食文化を革新。BiBiBi&JURULi人気企画「シェフズテーブル」
富山県美術館のレストラン「BiBiBi&JURULi」では、特別企画「シェフズテーブル」が開催されています。 このイベントは、“シェフ×生産者×テーマ”をコンセプトに、富山県内の気鋭のシェフたちが毎回ユニークなテーマに基づいた創作料理を提供するプロジェクトです。 昨年からスタートし、富山の食文化を革新する試みとして、多くの熱心なファンを魅了しています。
これまでのシェフズテーブルと反響
これまでの「シェフズテーブル」は、各回で異なるシェフとテーマで構成され、富山の豊かな食材を活かした贅沢なコース料理が提供されました。
第1回は魚津市・イタリアンRigoretto住吉和太郎シェフが「セッション」をテーマにトマトを使用した創作料理を提供しました。第2回はBiBiBi&JURULi杉本シェフが「つながり」をテーマに、株式会社森の環様の茸を使用したコースを提供しました。
特に話題になったのが、第2回での富山県産の茸をふんだんに使った料理と、当美術館にて開催されていた企画展「大竹伸朗展」に合わせたアートとのコラボレーション。アートと食の融合は、来場者に新しい体験を提供し、大変好評を博しました。
第3回の創作和食「匿-オフレコ-」前田慎太郎料理長による「新鮮と熟成」をテーマにした創作和食や、第4回の「シン・ジビエ」をテーマにしたフレンチビストロ「aozora」菊池光シェフのコースも大盛況でした。
第4回「シン・ジビエ」のハイライト
今年3月に行われた第4回シェフズテーブルについてご紹介いたします。
テーマは「シン・ジビエ」。フレンチビストロ「aozora」のオーナーシェフ、菊池光さんが腕を振るい、富山県産のジビエを使用した特別なコースを提供しました。2日間で約80人が訪れ、シェフの巧みな技術と独創的な料理、そして各料理に合わせてセレクトされた藤岡園のお茶と富山の日本酒のトリプリングに感動しました。
まずは富山市大長谷地域で捕れたツキノワグマのサラミを使ったスープからスタート。南砺市の発泡性日本酒「尾仲」と膝岡園の特製ブレンド茶「冠茶」が、脂をさっぱりと洗い流しました。次に「鹿と蕪」や「猪」の料理が提供されました。
中でも「ヤリイカと鹿」は絶賛され、黒部産の鹿肉を使った「ブータンノワール(血のソーセージ)」をヤリイカに詰めた一品は、イカの柔らかさと鹿肉の旨味が見事に調和。フルーティーな日本酒「Kisaki」とクロモジの香りが爽やかなブレンド緑茶が味を引き立てました。
さらに、「猪のロースト」は薄切りの猪肉にフキノトウの味噌を添え、季節を感じさせる一品でした。満寿泉の純米大吟醸プラチナ寿との相性も抜群で、来場者を魅了しました。最後は、富山棒茶と共にいただく穴熊のリゾットで締めくくられました。
シェフの菊池さんは、「今回のイベントを通じて、様々なジビエの楽しみ方を知っていただけたら嬉しい」と挨拶し、多くの来場者が共感しました。
次回第5回「シェフズテーブル」のお知らせ
そして、いよいよ次回、第5回の「シェフズテーブル」が6月3日と4日に開催されます。今回は富山市総曲輪の「食とワイン燈花」のオーナーシェフ野澤佳弘さんが腕を振るいます。テーマは「鹿児島×富山」です。どのような驚きのコースが提供されるのか、今から期待が高まります。
この「シェフズテーブル」は、一夜限りの特別な食体験を提供するイベントです。毎回異なるテーマとシェフによる創意工夫に満ちた料理は、来場者に驚きと感動を与え続けています。美術館の美しい空間とともに、富山の食材の魅力を存分に味わえるこの機会を、ぜひお見逃しなく。
詳細とご予約は公式サイトから。皆様のご来場を心よりお待ちしております!
次回もお楽しみに!
お問い合わせ
公式サイト:bibibi-juruli.com
電話: 076-482-3037(担当:荒井)
住所: 富山県富山市木場町3-20 富山県美術館3階
富山にゆかりのある株式会社アトム 代表取締役 青井茂、富山を代表する北日本新聞社、富山出身のプロ野球選手・石川歩の異業種三者によって設立。私たちは富山と何かをつなぎ、富山と共に新しい事業を創造するチームです。 国内の各地域が東京の一極集中に歯止めをかけるため、それぞれの特徴を生かして持続的な社会を作ることを「地方創生」と定義するなら、TOYAMATOがめざす「地方覚醒」はまったく異なる概念を持つ。そこでは自治体や行政が主導するのではなく、富山を愛するマインドを持った多くの人たちが富山の魅力を再発見し、誇りに思い、みずからの意思で世界中へ発信していく。あくまでも主役は「人」であり、さまざまな人が混ざり合う多様性が、富山の魅力を高めていくと考える。