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徳島は四国地方の東端に位置する県。鳴門の渦潮で有名ですが、総面積の70%以上が森林で自然豊かな環境なのが特徴です。この記事では、徳島へ観光予定の人に向けて、1~12月の気温や適した服装、観光の見どころをご紹介します。
徳島は四国地方の東端に位置する県。四国地方4県の中で、3番目に面積が大きい県です。総面積の約7割が森林で県の東側は太平洋に面していることから、自然に恵まれた土地となっています。
徳島を観光したいと考えている人が気になるのは、現地の気温や適した服装ではないでしょうか?
徳島は、全国的に見ても日照時間が長い地域であることが大きな特徴です。また、北部と南部で気候に違いがあります。北部は温暖で雨が少ない一方、南部は日本でも有数の多雨地域なのです。
このように、徳島のどの地域にいつ行くかによって適した服装や持って行くべきアイテムが異なるため、訪れる地域の気温や気候を事前に知っておくとスムーズです。
この記事では、徳島旅行を検討している人へ向けて、時期ごとの気温や気候、適した服装をご紹介します。各時期の観光の見どころも含めてご紹介するので、ぜひ楽しんでご覧ください。
まず、徳島における年間通しての最高・最低気温を紹介します。
2024年1月~2024年12月の最高気温は7月の37.7℃。最低気温は1月の-0.3℃でした。
先述した通り、徳島は山間部を除き、年間通して温暖な地域です。冬でも氷点下まで下がることは滅多になく、過ごしやすい気候だといえます。一方で、西部の山間部に関しては冬に大雪が降ることもあります。
また、降水量の平年値は、9月の271.2mmが最も高く、1月の41.9mmが最も低くなっています。こちらも先述した通り、降水量は徳島内の地域によって差があり、北部は雨量が少なく、南部は雨量が多いといった特徴があります。
徳島のどの地域に旅行するかによって、気にすべき気候が異なるということですね。
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徳島の1月~3月は寒さに注意。とはいえ、他の寒さが厳しい地域に比べれば、冬でも比較的気温が高い土地ではあります。
最低気温は1桁台前半を推移し、氷点下まで下がることは滅多にありません。
日ごとの気温差もさほど大きくなく、日中と朝晩の気温差もそれほど大きくないので過ごしやすいでしょう。
ただし、1月~3月は真冬の時期ではあるため、外出時はしっかりした防寒対策が必須です。ヒートテックやセーターなどの暖かいインナーを着用した上で、ダウンジャケットやコートを羽織って出かけましょう。
徳島県西側の山間部など、地域によっては寒さが厳しい場所もあるため、服を着こむだけでは寒さが堪える場合もあります。その場合はマフラーや手袋を着用したり、カイロを持ち歩いたりすることをおすすめします。
また、この時期の徳島の見どころとして、1月の「ひわさ冬まつり」「えびす祭り」が挙げられます。ひわさ冬まつりは海部郡美波町で開催される祭りで、初日の出を眺めながら和太鼓の壮大な演奏を楽しめます。また、事代主神社にて開催されるえびす祭りでは、商売繁盛や家内安全を願う人々が毎年多く訪れ、餅投げなどを楽しむのがポイントです。
以下で1月~3月各月の気温に関して詳細をまとめます。
徳島で最も冷え込むのが1月。最低気温が氷点下まで下がる日もありますが、寒さが厳しい日本の他の地域に比べると気温は高めなので極寒ではありません。しかし、それでも最低気温は通常、1桁台前半なので寒さを感じるでしょう。徳島は山地が多く、特に県西部の山間部では大雪が降ることも。寒さレベルは訪れる地域にもよりますが、この時期はダウンジャケットやコートなど防寒対策が徹底できるアウターを着用しましょう。
1月よりは少し気温が上がる徳島の2月。2月に入ると最低気温が氷点下まで下がることはほぼありません。下旬に進むにつれ、最高気温も10℃台前半をキープします。日中と朝晩の気温差も極端なものではないため、そこまで神経質になる必要もありません。しかし、まだ冬の寒さが感じられる時期なので、服装は1月同様、ダウンジャケットやコート、マフラー、ヒートテックなど寒さ対策ができるものの着用がおすすめです。
3月に入るとさらに平均気温が上がります。最高気温も最低気温も1℃ずつ徐々に上がっていき、下旬の最高気温は10℃台後半に。この時期は厚めのアウターではなく、薄手のコートなどで十分間に合いそうです。ただ、朝晩は寒さを感じるため、長時間外出する際はマフラーやスカーフを持ち歩くなど工夫しましょう。
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4月〜6月の徳島は徐々に暖かさを感じられるようになります。
4月に関しては最低気温が1桁台から10℃台に推移し「寒い」から「肌寒い」に変わっていくでしょう。5月、6月と順調に気温は上がり、6月下旬には最高気温が30℃近くまで上がります。多少の肌寒さを感じるのは5月までで、6月には夏らしい気候になっていると考えてよいでしょう。
春や初夏の時期は寒さからようやく解放され、お出かけしたくなるシーズンですよね。しかし、この時期の徳島は徐々に暑さが目立ち始めるため、強い日差しへの対策が必要です。出かける際は日焼け止めを塗ったり、サングラスを着用したりして、日差しから身体を守ることをおすすめします。
この時期の見どころは、何といっても桜。たとえば、眉山公園では春になると桜が咲き誇る上、徳島市内の夜景も堪能できるスポットとなっています。また、徳島駅近くの藍場浜公園では、川沿いに並ぶ桜並木を眺めながら散策できるためおすすめです。
以下で4月~6月各月の気温に関して詳細をまとめます。
4月に入ると、最高気温も最低気温も10℃台まで徐々に上がります。上旬はまだ3月の肌寒さが残りますが、中旬には暖かさが感じられるようになるでしょう。また、この時期になると、冬に比べて降水量も少しずつ増える傾向にあります。出かける際は薄手のコートなどのアウター、いつでも雨に対応できるよう折りたたみ傘を持っていると安心です。
5月はさらに暖かさが増し、最高気温は20℃を超えます。最低気温も10℃台後半に差し掛かり、下旬に向かうにつれて肌寒さも弱まるでしょう。暖かさが増すと、次に気になるのは日差しの強さです。薄手のカーディガンや日焼け止め、サングラスなどを活用するのがおすすめです。
6月に入ると、気候はすっかり夏を感じさせます。最高気温は20℃台後半になり、日によっては30℃に達することも。最低気温も10℃台後半から20℃台前半まで上がるため、日中も朝晩も寒さを感じることは少なくなるでしょう。また、6月は梅雨の時期でもあります。降水量が増えるため、出かける際は折り畳み傘を持ち歩くと安心です。
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7月〜9月の徳島は、暑さが厳しくなるとともに降水量も格段に増えます。
気温に関しては、近年では温暖化の影響か暑さがより厳しくなっており、 40℃近くまで上がることもあります。
また、年間通して降水量が最も多いのが9月。特に徳島県南部は雨量が多く、山地も多いため、土砂災害には十分注意する必要があります。
厳しい暑さは8月、9月と進むにつれて徐々に収まりますが、それでもこの時期は熱中症にも注意しましょう。こまめな水分補給をし、外出する際は帽子を被ったり、首に冷却リングを付けたり工夫するのがベストです。また、服装は半袖のTシャツで十分ですが、日焼けが気になる人は薄手の長袖やUVカットの手袋を着用するのもおすすめです。
この時期の見どころは、徳島の風物詩である阿波おどり。8月中旬になると徳島の各地域で開催されます。本場の阿波踊りに圧倒されること間違いないでしょう。
以下で7月~9月各月の気温に関して詳細をまとめます。
徳島の夏で最も暑いのが7月。平均最高気温は30度を超え、日によっては40℃近くまで気温が上がることもあります。最低気温も20℃台前半まで上がるため、1日を通して暑さを感じるでしょう。外出する際は薄着で問題ありませんが、直射日光が気になる人は薄手の長袖や日焼け止めを活用しましょう。
7月に引き続き、8月も暑さが厳しい月です。特に上旬から中旬は暑さが目立ち、ほぼ毎日30℃を超えます。下旬に向かうにつれて多少気温は下がりますが、それでも1℃程度なのであまり変わりはないでしょう。出かける際は十分な熱中症対策が必須です。こまめな水分補給をしたり、帽子を被ったりするなど、簡単にできることを取り入れてみましょう。
9月に入るとようやく暑さが少しずつ引いてきます。上旬は30℃を超える日が多いですが、中旬以降は30℃以下を推移する傾向にあります。また、9月は降水量が年間通して最も多い月です。山地の多い徳島なので、土砂災害には十分注意しましょう。さらに7月や8月同様、熱中症にも注意して水分補給などの対策を意識する必要があります。
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10月〜12月の徳島は、徐々に寒さが増す時期。徳島は比較的温暖な地域ですが、12月になると例年初雪が観測されます。
10月はまだ気温が20℃台を推移するため、日によっては暑さを感じることも。11月に入ると10℃台が通常になり、12月には下旬に向かうにつれて最低気温が0℃付近を推移するほど寒くなります。
一方、9月までは多かった降水量は、10月〜12月に進むにつれてどんどん減っていきます。12月に関しては、9月の約5分の1しか雨が降らなくなるのです。
その分乾燥が目立ち始める時期でもあるため、スキンケアは入念に行う必要があります。また、喉が乾燥して風邪を引きやすくなるため、定期的なうがいも必須です。
さらに服装に関して、10月はまだ薄手のアウターで間に合いますが、12月には寒さが本格化するため、ダウンジャケットなどの厚手のアウターの着用をおすすめします。
この時期の徳島の見どころは、西日本で第2位の高峰である剣山。秋の剣山では、カエデやモミジ、ブナ、ナナカマドといった豊富な紅葉が楽しめます。標高が高い山ですが、登山リフトがあるため気軽に登山できるのもポイントです。
10月になると暑さが徐々に落ち着き始め、最高気温が20℃台後半まで上がることは少なくなります。最低気温は10℃台を推移し、下旬には10℃台前半まで下がるでしょう。その分朝晩の冷え込みが気になりますが、日中の気温と極端な差はないため過ごしやすい時期だといえます。ただし、朝晩は多少冷えるため、出かける際はカーディガンなど薄手のアウターを羽織って行きましょう。
11月はさらに気温が下がり、最高気温も10℃台に落ち着きます。ここまで下がると暑さを感じることはほぼなくなるでしょう。その代わり、朝晩の冷え込みが目立ち始め、人によっては辛さを感じるかもしれません。寒さが本格化する前だからと油断せず、適度に暖を取れるコートなどのアウターを羽織って出かけましょう。
12月になると寒さが本格化し始めます。徳島は比較的温暖な地域ですが、12月には例年初雪が観測されます。最高気温は10℃台前半までしか上がらず、最低気温も0℃付近まで下がるため、寒さ対策は必須です。出かける際は、ダウンジャケットなどの分厚いアウターを羽織るのをおすすめします。また、乾燥にも注意し、ハンドクリームやリップクリームなどで定期的に保湿しましょう。
地域にもよりますが、徳島は全国的に見て比較的温暖な地域であるといえます。年間平均気温が全国平均よりも高いのが特徴です。しかし、西部の山間部は気温が極端に下る傾向にあり、大雪が降ることもあります。
徳島で最も暑さを感じるのは7月と8月です。近年では40℃近くまで気温が上がることもあります。夏に訪れる際は熱中症対策を徹底しましょう。
徳島で最も有名なイベントは、夏に開催される阿波おどりでしょう。徳島の夏の代名詞といっても過言ではありません。時期になると徳島県各地で阿波おどりのイベントが開催されます。
徳島は地域によって気候に違いがあります。北部は温暖で雨が少なく、逆に南部は雨が多いのが特徴です。中でも南部は日本でも有数の多雨地域として知られています。
過去のデータを見ると、徳島で最も寒いのは1月だといえます。初雪が観測されるのは12月であることが多いですが、そこから寒さが本格化して1月に最も寒くなります。しかし、徳島は全国的に見ても平均気温が高い土地なので、冬でも比較的過ごしやすいでしょう。
全国的に見ても平均気温が高く、比較的温暖な土地である徳島。場所によっては雪が降ることもありますが、冬でも過ごしやすい県だといえます。
温暖である一方、夏には40℃近くまで気温が上がることもあるため、熱中症には十分注意しましょう。降水量が多いため、大雨にも要注意です。
徳島旅行を検討している人は、この記事でご紹介した時期ごとの適した服装や気温を参考に、快適な旅行を楽しんでくださいね。
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ライター
エンタメ系からお役立ち系まで、多岐にわたる記事を執筆。2024年10月にMATCHAに参加しました。
長年事務員として勤めた経験があり、オフィス系ソフトの操作、WEBデザイン、コーディングなどが得意です。
WEBライターとしては2022年5月より活動を開始しました。