今宮戎神社は商売繁盛の味方!十日戎や御朱印など知っておきたい情報まとめ
今宮戎神社は、七福神の一柱、商売繁盛の神様「えべっさん」で知られる関西きってのパワースポットです。年の初めに行われる十日戎(とおかえびす)を楽しみにしているという方も多いでしょう。 ここでは今宮戎神社について、十日戎や御朱印など知っておきたい情報をご紹介。アクセス方法もまとめたので、ぜひチェックしてくださいね。
関西で商売繁盛ならここ!今宮戎神社(いまみやえびす)とは?
日本古来から、最強の“福の神”として崇められている、七福神の一柱「戎(えびす)」さま。右手に釣り竿、左手には鯛を持ち、そのふくよかなえびす顔には、ほっこり癒やされますよね。
鯛と釣り竿を持っていることからも想像できるとおり、もともと戎さまは「漁業の神様」とされてきました。私たちがよく知る「商売繁盛の神様」として広まったのは、七福神信仰が日本で浸透した室町時代以降から。
そんな戎さまをお祀りし、商売繁盛・福徳円満のご利益があるのが、大阪市浪速区にある「今宮戎神社」です
神社の創建は、西暦600年(皇紀1260年)。推古天皇の御代に聖徳太子が四天王寺を建立した際、同地西方の鎮護として祀られたのが始まりだと伝えられています。
祀られているのは、戎さまこと「事代主命(ことしろのぬし)」。他にも、八百万の神々の最高神であり皇室の祖神としても有名な「天照皇大神(あまてらすおおみかみ)」、そして外三神(「須佐之男尊(すさのおのみこと)」、「月読尊(つきよみのみこと)」、「椎日女尊(わかひめのみこと)」)まで、実にいろんな神様が祀られています。
今宮戎神社は、まさにこれ以上ないほどの力を有した神々に出会える、関西屈指のパワースポット!一度の参拝でさまざまなラッキーをもたらしてくれそうですよね。
ちなみに、毎年、1月9日/10日/11日の3日間で開催される「十日戎(とおかえびす)」は、マスコミ各社に取り上げられ、SNSでもひっきりなしに紹介されています。
さらに、夏祭りの「こどもえびす」では、あのダウンタウンが駆け出しのころに最高賞を受賞した“お笑いの登竜門”こと「今宮戎マンザイ新人コンクール」を開催。まだ世に知られていない若手芸人さんがぞくぞくと登場し、かなり見ごたえがありますよ。
そして、今宮戎神社を参拝する際に、忘れてはいけないのが「裏参り(念押し参り)」。「裏参り」とは、ご本殿でお参りした後、裏手にある大きなドラをドンドンと叩いて「えべっさん、今のお願いごと聞いてくださいね、たのんまっせ!」と念押しする独特の参拝方法のこと。
表と裏、ダブルで念を押せるなんて、本気で叶えたい願い事があるときにはとても心強いですね。
今宮戎神社のご利益は?
今宮戎神社のご利益で最も有名なのが、「商売繁盛・事業繁栄」。経営者はもちろんのこと、営業職など結果を求められる会社員、フリーランスの方にもオススメです。さらに、戎さまには、商売繁盛の他にも「福徳円満」というご利益があることをご存知でしょうか?
「福徳円満」とは「福も徳も、欠けることなく満ちている」状態。幸福で豊かであることを指しています。つまり、今宮戎神社は、「福徳円満」のご利益も相まって「心の幸せ」も手に入れることができる心強いパワースポットなのです。
また、今宮戎神社は「日本三大えびす神社」のひとつとしても有名です。「日本三大えびす神社」とは、下記三社の総称のことを言います。
・京都ゑびす神社(京都市)
・今宮戎神社(大阪市)
・西宮神社(兵庫県西宮市)
なかでも今宮戎神社で、年に一度、三日間だけ開催される「十日戎」は、100万人もの参詣者が訪れるほど大変な人気を集めています。
今宮戎神社の十日戎(とおかえびす)とは?
今宮戎神社といえば、なんと言っても、毎年1月9日~11日の3日間限定で開催される「十日戎(とおかえびす)」が有名です。
「十日戎」とは、漁業の神、商売繁盛の神、五穀豊穣の神、福徳円満の神である戎さまをお祀りして開催される、関西きっての風物詩。
9日を「宵戎」(よいえびす)、10日を「本戎」(ほんえびす)、11日を「残りえびす」と呼び、「本戎」が縁日のメインとなります。その前夜祭として行われるのが「宵戎」。後夜祭として「残りえびす」が開催され、期間中は、今年一年の幸福を戎さまに願う人々で大いに賑わいます。
ちなみに、今宮戎神社では、お正月の初詣には5万人ほどの参詣者が訪れるのですが、この「十日戎」開催時には、なんと初詣の20倍(およそ100万人!!)が集まるというから驚きです。参拝者の数をみても、その人気ぶりがうかがえますね。この地が“古くから商業を営む町”として発展した歴史があることから、とりわけ商売繁盛を願う方が多く集まるのでしょう。
そして、十日戎といえば、エンドレスに続く「商売繁盛じゃ笹持って来いっ!」のフレーズでお馴染み。そう!参拝者の多くは、「福笹」と呼ばれる笹を手に入れるのが目的です。
「福笹」とは笹の枝先に、商売繁盛を願って、さまざまな吉兆類(米俵・打ち出の小づち・熊手など)を付けたもの。十日戎期間中は、この「福笹」を求めて、足の踏み場もないほどたくさんの人がひしめき合います。
このとき、周囲には「商売繁盛じゃ笹持って来いっ!」というにぎやかなお囃子が響き渡ります。華やかな色彩に囲まれた境内を歩けば、そこはまるで別世界。パワースポット好きなら、ワクワクが止まりません。
2025年(令和7年)十日戎の開催日は?
2025年の「十日戎」開催は、下記の日程になっています。
・1月9日(木)「宵戎」
・1月10(金)「本戎」
・1月11(土)「残りえびす」
十日戎の縁起物「福笹」とは?
十日戎最大のミッションは、商売繁盛の縁起物である「福笹」を手に入れること。笹は今宮戎神社の境内で無料配布されており、その枝先に「吉兆(きっちょう)」と呼ばれる飾りを「福むすめ」に結んでもらったら、福笹は完成です。
今宮戎神社の「吉兆」には、のしあわび・福袋・小判・小槌など、縁起のよいものが1つにまとめられているため、あれもこれも……と個別に購入する必要はありません。しかも、様々な「吉兆」がついているのに初穂料の相場は2,000円。非常にお得感がありますね。
もちろん、「小判」や「えびす鯛」、米俵が乗った「宝船」など「小宝」と呼ばれる商売繁盛の縁起物なども授与されています。自分の願い事にあった飾りを別で購入することも可能ですよ。
ちなみに、今宮戎神社の福笹は、孟宗竹の枝が用いられています。竹には古来から神霊が宿るとされております。現代でも、家やビルなどを建てる前に行う「地鎮祭」では、神様に来ていただく場を清浄にするため四隅に竹を立て、その中で土地の神に工事の無事を祈りますよね。
このように、竹は成長が早く、まっすぐ上に伸びていくことから、昔から生命力や商売繁盛の象徴とされてきました。さらに、竹には「節」があることをご存知かと思いますが、この節を持つのは竹だけ。草や木には節が存在しないといいますから、その点でも竹には何かしら神秘的な力を感じますね。
節があることによって、竹は強風が吹いても折れない・倒れることはない。そんな竹の不屈な姿にあやかりたいと願い、縁起物となるのもうなずけます。
戎さまがくださる商売繁盛のご利益はもちろんのこと、竹のように人生の荒波を折れず・倒れず、難なく乗り越えたい!そう願いながら、今宮戎神社の十日戎で配られる「福笹」を頂きにいきましょう。
福笹をもらうには?
十日戎の福笹は、「今宮戎神社境内」にて無料で配布されています。
2024年は、十日戎の開催期間である1月9日~11日の3日間、全ての日程で朝7時~ 深夜25時まで福笹が配布されました。(※福娘のご奉仕は9時~21時まで)
ちなみに、2025年の配布時間等は未定ですので、今宮戎神社公式サイトを確認するとよいでしょう。
※上記開催情報につきましては公式サイトにて最新情報を確認してください。
十日戎期間中の福笹の授与(7時から25時(翌日1時)、参拝は24時間可能。(福娘の奉仕は、9時から21時)
福笹の返納方法は?
十日戎で新しい福笹を手に入れたら、古笹はどのように処分したら良いのか迷いますよね。
十日戎期間中だけでなく、古笹はいつでも返納できます。返納場所は、本殿に向かって数メートル離れた所に設置された白いボックス。箱に「古笹/古札 納所」と書かれているので、初めての人でも迷わず見つけられます。
ただし、お返しできる時間は、午前6時~午後10時まで。直接、神社へ行く人は、時間外にならないように注意してくださいね。
返納場所は福笹をいただいた「今宮戎神社」へお返しするのがベストですが、近所の神社でも大丈夫。しかし、神社によっては無人になっていて、受付をしてもらえない場合もあります。古笹を返納できるのか、事前に確認しておくようにしましょう。
もう一つの返納方法は、今宮戎神社へ郵送すること。その際は、伝票の品名欄に「古笹」もしくは「古札」と書いてください。郵送した場合でも、古笹はちゃんとお祓いした後でお焚き上げしてもらえます。
今宮戎神社のお守りの種類
神社と言ったらお守り!「今宮戎神社」には、戎さまの商売繁盛・福徳円満のご利益を授かれる、ここでしか手に入らないお守りがいくつかあります。
・えびす守
真っ赤な鯛を左に抱え、右手には竿を持たれていて、満面の笑みで微笑む戎様のお姿をした小さなお守り。商売繁盛・福徳円満のご利益をいつも感じていられます。
・福娘守
十日戎で登場する「福娘」の形をした小さなお守り。今宮戎神社のご利益をいただかれることはもちろん、福娘の可愛らしい姿をいつも眺めていることができます。
・大判
まさに商売繁盛!といった印象の、おおきな金色の大判の形をしたお守り。サイズが大きいので持ち歩くのは難しそうですが、デスクに置いておくだけで、やる気がぐんぐん出そうなお守りです。
・福小判
大判と比べると、1/10くらいのミニサイズの小判の形をしたお守り。商売繁盛のご利益があり、お財布に入れておくこともできるサイズですから、肌身離さず持ち歩くことができます。
・えびす鯛
これまた縁起の良さそうな、金色の鯛のお守り。鯛は戎様が抱えていらっしゃることからも、商売繁盛はもちろんのこと豊漁祈願としても良いお守りだと思います。
この他にも「今宮戎神社」オリジナルのお守りがありますので、ご自分の願いに合ったお守りをいただくことができます。
お守りについては、授与所の営業時間内(9~17時)であれば、十日戎などの縁日が開催されていなくても、いつでも受けることができますよ。
今宮戎神社の御朱印ついて
今宮戎では通常の御朱印と金箔をあしらった限定の朱印(新春・十日戎・各季節の計6種類)があります。
限定の朱印は時期によって受けられるデザインが違います。また、過去のデザインの御朱印の授与もできませんので、ぜひ見逃さないでくださいね!
一方、通常の御朱印もご利益感満載。まんなかに、ドン!と「えびす大神」と書かれていて、戎さまのご利益をまるまる頂けるような迫力があります。また、御朱印の右上には、戎さまにちなんだ「鯛の印」が。そちらもキュートで、ほっこり癒やされますよ。
さらに、十日戎の期間中、通常の御朱印をいただくと「十日戎」というスタンプが押されます。十日戎では、限定御朱印と通常御朱印の両方をいただくことができますので、御朱印集めが好きな方は要チェックですね!
ちなみに、御朱印の受付時間は、9~17時(十日戎期間中は9~22時。※ただし、感染症対策として諸々の条件が変更される可能性があります)です。
今宮戎神社は「大阪七福神めぐり」のひとつ
今宮戎神社は大阪の7つの神社をまわって御朱印を集める「大阪七福神めぐり」のひとつ。下記の7つの神社を巡ることで、七福神のご利益を余すことなくいただけるとされています。
・今宮戎神社 えびす大神「商売繁盛」
・大国主神社 日出大国神「福徳開運」
・大乗坊 毘沙門天「融通招福」
・法案寺 弁財天「智恵財宝」
・長久寺 福禄寿「招徳人望」
・三光神社 寿老神「富貴長寿」
・四天王寺布袋堂 布袋尊「笑門来福」
大阪七福神めぐりの対象となっている寺社仏閣は、すべて大阪市内にありますので、7か所を1日でコンプリートすることも可能です。専用の色紙が用意されていますので、御朱印集めを楽しみながら参拝してみてくださいね。
「南海沿線 七福神めぐり」の御朱印も必見
全国にはさまざまな七福神めぐりがありますが、今宮戎神社は「南海沿線 七福神めぐり」のひとつでもあります。「南海沿線 七福神めぐり」では、大阪市・堺市・貝塚市・泉南市・和泉市・泉佐野市にある7つの神社が対象です。
・今宮戎神社 えびす大神「商売繁盛」
・大国主神社 日出大国神「福徳開運」
・万代寺 毘沙門天「除災招福」・水間寺 弁財天「智恵財宝」・長慶寺 福禄寿「招徳円満」・七宝瀧寺 布袋尊「和合成功」・松尾寺 寿老神「富貴長寿」
こちらも専用の色紙が用意されておりますので、7つの神社を巡って、ここでしかもらえない御朱印をいただいてみてはいかがでしょうか?
今宮戎神社のアクセス情報
今宮戎神社は、ご利益だけでなく、「難波」駅や「天王寺」駅からも徒歩圏内というアクセスの良さも大きな魅力です。
・住所
556-0003 大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
<電車でのアクセス>
今宮戎神社に最も近い駅は「南海高野線 今宮戎駅」となり、出口を出て左に徒歩2分(170m)です。
今宮戎神社周辺には多くの駅があり、以下のようなアクセス方法があります。
・最寄り駅「南海高野線 今宮戎駅」降りてすぐ
・地下鉄御堂筋線大国町駅3番出口より東へ徒歩8分
・地下鉄堺筋線恵美須町駅5番出口より西へ徒歩8分
・阪堺線恵美須町駅西へ徒歩8分
・JR新今宮駅から北へ徒歩10分、またはJR新今宮駅で南海高野線に乗り換えて今宮戎駅で降車
<車でのアクセス>
最寄りICは、阪神高速1号環状線の「なんば」出口。
今宮戎神社には駐車場がありませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。
十日戎の期間中は周辺道路では交通規制が行われており、非常に混雑していますので運転には充分ご注意ください。また、十日戎にお車でアクセスされる場合、周辺の混雑状況を考慮し、今宮戎神社の最寄り駅である「今宮戎駅」から1駅から2駅ほど離れた場所の駐車場に停めて、そこから徒歩で参拝するのがおすすめです。
年始めは「今宮戎神社」で豊かなご縁をいだたこう
新しい年の初めに、商売繁盛&金運UPをお願いしたい方は多いでしょう。今宮戎神社では「商売繁盛・事業繁栄」だけでなく「福徳円満」のご利益があります。
また、商売繁盛や福徳円満の神である戎さまをお祀りして開催される「十日戎」は、毎年1月の上旬に行われ、多くの人が訪れるビッグイベントです。気持ちを新たに祈願するのに、もってこいのタイミングなので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
元記事:https://otent-nankai.jp/category/topic/220112_imamiyaebisujinja_661
【伝統と現代が出会う場所】 私たちは、和歌山と大阪の魅力を世界へ発信します。 HP:https://www.japanrootsguide.com/jp 一緒に日本を旅し、心に響く物語と忘れられない体験を作りましょう。 和歌山の静寂な寺社仏閣や心を癒す緑豊かな山々、大阪の活気あふれる都市や美食まで、 その魅力を余すところなくお届けします。 ぜひご一緒に、日本の美しさを満喫しましょう。 『本アカウントは南海電気鉄道株式会社によって運営されています。』 【写真説明】 1.関西国際空港と難波を直結する特急Rapi:t 2.古座川 一枚岩(写真提供:(公社)和歌山県観光連盟)