【三重・松阪】松阪市のグルメ完全ガイド!松阪牛・鶏焼き肉・スイーツを満喫 観光情報も

三重県中部に位置する松阪市は、美食の宝庫です。代表的な松阪牛はもちろん、地元で愛される鶏焼き肉やスイーツまで、多彩なグルメが豊富に楽しめます。本記事では、松阪市で訪れたい人気の名店と、歴史を感じるオススメの観光スポットを厳選して紹介します。
三重県松阪市で、絶品グルメと伝統文化を満喫
松阪市は三重県の中部に位置する都市です。西は奈良県、東は伊勢湾に面しています。
Video courtesy of Matsusaka City
松阪市と聞いてまず思い浮かぶのは、世界的に知られている松阪牛でしょう。
ほかにも松阪市には松阪豚や鶏焼き肉など見逃せない逸品が揃っています。まさに、松阪は“お肉のまち”と呼ぶにふさわしい場所です。

また松阪市は伝統工芸も盛んです。松阪には5世紀後半に機織り技術が伝わり、「松阪もめん」は今も受け継がれています。
近年、松阪市には美食と歴史文化に魅了される観光客が増えています。
松阪駅から徒歩圏内にある豪商のまち松阪 観光交流センターは多言語対応が可能なので、ここで観光情報を集めるのもオススメです。

豪商のまち松阪 観光交流センター
本記事では、松阪市でぜひ訪れたい名店や観光スポットを厳選して紹介します。松阪市への旅行を計画する際に役立ててください。
松阪牛を堪能!すき焼き・焼肉・ステーキを味わう名店3選
松阪牛は、厳しい肥育条件と出荷数の制限がかけられている希少な肉です。
繊細な霜降りが生み出す濃厚な風味と、とろけるような食感は、一度味わえば忘れられない美味しさです。
ここでは、すき焼き、焼き肉、ステーキといった異なる調理法で松阪牛の魅力を堪能できる名店を3店紹介します。
すき焼き:牛銀本店

Picture courtesy of 牛銀本店
牛銀は、創業明治35年の老舗です。歴史ある街並みに溶け込む趣深い佇まいも、お店の魅力です。
老舗ならではの格式ある空間に、細やかな心配りが行き届いた上質なサービスが加わり、多くの人々に愛されています。入り口をくぐると、女将さんが温かくお客様を迎えてくれます。

牛銀では、熟練の仲居さん(※)が目の前で松阪牛を調理し、絶妙な火加減と技で素材の最高の味わいを引き出します。
通常、すき焼きは「割り下(わりした)」と呼ばれる既製の調合だれを使いますが、牛銀では使いません。
鉄鍋にお肉を敷いて砂糖をまぶし、醤油をかけて味を調えます。
この伝統的な調理法により、お肉の旨味、香り、柔らかさを最大限に活かした絶妙な味付けになり、また野菜の風味や食感も引き立てます。
※仲居……旅館や料亭などでお客様に奉仕する人
焼肉:一升びん

Picture courtesy of 一升びん
一升びんは、松阪市の焼肉文化を支え続けてきた名店のひとつです。
創業から60年以上の歴史を誇り、三重県内に11店舗を展開しています。その確かな味と品質で、地元の人や観光客問わず多くの人々に親しまれています。

Picture courtesy of 一升びん
一升びんでは、一般的な焼肉店ではなかなか味わえないA5クラスの松阪牛や希少部位が提供され、贅沢な食体験が堪能できます。
店内で提供されるこだわりの味噌だれは自家製で、焼きたての肉につけることで、松阪牛の旨みをさらに引き立てます。
新鮮な松阪牛を、みんなでわいわい楽しむのにぴったりのお店です。
ステーキ:Beef Club Noel

Picture courtesy of Beef Club Noel
1973年に創業したBeef Club Noel(ビーフ・クラブ・ノエル)は、精肉店「丸幸精肉店」が直営するビーフステーキレストランです。
2019年にはミシュランガイドに掲載され、日本のグルメサイトでも高い評価を獲得しています。
精肉店直営という強みを活かし、新鮮な牛肉を価格を抑えて提供しているのが魅力のひとつです。

Picture courtesy of ビーフクラブ・ノエル
松阪牛の上質な脂身と、驚くほどの柔らかさを楽しむなら、ステーキの焼き加減はミディアムレアがオススメです。肉本来の旨みが際立ち、極上の食感を堪能できます。
松阪牛の霜降りはきめ細やかで、牛特有の生臭さや脂っこさをあまり感じません。最後まで飽きることなく楽しめるでしょう。
地元民イチ押し!味噌ダレが特徴の鶏焼き肉の名店2選
味噌ダレとともに味わう「鶏焼き肉」も、見逃せない松阪市の名物です。絶品の味わいを堪能できる2店を紹介します。
あみ焼き 鶏料理 のぼやん 松阪駅前本店

のぼやんは、松阪市に3店舗を展開する人気の鶏焼き肉店です。濃厚な風味の鶏肉は、生臭さや脂っこさがほとんどありません。
人気のせせりは、しっかりとした弾力があり、網焼きすると香ばしさが際立ちます。また鶏皮も、脂が均等にのり、焼き上げることで軽やかな口当たりになると人気を集めています。

若鶏と親鶏の食べ比べも、通な楽しみ方です。若鶏は肉質が柔らかく滑らかでジューシー。親鶏はしっかりと身が締まり、噛むほどに味わいが広がります。
すべての鶏肉は味噌ダレと塩味を選べますが、オススメはお店自慢の味噌ダレ。焼き上がった後にタレをつけるのが、この店ならではの楽しみ方です。
あみ焼き 拓家

Picture courtesy あみ焼き 拓家
あみ焼き 拓家は、松阪市の住宅街に佇む錦爽鶏(きんそうどり)のあみ焼き専門店。
錦爽鶏は、脂身が少なく柔らかいのに濃い旨みが特徴の希少な鶏肉で、拓家では三重県産の仕入れにこだわっています。

Picture courtesy あみ焼き 拓家
拓家では、他のお店の調理法とは異なり、鶏肉を味噌ダレにつけずにそのまま網焼きにします。こうすることで、鶏肉が持つ本来の味と旨みを味わうことができます。
肉本来の味を楽しんだ後は、特製のタレや藻塩と一緒に楽しむこともお忘れなく。お好みの食べ方を見つけてはいかがでしょうか。
スイーツが楽しめる注目の店2選
松阪市は、スイーツや喫茶店も充実しています。散策中の食べ歩きにもぴったりな2店舗を紹介します。
たいやき わらしべ 松阪店

たいやき わらしべは、本店を伊勢に構えるたい焼き店で、松阪市でも高い人気を誇ります。
一般的なたい焼きとは異なり、伊勢うどんに使われている地元松阪産の小麦粉を使用しています。そのため、生地にほどよい歯ごたえがあり、もっちりとした食感で、時間がたってもおいしいです。

焼き立てのたい焼きは、外はサクサク、中はもっちり。一口ごとに広がる美味しさが魅力です。
定番の粒あんに加え、珍しいプリン味のほか、皮のみの「あんなし」も必食。生地のもちもち感を存分に味わえる一品です。
うさぎの小屋

うさぎの小屋は、築100年以上の歴史を持つ町屋を改築した喫茶店です。
「うさぎの小屋」というお店の名前の由来は、「小さくても、ここから日本茶文化を伝えたい」という想いから来ているそうです。

店内で提供されるお茶は主に三重県産で、香りや甘みなどを好みによって選べます。
スイーツは、高級抹茶を使ったぜんざいや抹茶のババロアが特に人気です。静かで心落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりとした時間を過ごせます。
店内では、懐かしさを感じる食器や日用品も販売していて、お土産選びにもぴったりです。
歴史と文化を感じる松阪市の必見観光スポット
松阪市には、魅力的な観光地も多く揃います。松阪グルメとあわせて楽しんでください。
松坂城跡

Picture courtesy 松阪市
松坂城は、標高38メートルの四五百森(よいほのもり)に築かれました。
天守閣や建物は失われましたが、石垣は当時のままの姿で残っており、特に天守台の石垣は、自然の原石を積み上げた「のづら積み」の特徴をみてとれます。
この石垣は、自然の原石を積み上げた独特の造りで、全国でも屈指の美しさを誇ります。

Picture courtesy 松阪市
また松坂城跡は2006年に日本100名城に選ばれ、2011年には国指定史跡となっています。
松坂城跡のある松阪公園は、四季折々の風景が楽しめる場としても親しまれています。園内には桜や藤、イチョウが咲き、訪れるたびに異なる表情が楽しめます。
御城番屋敷

Picture courtesy 松阪市
国の重要文化財に指定されている御城番屋敷(ごじょうばんやしき)は、19世紀末に武士が暮らしていた住居です。
現在も子孫の方々が住まれていますが、一部は一般公開さており、公開部分のみ見学が可能です。映画『るろうに剣心』のロケ地のひとつとしても知られています。
※公開されていない部分は個人の生活空間となっていますので、訪れる際には公開エリア以外に立ち入らないようご注意ください。
旧長谷川治郎兵衛家

ここは江戸時代に松阪を拠点に活躍した豪商、長谷川治郎兵衛(はせがわじろべえ)の本家です。
広大な敷地には、主屋、離れ、蔵、回遊式庭園、茶室など30以上の部屋があります。

Picture courtesy 松阪市
ここには、貴重な古文書、蔵書類、商業関係や生活の道具類が保管されています。定期的に企画展が開催されているので、資料の一部がテーマごとに鑑賞できます。
「松阪(伊勢)商人」の繁栄を物語る貴重な文化遺産と四季折々の風情を楽しんでみてはいかがでしょうか。

松阪の歴史をより知るために、原田二郎旧宅、旧小津清左衛門家を含む3館共通券の購入がオススメです。日本らしい趣ある建築を楽しめます。
また、松阪もめんの着物をレンタルして城下町を散策すれば、まるでタイムスリップしたような気分が味わえます。
松阪もめん手織りセンター

松阪もめん手織りセンターでは、松阪もめんの工芸品を展示しています。松阪もめんを使った服や小物の購入もでき、自分用はもちろん、贈り物としても喜ばれます。

また、松阪もめん手織りセンターでは、機織り体験もできます。気軽な1時間コースと、本格的に挑戦できる4〜5時間コースがあるので、予定に合わせて選んでください。
体験では、4種類の模様から選び、天然の藍染めを施した木綿糸を使用して機織りをします。染める時間の長さによって生まれる濃淡の違いを活かし、縞模様や格子柄などの織物を織ることができます。

お手本は簡単そうに見えますが、実際に挑戦すると、集中力や技術が求められることに気づくでしょう。
一瞬の気の緩みで手順を間違えてしまいそうです。奥深い機織りの世界を体感できます。
都会の喧騒を離れ、松阪市でグルメや観光を堪能しよう!
松阪市は、高級料理だけでなく、多彩なご当地グルメも楽しめる魅力的なまちです。観光地がコンパクトにまとまっているので、旅のスケジュールも立てやすいです。
最大のポイントは、京都や大阪に比べ観光客が少なく、ゆったりと過ごせることです。もちろん、観光都市と比較して、美味しさも楽しさも負けません。
観光地以外の日本を知りたいけど、どこに行くか迷っているなら、ぜひ松阪市へ行ってみましょう。
名古屋から約1時間、大阪からも約1時間30分で到着するので、訪れてみてはいかがでしょうか。
Written by Kenko
Sponsored by Matsusaka City