旅の準備はじめよう

山梨の日帰り観光コースについてまとめた記事です。山梨を満喫するコースから、富士山の絶景を堪能するコース、山梨ワインとグルメを楽しむコースと、多彩な楽しみ方ができる3つのモデルコースを掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
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東京都にも隣接する山梨県は、歴史スポットや自然景観、グルメなどさまざまな魅力に溢れています。本記事では、山梨を堪能できるモデルコースを3つ紹介します。山梨旅行を検討されている方は、ぜひ旅の計画の参考にしてください。
▼山梨を満喫できる日帰りの観光コースを紹介!
▼【日帰り】山梨の文化財・昭和レトロを満喫するコース①
▼【日帰り】山梨から富士山の景色を堪能するコース②
▼【日帰り】山梨ワイン・グルメに舌鼓をうつコース③
▼山梨への日帰り観光はモデルコースを参考に楽しもう!
最初のコースは山梨の街並みから、歴史的な文化財を満喫し、最後は温泉でゆっくり疲れを癒やすコースです。
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甲府駅の北口からすぐの場所、甲府城から線路を挟んだ向かい側に、「甲府夢小路(こうふゆめこうじ)」と名付けられた一角があります。線路沿いに続く遊歩道で、歴史的な建造物を残しつつ現代風に整備され、ショッピングなども楽しめる地域です。
そのランドマークとして新造されたのが「時の鐘」です。江戸時代に実在した鐘楼をモデルにつくられており、ボタンを押すことで鐘を鳴らせます。
甲府夢小路から線路を渡り南口側に行くと、壮大な石垣が美しい甲府城跡が見えます。
16世紀末に築城されたと伝えられており、当時の姿は「羽を広げた鶴のよう」だとして、「舞鶴城」との別名もありました。
現在は「舞鶴城公園」として整備されており、富士の眺めと春に咲き誇る160本もの桜などで、甲府市民の安らぎの場になっています。
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舞鶴城公園を散策したら、再び甲府駅北口方面へ移動して、次の目的地である武田神社・武田信玄公へと向かいます。
もし、昼食を甲府駅周辺で食べるのなら、甲州名物のほうとうをおすすめします。
特に「甲州ほうとう小作 甲府駅前店」は席数が多いので、ひとりでも大人数でも便利に利用できる郷土料理店です。
昼食が済んだら、駅前の「武田通り」をまっすぐに進み、30分程度で武田神社に到着します。
言わずと知れた戦国時代の名将・武田信玄公を祀る神社で、「勝運」のご利益で有名です。
神社から15分ほどの場所には、信玄公の死が秘匿されていた3年間に葬られていたという「武田信玄公墓所」があります。
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こちらのコースの最終スポットは「湯村温泉」です。毎分1トンもの良質な温泉が湧出しているため、源泉かけ流しの施設も多いのが特徴です。
1200年前に弘法大師(こうぼうだいし)が開湯したとの伝説もあり、また場所柄「信玄の隠し湯」とも言われています。
さらに、太宰治や井伏鱒二などの文豪が愛した名湯としても知られます。
甲府駅からバスで10~15分とアクセスもよく、多数の旅館・ホテルが軒を連ねています。日帰り入浴できる施設も多数あるため、日帰りでも山梨の名湯を満喫できます。
2番目のコースは、美しい富士山の景色を堪能することにこだわったコースです。
久遠寺(くおんじ)があり、霊山としても有名な身延山(みのぶさん)から望む富士山は、季節ごとに違う表情を見せてくれます。
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甲府駅から身延駅までは電車移動が便利です。JR身延線の各駅停車で約70分、「特急ふじかわ号」に乗れば、50分ほどで到着します。
列車は、日本三大急流に数えられる富士川に沿って走り、雄大な川の流れや身延山地の眺望を楽しめます。
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JR身延駅から身延山までは、路線バスで15分ほどです。
身延山の山頂には「久遠寺」というお寺があり、日蓮宗の総本山としても有名です。
また、近年ではキャンプブームを牽引したアニメ「ゆるキャン△」に登場したため、いわゆる「聖地巡礼」ファンも多く訪れています。そのため、休日等は混雑も予想されるので、注意が必要です。
特に、身延駅からの路線バスは40分に1本程度なので、時刻表をチェックしておくことをおすすめします。
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身延山は標高1,153メートルで、ロープウェイが整備されており、片道約7分間で山頂まで達します。
山頂には東側、南側、北側と3つの展望台が設置されていて、それぞれから壮大な景色を楽しめます。特に東側展望台からは、「関東の富士百景」にも選出された富士山の絶景が望めます。
また、山頂にはオリジナルのお土産を扱っている売店「山頂売店身延屋」や、食事ができる「山頂展望食堂身延庵」も併設されています。
特に食堂では、景色を楽しみながら身延町の名物「ゆば」を使った料理が食べられます。
最後のコースは、日本ワインの聖地とも言われる山梨でワインと食事を楽しむコースです。
お腹が満たされたあとは、絶景や温泉で癒やしのひとときを楽しんでください!
「サドヤ」は、JR甲府駅北口から徒歩約5分という好アクセスの場所に位置するワイナリーです。
同社は1936年にフランスから苗木を輸入して、甲府でブドウ栽培を開始しました。
その後、苦労の末に1946年にオリジナルワイン「シャトーブリヤン」を発売できたといいます。
約700坪にも及ぶワイナリーと地下醸造場は、事前予約にて見学が可能で、スタッフが解説付きで歴史ある施設を案内してくれます。
もちろん、お楽しみのワインの試飲もできます。各回定員制なので、ホームページなどから早めの予約をおすすめします。
昼からは少し足を延ばして、いよいよワインの聖地、勝沼町へ向かいます。甲府駅から勝沼ブドウ郷駅までは、中央本線で23分程度です。
勝沼でワインを楽しむなら、日本のワインメーカーとして草分け的な存在である、メルシャンのワイナリーがおすすめです。
予約なしでも、ワイン資料館や有料のテイスティングが楽しめるギャラリーを利用できます。事前予約をすればワイナリーの見学も可能です。
また、こちらも予約が必要ですがテイスティングカウンターにて、ワインに合う料理を少量ずつ詰め込んだ有名ビストロの「ペアリングBOX」も提供しています。
コースの最後は、勝沼から路線バスで10分ほどの場所にある、自然豊かな「笛吹川フルーツ公園」を楽しみましょう。
園内ではアスレチックやわんぱくドームなど、子どもが遊べる施設も多くあります。
富士山や甲府盆地の夜景も見られるので、ゆっくり散策するのにも向いています。
歩き疲れたら、フルーツカフェで一休みしたり、敷地内にある「フルーツ温泉ぷくぷく」で癒やされたりするのもおすすめです。
山梨には、四季折々に魅力ある風景が広がっています。ただ、過ごしやすさなどを考えれば、桜の時期や紅葉シーズンがベストシーズンと言えます。
3月中旬~4月上旬にかけては、ご紹介した舞鶴城公園の桜が満開を迎え、フルーツ公園では桜が彩る富士山の絶景が見られます。
紅葉シーズンではフルーツ公園のほか、身延山も美しく色づきます。
甲府駅周辺でおすすめのスポットは、舞鶴城公園・甲府城跡です。公園として整備されており、城趾には復元された門や稲荷櫓(いなりやぐら)などがあります。天守からは富士山も望めます。
また、武田神社のほうまで足を延ばせば、戦国大名であった武田氏の歴史がわかる「武田ミュージアム」があります。
山梨の伝統食といえば「ほうとう」です。山梨は土地の多くを山地が占め、さらに溶岩地層でもあることから稲作に向かないため、貴重な米に代わり小麦粉の食文化として古くからほうとうが愛されてきました。
また、鎌倉時代に日蓮聖人が身延山に入山したきっかけともされる、「身延ゆば」も有名です。
ご紹介してきたように、山梨県の楽しみ方は非常に多彩で、さまざまな観光コースが考えられます。今回ご紹介したスポットは、山梨県の魅力の一部でしかありません。このモデルコースをさらにブラッシュアップして、自分らしさを盛り込んだ山梨旅行を楽しんでください。
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Written by Cakutama editorial team
ライター