まだ見ぬ日本を求めて!長野県・松本の冬の魅力を巡る1泊2日モデルコース
この記事では1泊2日の松本での旅のモデルコースをご紹介します。松本市美術館への訪問と写真撮影、松本城観光、渓谷の中にある白骨温泉での入浴、和風旅館での宿泊、スノシュー体験。そして市街地を散策して、ショッピングやグルメを楽しみましょう。
1泊2日で巡る、長野県 松本市の冬の魅力
日本と言えば、現代的な大都会・東京、大阪グルメの食べ歩き、もしくは北海道での雪の体験などを思い浮かべる方が多いと思います。
ですが、東京の近くにも、歴史や美術、文化遺産で有名で、日本のどんな場所にも引けを取らない美しい自然に恵まれた町があることをご存知ですか。それは、長野県の中心都市でもある松本です。
今回は、1泊2日の松本での旅のモデルコースをご紹介します。松本市美術館への訪問と写真撮影、松本城観光、渓谷の中にある白骨温泉での入浴、和風旅館での宿泊、スノシュー体験。そして市街地を散策して、ショッピングやグルメを楽しみましょう。
1日目 モダンアートの美術館と松本城を鑑賞、市街地の散策
今回の松本旅行は、新宿駅からスタート。特急あずさ号に乗り、松本駅で下車。所要期間は約2時間45分です。
松本駅からタクシーに乗ることわずか15分、バスでは約5分。最初の目的地、松本市美術館に到着です。
11:00 松本市美術館
Picture courtesy of 松本市美術館
アート好きの方にとって見逃せない観光スポット「松本市美術館」。こちらの美術館では、松本にゆかりのあるアーティストの作品が常設展示されていて、屋外スペースには、松本生まれの有名な前衛芸術家、草間彌生の大型作品「幻の華(The Visionary Flowers)」が展示されています。
さらに、年に3〜4回、展示会が企画されているので、お洒落なアート写真が撮れることを、皆さんにお約束します。
※撮影できない展示物も多いため、写真撮影の際は美術館のルールを守りましょう。
豆知識:草間彌生は「水玉の女王」と呼ばれ、彼女の人生や経験を、世界レベルの無限のアート作品へと転化しています。2023年からは、世界的ブランドであるルイ・ヴィトンのコラボプロジェクト「ルイ・ヴィトン×草間彌生」を行っています。
12:15 昼食は石井味噌へ
Picture courtesy of 石井味噌
個性的なアートの数々を鑑賞した後は、「石井味噌」でパワーチャージしましょう。このお店は、1868年(江戸時代後期)から現在まで続く、老舗の名店です。
店内には味噌の製造工場とレストランがあり、工場の見学と、そこで作られた味噌を味わうことができます。
ここには、3年間熟成された特製味噌もあり、熟成期間が数週間の市販の味噌に比べ、色合いが濃く、風味豊かでとても美味しいです。
一般的な味噌工場では、プラスチック製や金属製の熟成樽が使われていますが、石井味噌では、木の樽を使用しています。木の樽の方が空気の通りが良く、味わいが、よりおいしくなるからです。
Picture courtesy of 石井味噌
お味噌汁のついた和風定食、味噌ドレッシング、焼き味噌おにぎりなど、メニューはバラエティ豊かです。そして、味噌ソフトクリームも見逃せません。
13:30 松本市街散策(松本城、縄手通り、中町通り)
美味しいランチの後も、旅を続けましょう。
「松本城」を見なければ、松本を訪れたことにはなりません。先ほどの石井味噌から歩いて約17分、松本城に到着です。
Picture courtesy of 松本市
松本城は、日本に現存する五重六階の天守の中で最も古いだけでなく、完成度が高く、美しいお城のひとつです。
松本城の黒い城壁は、雪で白く染まるアルプス山脈を背景に美しいコントラストを作り出し、その荘厳さを誇っています。
城内には、戦国時代の甲冑、実際に戦いで使用された銃や武器など、歴史的な武具が展示されています。
Picture courtesy of 松本市
松本市内には、ランドマークである松本城の他に、「縄手通り」や「中町通り」などの古い街並みが残っていて、お土産屋さんやおやつを楽しめるお店が集まっています。
縄手通りで有名な可愛いらしいカエルの像。これは、日本語の「カエル」が、家に帰ることを意味する「帰る」と同じ音であることに由来しています。
かつてこの地域に生息していたカエルが「帰ってくる」こと、また、人々が安全に「帰る」ことに想いを込めて作られました。
Picture courtesy of 松本市
ここから140メートル(2分)ほど歩くと、「中町通り」に出ます。
中町通りは、昔ながらの街並みを残す商店街で、建物の白と黒の十字のデザインが特徴的です。ストリート系写真が好きな方なら、このクールな街並みが気に入ること間違いありません。
通り沿いには湧水がたくさんあり、カフェ、レストラン、ハンドメイドの雑貨店が多く集まっています。
松本にきたら、おやきを味わってみてください。地元のおやつで、タイのクイチャーイに似ています。
おかず系から甘いものまで、具はとても豊富です。私は、野菜の具を試してみましたが、とても美味しくて追加注文してしまいました!
17:30 白骨温泉 湯元齋藤旅館で温泉に浸かる
市内散策を楽しんだ後は、旅の最大のアクティビティ、雪山に囲まれた露天風呂で温泉に浸かりましょう。想像しただけで、ワクワクしますね。
松本市内からタクシーで約30分、電車とバスを乗り継ぐと約90分。湯本齋藤旅館に向かいます。
Picture courtesy of 湯元齋藤旅館
今夜宿泊するのは、伝統的な日本式の旅館「白骨温泉 湯元齋藤旅館」です。旅館の玄関に入ると、まるで映画のような、昔ながらの日本の世界に足を踏み入れたようです。
旅館の周囲の景色は、見渡すかぎり、アルプス山脈と白い雪に囲まれています。誰もが興奮する絶景です。
Picture courtesy of 湯元齋藤旅館
旅館の客室は全部で51部屋、和室50部屋と洋室1部屋があります。今夜は、和室に泊まりましょう。
部屋の中は、寝室と居間が引き戸で仕切られています。そして、男性用と女性用の浴衣が用意されています。
Picture courtesy of 湯元齋藤旅館
チェックインして荷物を置いたら、1日目のハイライト、白骨温泉です。タイ語に訳すと「白い骨の温泉」。その名前の由来は、乳白色のお湯の色からきています。
長野県の白骨温泉は、約600年の歴史を持つ温泉地で、「一度入ると骨まで白くなる」と言われるほど、美肌効果が高い乳白色の湯が特徴です。
豊かな自然と澄んだ空気の中、心身ともにリラックスでき、冬は雪景色、夏は新緑が美しく、四季の風景が楽しめるのも魅力の一つです。
効能は、胃腸病や傷の回復、体のリハビリ、身体を温め、リフレッシュなど。そして、もうひとつの特徴は、他の温泉と違い、お湯が飲めること! これは本当に凄いです。
そのほかで気に入った点は、この旅館の温泉が源泉掛け流しであること。つまり、温泉から体に良いミネラル分をたっぷり摂取することができます。
Picture courtesy of 湯元齋藤旅館
旅館には、屋内の内湯と外風呂を含め、たくさんの温泉があります。
なんといってもおすすめなのは露天風呂。雪に覆われた山の景色に包まれて、熱い温泉に浸かるのは、言葉では言い表せないほど最高の気分です。
Picture courtesy of 湯元齋藤旅館
温泉で心を癒したら、次は、和食でお腹を癒しましょう。
そば、しゃぶしゃぶ、牛タン、すき焼き、お刺身を始め、旅館では多彩なメニューが提供されています。食材は、長野県産の旬の野菜がふんだんに使用されています。
雪の中を冒険し、本格的なそばを味わう
2日目もスケジュールが盛り沢山です。朝、目が覚めたら、胃腸を整える効能がある白骨温泉のお湯で炊いた朝食のお粥をいただきましょう。
その後、タクシーを呼んで乗鞍高原へ向かいます。所要時間は約1時間30分です。
9:00 乗鞍高原でスノーシュー体験
Picture courtesy of 松本市
有名な山々を誇る長野県に旅行に来たらなら、スノーアクティビティは見逃せません。長野県には実に多くのスキー場やスノーリゾートがあります。今回は、皆さんを、乗鞍高原(のりくらこうげん)にご案内します。
乗鞍高原は、北アルプスの麓、上高地の近くに位置します。
Picture courtesy of 松本市
乗鞍高原では、スキー、スノーボード、スノーシューなど、様々なアクティビティが楽しめます。
初心者の場合は、雪上アクティビティのスノーシューがおすすめです。スノーシューは、雪の上を楽に歩けるよう設計されたシューズで散歩したり、写真を撮ったりできる、簡単なアクティビティです。
氷瀑見学とスノシュー体験がセットになったパッケージツアーの購入もできます(Frozen Water Fall Snowshoe Tour)。ツアーは、半日と1日のコースから選べますよ。
Picture courtesy of 松本市
今回は氷瀑を見るスノーシューの半日コースに参加してみました。ノーススター社の手配するツアーを選んだのですが、ガイドさんがとても優しくて可愛い方でした。
景色は、ヨーロッパの有名な国々に引けを取らない美しさで、値段以上の価値がありました。
「そば処 合掌」で本格的なそばを満喫
スノーシュー体験後は、タクシーで「そば処 合掌」に到着しました。素朴で暖かい雰囲気の昔ながらの日本のお蕎麦屋さんです。
そばは、多くのビタミンやミネラルが豊富に含まれている上に、低カロリーの食品です。長野県はそばがとても有名なので、食べ逃さないようにしましょう!
Picture courtesy of そば処 合掌
もし皆さんが冬に旅行するなら、冬の特別メニュー「とうじそば」を注文してみてください。お店自家製の生そばを、しゃぶしゃぶのように茹でてキノコと一緒にいただく、長野県の郷土料理です。寒い冬に食べると、身体が温まります。
14:45 「珈琲美学 アベ」でコーヒーの芸術に浸る
Picture courtesy of 珈琲美学 アベ
「珈琲美学 アベ」は、松本市に喫茶文化を根付かせたパイオニアとも言えるお店で、創業は1957年。「悪魔にように黒く、恋のように甘い珈琲を!!」というお店のスローガンも、なんともクラシカルでお洒落です。
Picture courtesy of 珈琲美学 アベ
お店の看板メニューは、このお店が発祥のモカクリームオーレ。コーヒーの濃厚さとミルクのまろやかさが融合した優しい飲み口で、コーヒーを飲まない方でも、きっと気に入るはず。
コーヒー以外にも、パフェやトースト、サンドイッチなど、軽食やスイーツメニューも豊富に揃っています。
15:45 「WABI-SABI」でお土産ショッピング
Picture courtesy of WABI-SABI
松本市に来たら、日本らしさのあるかわいいお土産を買って帰りましょう。コーヒーを飲んで街を散策していると、日本の古いお城のような外観の「WABI-SABI」というお店が目に止まりました。
Picture courtesy of WABI-SABI
WABI-SABIは、色々なお土産物が揃ったショップ。メインの商品は、シンプルな色合いの木曽漆器、漆器、和風の器などで、ミニマリストの方が気に入りそうな品揃えです。
その他にも、扇子、日本人形、キーホルダーなど、可愛らしいお土産がたくさん揃っていて、ショッピング好きな方なら、いいねボタンを押したくなること間違いなしです。
18:00 ロマンチックで綺麗な松本市街のイルミネーション
Picture courtesy of 松本市
昨日観光した松本城は、夜も驚くほど綺麗です。幸運なことに、訪問した冬の時は松本市内と松本城でイルミネーションのイベントが開催されていました。
松本城のイルミネーションは18:00〜21:00の間に行われ、期間中は異なるテーマで演出されるので、長期滞在する方が毎日鑑賞しても、決して飽きることはありません。
Picture courtesy of 松本市
市街地のイルミネーションは、16:30〜22:00の間に行われます。
会場は、千歳橋から大名町通り、大手門升形跡広場までととても長く、どの角度からも綺麗な写真が撮れるので、夜のストリート写真を撮るのが好きな方は、是非行ってみてください。
冬の松本市で日本の魅力を発見しよう
今回の松本旅行は、私の世界を大きく広げてくれました。自然が美しく、人々は親切で、食事は美味しく、豊富なアクティビティが揃っています。
そして重要なポイントは、人が少なく混雑していないこと。日本には、タイ人が知らない、美しい観光地がまだまだ沢山あることを気づかせてくれました。
皆さんも、冬の松本を訪れて、ここだけの体験を楽しんでください!
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Written by MATCHA