加太の旅を彩る、幸せをもたらす観光列車
加太線を走っている、南海電鉄の観光列車「めでたいでんしゃ」は、「鯛」と「目出度い」をかけた名前が特徴で、乗るだけで楽しい気分にさせてくれる電車です。本記事では、それぞれのめでたい列車を紹介します。
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目次
- めでたいでんしゃとは?
- 【さち】みんなに幸せを届ける
- 【かい】海の生き物と仲良し
- 【なな】素敵なご縁を運ぶ
- 【かしら】冒険と音楽が大好き
- 【かなた】太古から未来への思い
- めでたいでんしゃを乗って、未来に幸あれ!
めでたいでんしゃとは?
南海電鉄が運行する「めでたいでんしゃ」は、関西空港から電車で1時間で到着する、和歌山市加太(かだ)線を走る特別な観光列車です。
列車の外観は、鯛をモチーフにしたかわいらしいデザインが施されています。2024年7月時点まで、ピンク、赤、青、黒、虹色の5つの車両がリリースされ、それぞれに個性あふれる魅力を持っています。
以下で各車両を紹介します(年代順)。
【さち】みんなに幸せを届ける
2016年、「さち」がめでたい電車の最初にデビューしました。「淡嶋神社の縁結び」をイメージしたピンク色を基調としたデザインで、「幸せ」をテーマにしています。
車両にはハートや桜のモチーフがあしらわれ、可愛らしい雰囲気が特徴です。車内には木目調の温かみのある内装や、鯛のイラストが描かれたシートカバーなどが施され、明るく楽しい空間を提供します。
【かい】海の生き物と仲良し
続いて2017年、水色の「かい」が走り始めます。「海の幸」と加太の豊かな自然を表現する水色を基調にした爽やかなデザインで、海を連想させる色合いが特徴です。車内は海のイメージを大切にした装飾で、涼しげな雰囲気が楽しめます。
ご結婚
2018年、「かい」は仕事仲間の「さち」にプロポーズをし、結婚しました。ちなみに、結婚日である11月23日は、「いい夫婦の日」です。とてもロマンティックですね~
【なな】素敵なご縁を運ぶ
2019年、「さち」と「かい」のこどもが生まれ、「なな」と名付けられました。それは、「加太さかな線の7駅をめでたいご縁でつながら走る」と意味しています。そして「さち」、「かい」と「なな」の頭文字をとると「さ・か・な」になります。
内装として、あちこちにも縁起のよいモチーフや加太にまつわるデザインが盛り込んで、めでたい雰囲気が車内に溢れています。床にあみだくじが付き、占いができます。本日の運勢はなんでしょうか?
【かしら】冒険と音楽が大好き
2021年、「かしら」はデビューしました。長い旅から加太に戻ってきた「さち」の兄という設定です。船の船長やリーダーを意味する「お頭(かしら)」を由来とし、ネーミングされました。
従来の明るさがメインとするめでたいでんしゃと異なり、冒険船をイメージした黒色を基調としているかっこいめでたいでんしゃです。車内は「伝説・宝・冒険・音楽」をテーマとしています。お宝や楽しい仕掛けがいっぱいだし、音符や楽譜、クルーたちの楽しそうに楽器を演奏する姿があちこちに散らばっています。
目的地は加太、「かしら」と一緒に冒険を始まりましょう!
【かなた】太古から未来への思い
2024年7月、とある太古時代から落ちているたまごの中から、「かなた」が発見されました。そしてなんと、みんなのとお~い先祖です。太古から今と未来を結ぶ「はじまりのめでたいでんしゃ」が、未来への思いを盛り込んで走りだします。
「かなた」は2車両編成で、「太古の記憶エリア」と「未来への想いエリア」に分けられています。
太古の記憶エリア
もう知っている人もいるかもしれませんが、実は和歌山にはかつて多くの古代生物が生息していました。
2023年に新属・新種記載されたメガプテリギウス・ワカヤマエンシス(通称「和歌山滄竜/ワカヤマソウリュウ」)の全身骨格化石の姿も含め、これら古代生物が「かなた」車内に描かれています。「かなた」を乗り込んで、古代生物たちの姿を尋ねいきましょう。
未来への想いエリア
太古だけではなく、現代でももちろん!和歌山では美しい海や多様な生き物が暮らしています。
座席シートに咲いている準絶滅危惧種ハマボウ、森を守るためのに植樹している加太のアジサイなど、「持続可能な世界」ができるような未来への思いを込んでデザインされた車両です。
車内で座って、あちこちに掛かっている虹を眺めるひとときが、未来を想うめでたい時間になれればうれしいですね。
めでたいでんしゃを乗って、未来に幸あれ!
「めでたいでんしゃ」は、誰でも気軽に乗車できる普通列車として運行しており、切符も通常の運賃で購入可能です。和歌山市駅から加太駅までの30分ほどの短い旅路を、幸せな気分で彩ってくれることでしょう。
南海電鉄和歌山市駅と加太駅にもガチャガチャがあり、各列車のロゴキーホールダーをもらえます。ぜひガチャを引いてみて、幸せのロゴを持ち帰りましょう!
【伝統と現代が出会う場所】 私たちは、和歌山と大阪の魅力を世界へ発信します。 HP:https://www.japanrootsguide.com/jp 一緒に日本を旅し、心に響く物語と忘れられない体験を作りましょう。 和歌山の静寂な寺社仏閣や心を癒す緑豊かな山々、大阪の活気あふれる都市や美食まで、 その魅力を余すところなくお届けします。 ぜひご一緒に、日本の美しさを満喫しましょう。 『本アカウントは南海電気鉄道株式会社によって運営されています。』 【写真説明】 1.関西国際空港と難波を直結する特急Rapi:t 2.古座川 一枚岩(写真提供:(公社)和歌山県観光連盟)