世界遺産五箇山に泊まる!「合掌造り民宿」での宿泊と伝統芸能「こきりこ」観賞の貸切体験プラン
五箇山の歴史や文化、伝統芸能を肌で感じることができる特別な1泊2日の宿泊体験プランです。世界文化遺産「相倉合掌造り集落」の民宿に1組限定で宿泊し、日本最古の民謡である伝統芸能「こきりこ」を目の前で鑑賞・体験できるプランをご紹介します。
相倉合掌造り集落の民宿に宿泊
世界遺産の合掌造りに宿泊し、食事は囲炉裏端でいただきます。黒塗りの御膳に所せましと並ぶ野菜や山菜の煮物に加え、囲炉裏の炭火で焼きたてのイワナが香ばしい香りで食欲をそそります。
こきりこ鑑賞・体験
お食事の後は、五箇山に伝わる伝統芸能「こきりこ節」の披露です。目の前で繰り広げられる民謡は、踊り手の息づかいも感じられて、迫力満点です。その日の宿泊客のためだけの、贅沢な時間です。
装束(しょうぞく)は、今から800年ほど前、鎌倉時代の侍(さむらい)の衣装で、直垂(ひたたれ)と呼ばれるものです。上下に分かれており、袴の裾は紐でくくれるので「くくり袴」と呼ばれます。踊り手が被る綾藺笠(あやいがさ)はイグサを編んだ丈夫なもので、狩りの際などに頭を守りました。今でいう、ヘルメットのようなものです。笠を飾る山鳥の羽は、魔除けのためとも、狩りの獲物の大きさを誇るためとも言われています。
踊り手が手に持つのが「ささら」という楽器です。ヒノキの板を108枚つなぎ合わせたもので、スナップをきかせて板通りを波打つように動かし、打ち鳴らします。板が108枚あるのは、仏教の教えにある「人間が持つ108の煩悩(ぼんのう=悩み、物欲、心の汚れ)」の数をあらわしているから。打ち鳴らすことで煩悩を追い払うと言われます。
踊りの披露のあとは、ささらやこきりこの演奏体験。さっそく、囃子方の演奏にあわせて、ささらを打ち鳴らします。自分で鳴らしてみて初めて、演奏しながら踊ることの難しさを実感します。日本のことわざに、「習うより、慣れろ」という言葉がありますが、見様見真似で演奏するうち、不思議な一体感が生まれます。ささらを鳴らすと厄払いができますが、その効果は1年間の期間限定。「来年もお待ちしていますよ」という言葉に、みんなの笑顔が重なります。
※踊り手が手に持つ楽器がささら
合掌造り民宿の女将さんも加わって、記念撮影
相倉合掌造り集落周辺おすすめスポット
喜平商店
地域の祭や仏事の料理を始め、日常の食卓にも欠かせない食材が「五箇山豆腐」です。五箇山には、五箇山豆腐のお店が何件もあります。ぜひ、立ち寄ってみてください。
ささら編み体験
ささらは、こきりこで使用される楽器のひとつです。踊り手は、ささらを手に持ち、打ち鳴らしながら踊ります。記念に、楽器作り体験はいかがですか?
人間の煩悩と同じ数の108枚の板を紐で結わえて根気よく編みます。この体験では小さめサイズの(72枚の板)を編んで60センチ程度の「ささら」を作り、お持ち帰り頂きます。
置物にもなるくらい独特の形状が美しい不思議な楽器で、最近ではインテリアとして買い求める人も多いようです。
仕上げは職人さんの手を借りて、無事に完成します。
天狗のあしあと
合掌造りの建物を眺めながら集落を歩くと、道のわきに大きな岩があり、看板が立てられています。看板には「天狗のあしあと」。岩には、まるで足跡のようなくぼみがありました。言い伝えでは、天狗がトンガリ岩から飛び立ち、左足でこの岩に踏み込み、向かいの山まで飛んでいったときについた足跡だそうです。
※天狗:深い山にすむとされた妖怪。赤い顔、高い鼻がトレードマーク
Viewpoint
集落内のところどころに「Viewpoint」の看板があります。手作りの看板から、地元の方が見つけた「とっておきの場所」だということが伝わります。
神社やお寺の脇道を通り、畑の間の急な上り坂を、息をきらして上がっていくと、少し開けた場所に到着。振り向くと、茅場の向こうに茅葺屋根がいくつも重なって見えて、まるで昔の日本にかえったような風景が広がります。観光客が行きかう表側の通りとは違い、家庭用の畑があったり、洗濯ものが干してあったり。ここに暮らす人の息づかいが感じられる脇道の風景を見ると、大切に守られてきた場所を壊してはいけないという気持ちも芽生えてきます。
旧五箇山街道
集落の奥まったところに立つ「旧五箇山街道」の道しるべ。昔は細い山道を4~5時間かけて歩き、麓の城端の街に出ていました。
相倉伝統産業館
合掌造りの建物の中に、昔の装束や民謡で使う楽器、養蚕業で使った道具、古い農機具などが、所せましと展示されています。2階に上がると、土器の展示から時代ごとの電話機まで、暮らしの道具が様々に並べられ、山深い集落ながら、古代から人々の暮らしが根付いてきた自然の実りが豊かな土地だったことがわかります。
ツアーについて
ツアーは「合掌造りでの宿泊&こきりこ鑑賞」をベースに、金沢駅発着のタクシー送迎や、伝統楽器をつくる「ささら編み」体験、通訳ガイドが帯同する「こきりこの里まち歩きツアー」を組み合わせた4つのプランからお選びいただけます。
【A】金沢発着貸切タクシー+こきりこの里まち歩きツアー付き
90,000円~320,000円(税込)/1名様
〈プランの詳細〉
・こきりこ体験(こきりこの民謡鑑賞、楽器体験)
・1日目の金沢駅~相倉合掌造り集落までの貸切タクシー
・2日目の相倉合掌造り集落~上梨集落、上梨集落~金沢駅までの貸切タクシー
・合掌造り民宿1泊2食(1棟貸切)
・2日目のオプショナルツアー(通訳案内士ガイド料、ささら編み体験、五箇山豆腐工房見学、村上家の見学、ご昼食(手打ちそばと五箇山豆腐)など)
【B】金沢発着貸切タクシー
70,000円~300,000円(税込)/1名様
〈プランの詳細〉
・こきりこ体験(こきりこの民謡鑑賞、楽器体験)
・1日目の金沢駅~相倉合掌造り集落までの貸切タクシー
・2日目の相倉合掌造り集落~上梨集落、上梨集落~金沢駅までの貸切タクシー
・合掌造り民宿1泊2食(1棟貸切)
【C】こきりこの里まち歩きツアー付き
60,000円~240,000円/1名様
〈プランの詳細〉
・こきりこ体験(こきりこの民謡鑑賞、楽器体験)
・合掌造り民宿1泊2食(1棟貸切)
・2日目のオプショナルツアー(通訳案内士ガイド料、ささら編み体験、五箇山豆腐工房見学、村上家の見学、ご昼食など)
【D】ご宿泊のみ
40,000円~190,000円/1名様
〈プランの詳細〉
・こきりこ体験(こきりこの民謡鑑賞、楽器体験)
・合掌造り民宿1泊2食(1棟貸切)
私達は富山県南砺市の魅力を国内外に発信しています。 富山県南西部に位置する南砺市は、四季折々の豊かな自然に恵まれ、日本の原風景と、古き良き日本の伝統文化が今に色濃く残っている場所です。 合掌造り集落で知られる五箇山は、独自の文化を持ちながら人々が暮らす、まさに「生きた世界遺産」。田園に広がる散居村も、この地方独特の特別な風景のひとつです。中世から近世にかけて絹織物で栄えた城端や、木彫りで知られる井波には、薫り高い歴史と文化が息づき、棟方志功が暮らした福光、市場町として栄えた福野、椿の里の井口、 演劇と都市交流の利賀など、南砺の里山はいつも旅の魅力にあふれ、人々は温かい笑顔でむかえてくれます。