜひ皆さんも、素敵な日本旅を楽しんでくださいね!
Main image by Pixta
雑誌、Webメディアを中心にフォトグラファーとして活動中。等身大で自然体なポートレートが得意。また、旅やローカルエリアのメディアでの執筆も行う。個人の活動としては社会課題へ写真で向き合うことに挑戦中。2020年には表参道ヒルズ・ギャラリーROCKETにて令和を生きる女性をテーマにした写真展を開催。アート、お茶、ドーナツ、ヤクルトスワローズが好き。