【丸わかり】西ノ島の春夏秋冬
西ノ島の四季の特徴と最適な服装を紹介する記事です。この情報を抑えると、西ノ島での旅行はより楽しくなります!
日本海に浮かぶ西ノ島は色彩豊か
島根県にある隠岐諸島の2番目に大きい西ノ島は、底まで見えるきれいな海に囲まれています。青い海と緑の山以外に、赤と黒の縞模様が重なった崖と白い砂浜もあります。そんな西ノ島は春になると、キレイなピンクの花びらがあっちこっちに現れ、秋になると崖が黄金色になり、そして冬は時々白く染まります。
まずは、西ノ島の四季を詳しく見てみましょう。
春(3月~5月)
3月になると、日照時間が長くなり、日中の気温も高くなる傾向ですが、春先の西ノ島はまだ少し寒いです。朝晩は冷え込むため、寒暖差に要注意です。4月からは気温が上がり、5月下旬になると夏のような感じがする年もあります。
2023年平均気温:
3月 : 10.1℃
4月 : 13.9℃
5月 : 17.7℃
*隠岐・島前の観測地点は海士町です。
参照元:国土交通省 気象庁|過去の気象データ検索
春の楽しみ:桜が楽しめる由良比女神社
西ノ島の花見シーズンは、年によって前後する事がありますが、およそ3月中旬・下旬から4月上旬に渡ります。由良比女神社の拝殿の左右に大きな桜の木があり、満開の時に拝殿の前に立って見上げると、キレイな薄いピンク色に染まった空が見えます。
観光シーズンを迎える春のイベント、国賀びらきフェスタの際は、夜のライトアップも行われます。島で夜桜の花見を楽しんでみませんか。
*由良比女神社付近は住宅が数多くあり、昼と夜の花見の際も周りの住民のご迷惑にならないようにマナーを守り、花見を楽しみましょう。
夏(6月~8月)
夏の西ノ島は観光シーズンのピークを迎えます。透明度が高い青い海、エネルギッシュな祭りと夜空を照らす花火大会は魅力的です。真夏の暑さを乗り切るのに、シーカヤックと海水浴の他、観光船に乗って涼しい海風を浴びながら国賀海岸の景色を楽しむのもおすすめです。
*お盆について:西ノ島だけではなく、隠岐諸島は8月13日から16日までがお盆の時期を迎えます。8月10日から17日の間は多くの方が帰省するため、フェリーは大変混雑します。お盆で休む宿泊施設もあるため、お盆の時に来島する予定の場合は、早めに宿泊施設の予約を取るのがおすすめです。
西ノ島の夏の風物詩として知られている「シャーラ船送り」は、毎年8月16日の朝に行われます。先祖の霊を海に送る、この伝統行事は、各地区で行われています。もし、その時に来島する機会があったら、地域の住民と一緒にこの伝統を見届けてください。
2023年平均気温:
6月 : 22.3℃
7月 : 26.6℃
8月 : 28.8℃
*隠岐・島前の観測地点は海士町です。参照元:国土交通省 気象庁|過去の気象データ検索
夏の楽しみ:定番のサザエカレー
夏と言えば、サザエカレーです。西ノ島を囲む栄養豊富な海で育てられたサザエの身は歯ごたえがあり、特徴的なほんのりとした甘さがします。口にサザエカレーを一口運ぶと、カレーのほどよいスパイス感にご飯のほのかな香りが漂い、噛めば噛むほどサザエの甘さが広がります。一口、もう一口と気づけば、あっと言う間に完食!
そんな美味しいサザエカレーですが、島内の飲食店では夏の期間限定メニューです。遊びに来たときはお見逃しなく!
秋(9月~11月)
最近は9月に入っても日中はまだ真夏のようですが、少し涼しく感じられます。国賀海岸へ行くと、オキノアブラギクやトウテイランなど、隠岐を代表する植物も観賞できます。町内の道端に咲く小さな黄色の花と、摩天崖へ行く途中の斜面でよくみられる、深い青紫色の花穂は、秋の風情を醸し出します。清々しい空気と秋の風景を満喫しながらのハイキングは記憶に残る旅になるでしょう。
2023年平均気温:
9月 : 24.6℃
10月: 17.3℃
11月: 13.8℃
*隠岐・島前の観測地点は海士町です。
参照元:国土交通省 気象庁|過去の気象データ検索
秋の楽しみ:秋晴れの空の下でサイクリング
日中はまだ暑いかもしれませんが、夜は涼しく過ごせることが多いです。秋晴れの日に摩天崖に行くと、鳥取県の大山も見えます。秋の風を浴びながらe-bikeで赤尾と鬼舞のスカイラインへの旅がおすすめです。電動のアシストが強いe-bikeに乗れば、初めてのヒルクライムもラクラク!
冬(12月~2月)
12月に入ると、島の雰囲気はガラッと変わります。曇りの日が多くなり、風は強くなり、気温もかなり下がります。日本海に浮かぶ隠岐は、大陸からの季節風を直接浴びるため、強風と高波に影響されやすいです。島民のライフラインであるフェリーは海上時化の関係で欠航する事も珍しくありません。年によって、長く雪化粧をまとった西ノ島は見られますが、すぐ解ける年の方が多いです。
2023年平均気温:
12月: 8.8℃
1月 : 5.6℃
2月 : 5.7℃
*隠岐・島前の観測地点は海士町です。
参照元:国土交通省 気象庁|過去の気象データ検索
冬は風が強い:
フェリーが荒波の関係で欠航する事もあるほか、高速船レインボージェットは12月から2月いっぱいまで入渠のために休航します。そのため、冬の島旅は余裕を持った移動ががおすすめです。西ノ島へのアクセスの手段が減る他、一部の宿泊施設と体験事業者も冬休みに入りますので、早めの企画がおすすめです。
西ノ島町のおすすめ観光シーズン:3月下旬~10月いっぱいまで
花咲くうららかな春から空が清く澄み渡った秋までが西ノ島の観光シーズンです。3月下旬から10月いっぱいまでがおすすめの時期です。
つきましては観光シーズンのおすすめ服装を見てみましょう。
おすすめ服装:
春:長袖Tシャツやハイキングシャツに、風と防寒対策でウィンドブレーカーとフリースもあれば安心です。
夏:汗をかいても過ごしやすい素材の半袖Tシャツがおすすめです。水着とラッシュガードは島内で販売されていないため、マリンスポーツや海水浴を楽しむなら必須アイテムは持ってきてください。帽子などの日焼け対策アイテムと雨具も忘れずに!
秋:薄めのウィンドブレーカーがあればより安心です。
ハイキング:摩天崖遊歩道は放牧地内にあるため、マダニ対策で一年中、長ズボンと足を完全覆う靴、またはハイキングシューズの着用がおすすめです。
以上、西ノ島の四季、観光シーズンのおすすめ服装を紹介しました。準備万端で西ノ島の島旅を楽しもう!
島根県の島根半島の沖合い約65kmの日本海に浮かぶ隠岐諸島にある、西ノ島。隠岐諸島には有人島が4つあり、一つの島で一つの町を形成して2番目に大きな島が西ノ島です。 550万年前の火山の噴火により形成されたこの島は、隠岐を代表する景勝地『摩天崖』や『通天橋』、隠岐のいわがきなどの新鮮な海産物、神楽や田楽などの伝統文化など、「自然」、「文化」、「食」、「ひと」の魅力がある島です。