さどの島銀河芸術祭2024が開幕!見どころ、アクセス、パスポート情報を解説
2024年8~11月、現代アートの祭典「さどの島銀河芸術祭2024」が新潟県の離島、佐渡島で開催されます。佐渡島を舞台とする芸術祭ならではの見どころ、アクセス方法、お得な作品鑑賞パスポートをご紹介します。
さどの島銀河芸術祭2024が開幕!
「さどの島銀河芸術祭2024」が、2024年8月11日~11月10日にかけて開催されます。さどの島銀河芸術祭は、新潟県にある佐渡島の両津港を中心に開催される現代アートの祭典です。2021年の第1回開催に続いて3年に1度開催されており、今年2回目の本祭を迎えます。国内外から招聘するアーティストが、佐渡島ならではの伝統芸能や歴史的建造物等の文化資源をアート作品やパフォーマンスに昇華し、佐渡島内各所でアート作品を制作・展示します。
本記事では「さどの島銀河芸術祭2024」の見どころ、アクセス、便利なパスポートの情報をお伝えします。
さどの島銀河芸術祭の見どころ
さどの島銀河芸術祭の魅力は、様々なアート作品はもちろん、佐渡で受け継がれてきた文化や暮らしを体験できることです。アートを活用した地域課題の解決にも挑戦しており、島民と協力しながら離島での新しい芸術祭を作り上げています。そんな離島ならではの芸術祭の見どころを3つご紹介します。
見どころ① 島の自然と調和するアート作品
四季の変化に富み、自然豊かな佐渡島は、大部分が国定公園や県立自然公園に指定されており、国の特別天然記念物のトキが最後まで生息した島でもあります。そんな佐渡島を舞台とする「さどの島銀河芸術祭」には、佐渡島の自然の魅力をより深く体感できるアートが多くあります。
岩首地区の棚田の「世阿弥の彼岸ボートゴールデンクルージング」は、窓から入り込む光が季節や天候、時間帯によって多様に変化するため、見るタイミングによって、唯一無二の体験ができます。晩年に佐渡島に流刑された能の大成者・世阿弥のことを思い、制作されたアートは、秋になると黄金に波打つ棚田に漕ぎ出していくように見ることができます。
両津郷土博物館にある「Manda-la in Sado」は仏教絵画の「曼荼羅」のように、ある人物を中央に配し、その人を取り巻く世界を表すものや人を1枚の写真に収めています。作者は、撮影地に何度も足を運び、現地の人々と対話を繰り返しながら、現代社会が抱える問題や目に見えにくい歴史を、佐渡島の雄大な自然の中に浮かび上がらせました。
見どころ② 佐渡島ならではの生活を感じられる文化体験
長い歴史の中で、さまざまな人や物の往来があった佐渡島は、独特な芸能・文化を生み出し、独自の生活スタイルや日本文化が残っている場所です。さどの島銀河芸術祭は、アート作品だけでなく、佐渡島のユニークな歴史の中で育まれた民話や伝承、この地で暮らす人々の魅力も見どころとしてとりあげています。
佐渡島は能が日々の暮らしの中に溶け込んでいる全国でも大変珍しい土地です。ひと昔前までは、祝言の席や新築祝いなど、人が集まる宴席では決まって謡が聞こえたといいます。「さどの島銀河芸術祭2024」では、神社の能舞台で、能楽の謡や舞を学び、能の世界を体験できるプログラムがあります。
【佐渡民謡体験】
佐渡の代表的な民謡「七浦甚句」をはじめ佐渡民謡を広く伝えている「七浦民謡研究会」の輪の中に入るように踊りを通して異文化コミュニケーションを体験していただきます。また、漁村散策など、普段の地域の暮らしを見ることができます。
【お座敷遊びと両津のスナック体験】
佐渡の人形芝居「のろま人形」は、国指定重要無形民俗文化財に指定されています。のろま人形団体「新青座」と舞踊家「朱鷺さなえ」の佐渡おけさ組踊を歴史的建造物、旅館金沢屋お座敷で公演し、見所・作法のレクチャー、人形操作や踊りのワークショップを行います。その後は、昭和感漂う島のスナック文化が堪能できる、スナック・ガイドツアーを行います。
【能+文弥人形+わら細工体験】
武井熊野神社の能舞台で、能楽の謡や仕舞を学び、能の世界を体験した後、新町大神宮で「真明座」の人形芝居を観賞し、人形の動かし方や歴史を学びます。さらに、わら細工を通じて縄を綯い、草履や鍋敷きなどの作り方を体験した後は、佐渡の美味しいお米を育む田んぼの見学をし、五穀豊穣を願う鬼太鼓のレクチャーを受け、太鼓と舞を体験します。
見どころ③ 島内外、国内外の交流を深める関連イベント
「さどの島銀河芸術祭2024」では、展示に参加したアーティストによるパフォーマンスや、ワークショップなど、島民と芸術祭参加者の交流を深めるイベントが多く催されます。
【DOMMUNE Presents「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3 灰野敬二 × DOMMUNE「虚能」】
伝統建築物である佐渡島の神社で、能や地域食を交え、ミュージシャン灰野敬二によるサイトスペシフィックなアート作品の発表と、特殊な音響装置でライブパフォーマンスを行います。
■日程:2024年9月8日(日)
■時間:開場 17:00 開演 日暮れとともに
■会場:安養寺羽黒神社
■料金:イベントのみ:4,400円 作品鑑賞パスポートをお持ちの方:3,300円
【さどの島銀河芸術祭2024シンポジウム】
アートを活用した地域課題の解決や、離島での新しい芸術祭、文化・芸術のあり方について、これまでの取り組みや、佐渡の歴史上の文化人、民俗学研究の例などをテーマにシンポジウムを行います。
■日程:2024年9月22日(日)
■会場:智慧海山勝廣寺(佐渡市両津湊199)
■料金:無料
【佐渡島×台湾交流イベント】
台湾より招聘するアーティストがパフォーマンスを披露し、佐渡島、国内外の交流を深めます。
■日程:2024年9月23日(月)
■会場:瀬里奈
アクセス・イベント詳細
さどの島銀河芸術祭の魅力のひとつは、船旅が楽しめることです。佐渡島の両津港へは、新潟港からカーフェリーもしくはジェットフォイルに乗ります。
カーフェリー、ジェットフォイルの時刻表など詳しい情報は佐渡汽船Webサイトをご覧ください。
イベント概要
開催期間:2024年 8月11日(日)- 11月10日(日)
開催地:佐渡島内 両津エリアを中心とした複数箇所
展示時間:8〜9月 10:00 〜 17:00、10〜11月 10:00 〜 16:00
※一部展示のみ施設の営業時間に準ずる
※火・水曜日定休(祝日除く)
さどの島銀河芸術祭パスポート購入方法
オンラインでの購入方法
さどの島銀河芸術祭のパスポート・各種イベントへの参加チケットは以下オンラインサービスより購入可能です。
店頭販売
以下施設にて当日券の販売を行っています。
チケット内容
一般3,000円、高校生1,500円、小中学生1,000円(消費税込み)
※小学生未満無料
※障害者手帳をお持ちの方無料(ご来場時に店頭で手帳をご提示ください)
佐渡島の新たな出会いと交流の場「さどの島銀河芸術祭2024 」
さどの島銀河芸術祭が目指しているのは、アートを起点に島内各地域にある自然や食、建築など豊かな文化に触れることを通じて、 佐渡島の魅力を発見する機会の提供です。島内外の様々な人とのコラボレーションを通して、佐渡島に暮らす人々、訪れる人々のつながりを生み出すことにチャレンジしています。
是非「さどの島銀河芸術祭2024 」で島民とアーティストと一緒に芸術祭を作り上げる一員になってみませんか。
さどの島銀河芸術祭は、独自の文化や歴史、豊かな自然環境がある佐渡島で、島の自然や人々とアートの共存をめざす芸術祭です。佐渡島を舞台に行われるアート作品の紹介はもちろん、佐渡島の知る人ぞ知るおすすめスポット情報のほか、グルメ・宿泊情報、各スポットまでの行き方・日本旅行前、佐渡島旅行前に知っておきたい便利情報まで、佐渡島の芸術祭や観光を総合的にご紹介します。