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金沢で観光するならどこ?モデルコース(半日・1泊2日・2泊3日)をご紹介!
金沢観光のモデルコースを、旅の時間に応じて半日・1泊2日・2泊3日の3パターンで紹介している記事です。兼六園やひがし茶屋街、金沢城公園、近江町市場、金沢21世紀美術館、長町武家屋敷跡、金沢百番街 あんとなど、金沢に来たら外せないスポットを押さえた、おすすめのコースです。
日本らしさを堪能する金沢観光モデルコース
兼六園(けんろくえん)やひがし茶屋街、長町武家屋敷跡(ながまちぶけやしきあと)などで「日本らしさ」を堪能できる金沢は、実は現代アートや食でも知られた街です。観光スポットが徒歩圏内に密集していて回りやすいことも金沢の魅力のひとつです。
本記事では、金沢観光を予定している方に向けて、半日・1泊2日・2泊3日それぞれのモデルコースを紹介します。
目次
- 1.日本らしさを堪能する金沢観光モデルコース
- 2.【半日】兼六園をたっぷり堪能するコース
- 3.【1泊2日】金沢でアートと歴史を楽しむ旅
- 4.【2泊3日】金沢の名物スポットを巡る旅
- 5.金沢観光(半日・1泊2日・2泊3日)のモデルコースで満喫しよう
【半日】兼六園をたっぷり堪能するコース
半日の旅行といえど、金沢に来たら外せないのが兼六園とひがし茶屋街です。ここでは、ひがし茶屋街から兼六園を回るモデルコースを紹介します。
ひがし茶屋街
Photo by Pixta
金沢駅から金沢周遊バスで約10分、「橋場町」バス停で降りるとひがし茶屋街です(徒歩の場合は約26分)。昔の茶屋街の建物が残り、歴史を感じられる街並みのなかで、お土産選びや金沢の食を楽しめます。
茶屋街内にある国指定重要文化財「志摩(しま)」は、江戸時代そのまま状態で保存されている貴重なお茶屋の建物で、別棟の「寒村庵(かんそんあん)」では、美しい坪庭を見ながらお抹茶をいただけます。着物のレンタルや伝統工芸品のセレクトショップ、町屋カフェなどもあり、1~2時間では足りないほど、見どころが満載です。
多くの食事処があるので、兼六園の前にここでランチを楽しみましょう。
【ひがし茶屋街】
住所:〒920-0831 石川県金沢市東山
公式HP:https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10212.html
兼六園
Photo by Pixta
ひがし茶屋街から兼六園までは金沢周遊バスで約5分、徒歩では約14分で行けます。天気がよい日は歩いて向かってもよいかもしれません。壮観な景色を楽しめる兼六園はいわずと知れた日本三大庭園のひとつで、広々とした園内では景色もさることながら、歴史の重さを感じられます。
ライトアップを行っていることもあるので、旅行のタイミングが合えば、ぜひ夕方になってから訪れてみてください。兼六園の木々の雪吊り※は金沢の冬の風物詩であり、11月から3月にかけて見られます。18歳以上の大人の入園料は320円です。
近くでグルメを楽しむのなら、金沢カレー発祥の店「ターバンカレー総本店」がおすすめです。兼六園桂坂口からは徒歩約11分で行けます。黒色でドロッとしたルウに、ソースのかかったカツが乗るスタミナ満点のカレーで、地元で50年以上愛されてきた昔ながらの味を楽しめます。
※雪吊り(ゆきつり)……冬の時期、雪の重みで木の枝が折れてしまわないように、縄などで枝を補強すること。
参照元URL:兼六園ライトアップ情報 | 兼六園めぐり | 兼六園観光協会 https://kenrokuen.or.jp/illumination/
【兼六園】
住所:〒920-0936 石川県金沢市兼六町1
営業時間:
3月1日-10月15日 7:00~18:00
10月16日-2月末 8:00~17:00
公式HP: https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen/
【1泊2日】金沢でアートと歴史を楽しむ旅
1泊できると、金沢の定番観光スポットをさらに楽しめます。ここでは、カフェからスタートし、兼六園・金沢城公園、金沢21世紀美術館を巡り、2日目は長町武家屋敷跡とアトリエHIMITO光水土を周るコースを紹介します。
1日目 朝:カフェ「アイソトープ」
金沢旅のスタートは8:30から開店している中央通町のカフェ「アイソトープ」で、モーニングプレートはいかがでしょうか。金沢駅東口から野町行きなどのバスに乗り、香林坊バス停で下車、徒歩約7分の場所にあります。
ドライフラワーで飾られたおしゃれな店内でいただける、能登豚のローストやモッツァレラ、目玉焼き、トーストが盛られたワンプレートは朝に大満足の一品です。ホットサンドプレートやチーズケーキなど、そのほかのメニューも充実しています。
1日目 午前:兼六園・金沢城公園
Photo by Pixta
朝食を楽しんだら、腹ごなしも兼ねて兼六園まで歩いてみましょう。20分ほどで着きます。観光ポスターなどでよく見る徽軫灯籠(ことじとうろう)は、フォトスポットとして行列ができることもあるそうですが、比較的人の少ない朝の時間帯であれば、美しい景色をゆっくりと写真に収められ、旅の思い出になります。
兼六園に行ったら、すぐ近くにある金沢城公園で歴史ある金沢城周辺の景色も楽しんでください。エリア内にある豆皿茶屋では、石川県が誇る銘菓を小さなお皿(豆皿)で味わえます。
1日目 午後:金沢21世紀美術館
Photo by Pixta
ランチのあとは、兼六園から徒歩約3分の場所にある金沢21世紀美術館で有名なプールの展示のほか、さまざまなアートを楽しんでください。難しいと思われがちな現代アートも、体験型アートや親子向けプログラムなど、楽しみながら鑑賞できるよう趣向が凝らされています。
屋外の広い緑地にもアートが置かれており、軽い散策を気持ちよく楽しめます。ロッカー完備で手ぶらで楽しめたり、いたるところにデザイナーズチェアがあって、ひと息つきながら回れたりするのもうれしいポイントです。
2日目 午前:長町武家屋敷跡
Photo by Pixta
2日目はまず、長町武家屋敷跡に行ってみます。金沢駅東口から9~11番のバスに乗り、香林坊バス停で下車、徒歩5分ほどで着きます。入場料は大人550円です。その名の通り江戸時代の武家の屋敷が並んでいますが、同じ江戸時代でも、ひがし茶屋街とは違う表情なのが印象的です。
庭園を眺めながら和スイーツを楽しめるスポットなども増えていますが、実はほとんどの家には現在でも人が住んでいるというのが驚きです。土塀と石畳の街並みも美しく印象的ですが、もうひとつ注目してほしいのが大野庄用水(おおのしょうようすい)です。
かつては生活に根付いていた生活用水で、金沢城の築城時には木材の運搬に使われて、大きな役割を果たしたといわれています。
2日目 午後:アトリエHIMITO光水土
Photo by Pixta
1万本以上のたんぽぽの綿毛が宙に浮かぶ「アトリエHIMITO光水土」は金沢市中川除町にあり、長町武家屋敷跡からは「犀星のみち」を経由し、徒歩18分ほどで行けます。ここでは幻想的な空間とともに、ピール(果物や野菜の皮)や卵の殻などを主な素材としたピールアートを楽しめます。
アトリエを開いている才田さんがピールアート創始者であり、じっくりと味わいたいのなら、ぜひ、訪れてみてください。オレンジのランタン作り体験など、自分で手を動かし楽しむこともできます(1人5,500円。2名以上から申し込み可能。要予約)。
【2泊3日】金沢の名物スポットを巡る旅
2泊3日の余裕ある旅なら、金沢の名物スポットを味わい尽くせます。ここでは、
(1)兼六園と金沢城公園
(2)金沢21世紀美術館・妙立寺
(3)近江町市場
(4)ひがし茶屋街
(5)金沢駅周辺を散策
のモデルコースを紹介します。
1日目 午前:兼六園と金沢城公園を散策
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まずは、半日コースでも外せなかった兼六園と金沢城公園を散策しましょう。詳しくは「【半日】兼六園をたっぷり堪能するコース」をご覧ください。
1日目 午後:金沢21世紀美術館・妙立寺
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午後は「【1泊2日】金沢でアートと歴史を楽しむ旅」で紹介した金沢21世紀美術館を訪れ、そのあとに妙立寺(みょうりゅうじ)に行きます(21世紀美術館からは徒歩約20分)。
通称「忍者寺」でも知られる妙立寺には、落とし穴や隠し階段、隠し部屋などのわくわくする仕掛けがいたるところにあります。江戸時代は、井戸には金沢城への抜け道が整備されていたとか。外観はシンプルな2階建てですが、実は7層になっていて、29もの階段があるといわれています。
迷路のような内部を約40分かけてガイドが案内してくれます。拝観には電話予約が必要で、拝観料は1,200円です。
参考URL:金沢の忍者寺「妙立寺」とはこんなところ!予約もできます!|ブログ|【公式】石川県の観光/旅行サイト「ほっと石川旅ねっと」 https://www.hot-ishikawa.jp/blog/detail_193.html#5026
2日目 午前:近江町市場
Photo by Pixta
金沢市民の台所として親しまれている近江町市場(おうみちょういちば)には、金沢駅から徒歩10分少々で行けます。新鮮な海の幸や地産の野菜、果物、精肉などの小売店、さらには飲食店も数多く並び、その数は約170にも上ります。
お土産はもちろん、和洋中さまざまな食事もできます。なかでもおすすめしたいのが、職人が寿司を握る姿を間近で見られる「もりもり寿し 近江町店」。清潔感のある和風の店内では、大きなネタの寿司で金沢の海鮮を思う存分楽しめます。
2日目 午後:ひがし茶屋街
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ひがし茶屋街へは近江町市場から徒歩約19分、「【半日】兼六園をたっぷり堪能するコース」でも紹介しましたが、ここでは追加情報を紹介します。
人気の町屋カフェはどこも内装がリノベーションされていますが、現代と変わらないようなかわいいカフェもあれば、大正時代にタイムスリップしたようなレトロな内装のカフェもあります。
味わえる和スイーツもお店によって異なり、わらび餅ドリンクやしら玉生麩など、どこに行こうか悩んでしまうほどです。
金沢はいまでも着物で歩く人を見かけるほど、着物が日常に根付いている町です。ひがし茶屋街には「金澤着楽々(かなざわきらら) ひがし茶屋街本店」があり、着物のレンタルが可能です。いまどきの柄からレトロな柄まで、お気に入りの着物がきっと見つかるはず。
着物によってさらに気分を上げ、思う存分街歩きを楽しんでください。
3日目 午前:金沢駅周辺を散策
Photo by Pixta
最終日は金沢駅周辺の散策を楽しみます。金沢駅の兼六園口を出ると「もてなしドーム」と呼ばれる、幾何学模様のガラスの天井が美しく出迎えてくれます。雨や雪が多い金沢らしい心遣いです。その奥には、金沢の伝統芸能である能楽である鼓をイメージして建設された鼓門(つづみもん)がそびえ立っています。金沢に着いたら、まずはここで写真を撮る観光客が多くいます。
お土産探しなら、金沢駅構内の「金沢百番街 あんと(かなざわひゃくばんがい あんと)」がおすすめです。石川県ならではの和菓子やチョコ・サブレなど、さまざまなお土産がそろっています。
金沢駅構内には、地元アーティストによる作品や金沢の伝統工芸品が展示されており、短時間で地元の文化を感じることができます。
時間が余るようなら、近代的な門と伝統的な建築が融合した尾山神社に参拝してみてはいかがでしょうか。金沢城公園の近くで、金沢駅からは徒歩では約25分、バスだと13分ほどで行けます。
よくある質問
金沢に行ったら何する?
金沢は歴史と現代アートを同時に堪能できる町です。徒歩圏内に観光スポットが密集しており、手軽に行けます。歴史を感じたいのであれば、兼六園や金沢城公園、ひがし茶屋街、妙立寺(忍者寺)など、アートを楽しみたいのなら、21世紀美術館や金沢駅鼓門などがおすすめです。
通りによっては街頭で突如、アートに出会えることもあります
ひがし茶屋街を回るのにどれくらい時間がかかりますか?
街並みだけを見て歩くなら、主計(かずえ)町茶屋街とあわせて回っても1時間程度です。ただし、和スイーツが食べられるカフェやお土産ショップなど、目移りしてしまうものが多くあるため、これらも満喫するならば2~3時間程度は必要です。
金沢で人気のある食べ物は?
地元グルメとして名高いベスト3を紹介します。
(1)金沢カレー:ドロッとした黒いカレールウにソースがかかったカツを乗せ、先割れスプーンで食べます。
(2)金沢おでん:源助大根などの加賀野菜や車麩、バイ貝など、金沢にゆかりのある素材を使ったおでんです。
(3)寿司:日本海に面した金沢市には新鮮な魚介類が揚がるため、寿司も格別です
兼六園はどれくらいで回れますか?
見て回るだけであれば45分ほどです。ただし、お抹茶をいただける場所やフォトスポットもあるため、その時間も考慮しておいてください。
ひがし茶屋街は食べ歩き禁止ですか?
ひがし茶屋街は食べ歩き禁止です。国指定重要文化財の建物(志摩)があり、街並みごとに保存対象となっているためです。どうしても食べたいときはイートインスペースなどを利用してください。
金沢観光(半日・1泊2日・2泊3日)のモデルコースで満喫しよう
金沢観光のモデルコースを半日・1泊2日・2泊3日の3パターンで紹介してきました。金沢は車を使わなくても、観光スポットがコンパクトにまとまっており、公共交通機関や徒歩で見て回るのに便利な町です。
ここではスケジュール内でおすすめのコースを紹介しましたが、金沢にはそのほかにも数多くの見どころがあります。訪れてみたいスポットをピックアップし、オリジナルのコースを作って巡るのも楽しいかもしれません。
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Written by Kakutama editorial team