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福島・大内宿ガイド!雪まつり・観光スポット・名物グルメまで徹底紹介
日本各地には昔ながらの建築や街並みが残る宿場町が数多くあります。特に「大内宿」は、福島県を訪れるなら絶対行くべき観光スポットのひとつです。大内宿へのアクセス方法や雪まつりの情報、全景が見渡せる展望台、ぜひ味わいたい名物グルメ、さらに周辺の観光スポットについて詳しくご紹介します。
1.大内宿とは?その歴史
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「大内宿」は江戸時代の宿場町として栄えた歴史ある場所です。茅葺き屋根の家々が立ち並び、当時の面影を色濃く残しています。まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれます。
当時、 会津西街道の半農半民として知られた大内宿は、1981年の鉄道開通を境に徐々に衰退していきました。 国の重要伝統的建造物群保存に選定され、陸地に次ぐ福島県の重要な観光地のひとつとなりました。
大内宿は全長約400メートルで、道の両側には茅葺きの家々が並び、そのほとんどが土産物店や飲食店です。その美しい町並みは、訪れる人々を魅了し、江戸時代にタイムスリップしたような素朴な田舎の生活が印象的でしょう。
本記事では、そんな大内宿の魅力を紹介します。
目次:
1.大内宿とは?その歴史
2.幻想的な「大内宿雪まつり」
3.大内宿までの交通アクセス
4.絶景スポット「大内宿見晴台」
5.大内宿の名物グルメとおすすめのお土産3選
6.大内宿周辺のおすすめ観光スポット10選選
7.まとめ
2.幻想的な「大内宿雪まつり」
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大内宿では毎年2月の第2週末に「大内宿雪まつり」が開催されます。
夜には境内一面の雪景色と、かがり火や雪灯籠が灯りライトアップされた茅葺き屋根の家々が幻想的な風景を生み出し、訪れた人々を温かい光で迎えます。
また、ふんどし姿の男たちが御神火を焚き、住民手作りの雪灯篭にひとつひとつ灯りをともします。空が暗くなると、小さなオレンジ色の光が夜空全体を照らし、とてもロマンチックです。
期間中は太鼓の演奏やそば早食い競争なども開催されるます。この祭りは冬の大内宿ならではの魅力を体験できる特別なイベントです。冬に大内宿を訪れるならぜひ大内宿雪まつりを楽しんでみは?
旅行前に大内宿の天気を確認する場合は、「tenki.jp」で!
3.大内宿までの交通アクセス
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大内宿へ行くには、車や公共交通機関を利用する方法があります。
大内宿は福島県の山間部に位置しているため、公共交通機関を利用する場合は乗り継ぎが多く時間もかかります。しかし、運転の疲れを考えると、電車を利用して移動中に窓からの美しい景色を楽しみながら、次の旅に向けて休息する方が良いかもしれません。
東京発
「東京駅」から東北新幹線でJR「郡山駅」まで行き、JR磐越西線に乗り換えて「会津若松駅」まで行き、会津鉄道で「湯野上温泉駅」まで行きます。
「湯野上温泉駅」を出たら、観光バス「猿遊号」または乗合タクシーで大内宿まで約3時間半で到着します。
「会津若松駅」から大内宿までは、「会津鉄道&猿遊号」パックを購入すると、猿遊号に2日間乗れるほか、会津鉄道の1日乗車券や往復乗車券を購入することもできます。
福島発
福島駅から東北新幹線に乗り、JR「郡山駅」で下車し、JR磐越西線に乗り換えて「会津若松駅」へ向かい、さらに会津鉄道に乗り換えると「湯野上温泉駅」に到着します。
また、福島県の「喜多方駅」から出発する場合は、JR磐越西線で「会津若松駅」まで行き、そこから会津鉄道に乗り換えて「湯野上温泉駅」に向かいます。所要時間は約2時間半です。
車
車の場合、東北自動車道を利用し、白河ICまたは会津若松ICから一般道を経由して向かうのが便利です。
そのほか
電車以外の公共交通機関の場合、会津鉄道の湯野上温泉駅からバスやタクシーでアクセスできます。冬季は道路状況に注意が必要です。
4.絶景スポット「大内宿見晴台」
大内宿全体を一望する絶好の撮影スポットは、「大内宿見晴台」です。以下、大内宿見晴台の魅力と、アクセス方法をご紹介します。
大内宿見晴台は街道のもっとも奥に位置し、 展望台までは2つのルートがあります。時間に余裕のある方は、疲れないように緩やかな坂道をゆっくり歩くのがおすすめです。
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展望台は、大内宿の全景が見渡せる人気スポットでも知られ、中でも秋の紅葉や冬の雪景色の時期には、多くの観光客や写真愛好家が訪れます。
茅葺き屋根が連なる風景はどの角度から見ても美しく、日本の昔話に出てくるような趣ある風景が楽しめます。
※撮影の際は、他人の通行を妨げないよう周囲に配慮しながら譲り合って撮影を楽しみましょう。
5.大内宿の名物グルメとおすすめのお土産3選
福島の大内宿で、必ず食べるべき名物グルメとおすすめのお土産を厳選してご紹介します!
ねぎそば
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「三澤屋が発祥の「ねぎそば」は、長ネギを箸がわりにを使うという、大内宿のユニークな名物グルメです。
大内宿を訪れたら一度は試したい一品です。
しんごろう
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「しんごろう」は、福島県を代表する郷土料理のひとつで、特に中通り地方で親しまれている伝統的なおやつです。
しんごろうは、もち米を使った素朴な味わいが特徴で、昔から地域のお祭りや家庭で作られ、手土産としても人気です。
本家叶屋
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ちりめん布を使ってさまざまな野菜、花、干支などの布製装飾品を作るお店があります。
一見すると野菜や乾物を売っている店に見えますが、実際は職人が凹凸のある柔らかな布素材を使って手作りした作品です。
「本家叶屋」で友人や家族へのお土産に購入してみてはいかがでしょうか?
6.大内宿周辺のおすすめ観光スポット10選
大内宿周辺には訪れる価値のある観光スポットがたくさんあります。以下では、大内宿周辺のおすすめ観光スポットを10選をご紹介します。大内宿の日帰り旅行プランに組み込んでみてはいかがでしょうか?
高倉神社
大内宿の街並みの中に、古い木造の鳥居をくぐった先に「高倉神社」はあります。
徒歩で約5~6分進むと本殿に到着します。神社の周囲は背の高い杉林に囲まれており、静かで神秘的な雰囲気が漂っています。賑やかな大内宿の街並みとは異なる、落ち着いた空間が魅力です。
湯野上温泉駅
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湯野上温泉駅は、日本で唯一茅葺屋根を持つ駅として知られ、駅名標には「江戸風情と湯けむりの里」と書かれています。
駅内の待合室にはレトロな囲炉裏があり、寒い季節には無料のお茶を楽しむことができます。また、屋外には足湯が設置されており、列車を待ちながらリラックスできます。
塔のへつり
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会津鉄道で「塔のへつり駅」まで行き、徒歩約5分の場所に、長い年月をかけて河川の浸食や風化で形成された自然の奇観があります。
その断崖の地形が塔のように川沿いに並んでいることから、「塔のへつり」と呼ばれています。断崖の対岸には「虚空蔵菩薩像」が祀られており、パワースポットでありながら、福島県でも有名な紅葉の名所のひとつです。
芦ノ牧温泉
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「芦ノ牧温泉」は、約1,200年前に開湯したとされる温泉地です。地形的にアクセスが難しいため、知る人ぞ知る「幻の温泉郷」とも呼ばれています。
近年では、アニメ『鬼滅の刃』のような情景が温泉旅館で再現されたことで、多くのファンが訪れる聖地巡礼スポットにもなっています。
会津若松市
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福島県の山間の都市「会津若松市」は、歴史的に重要な場所のひとつです。
江戸時代には会津藩の城下町として栄え、古くから武士の拠点として知られていました。また、第二次世界大戦の空襲を免れた数少ない土地でもあり、江戸時代の風情を色濃く残す町並みが特徴です。
国内外から多くの観光客が訪れる人気の歴史都市です。
会津若松市周辺のおすすめホテル
会津ジイゴ坂学舎
「会津ジイゴ坂学舎」は、かつて約100年の歴史を持つ木造小学校でしたが、廃校後の2014年に映画やアート作品を楽しめる空間として再生されました。
さらに、2023年には本格的な洋食が味わえる「m&yu」が新設され、昔の教室が飲食スペースや展示エリアに生まれ変わりました。レトロな雰囲気は、日本の朝ドラのような情景を思い起こさせます。
喰丸小
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福島県昭和村にある、築85年の木造校舎「喰丸小」は、現在、奥会津昭和村の交流館および観光拠点として利用されています。
校舎内には図書館、イベントスペース、展示スペースがあり、毎年秋になると、校庭にそびえる樹齢約120年の大銀杏が一面を黄金色に染め、多くの観光客がその壮麗な景色を写真に収めに訪れます。
只見線
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「世界で最もロマンチックな鉄道」と称される「只見線」は、会津若松から魚沼市へと続く路線です。
沿線には美しい景色が広がり、運が良ければ霧が立ち込める山林の神秘的な風景に出会えることも。特に秋や冬に乗車すれば、一生忘れられない絶景が楽しめます。
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かねやまふれあい広場
「会津川口駅」から徒歩約12分の場所にある湖畔の遊歩道では、只見線の列車が湖畔を通過する光景が見られるほか、遠くにある「大志集落」と山林の背景がまるでヨーロッパの湖畔の町のように感じられます。
只見線の秘境スポットのひとつとして、訪れる価値があります。
雪割橋
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福島県西郷村の雪割渓谷は、阿武隈川上流に位置し、「雪割橋」を中心に約4キロメートルにわたって広がっています。
冬の季節には、渓谷の川の水が雪景色の中で壮大に展開し、まるで山谷を割るような光景が広がります。雪割橋周辺には展望台に向かう遊歩道が設置されており、訪れる人々はここから渓谷全体を一望できます。
これは、写真愛好者にとっても人気の撮影スポットです。
7.まとめ
日本各地には、風情は残る街並みがたくさんありますが、このような伝統的な茅葺き屋根の建物が現存しているのは岐阜、京都、福島だけです。
大内宿は規模は小さいものの、江戸時代の農村にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができる貴重な名所です。
風景や建物、おいしい名物グルメ、そして地元の人々の温かいもてなしは、都市ではなかなか体験することのできない魅力です。
機会があれば、福島県を訪れて、のんびりとした大内宿を観光してみてはいかがでしょうか。
喜愛日本的”古”事物、文化,於2014年來到京都留學。
途中居住過東京、福岡、名古屋,遊遍日本41縣各鄉村城市,現居長崎縣。
IG:https://www.instagram.com/linn.19926/?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA%3D%3D&utm_source=qr