穴場ルートで京都市内を快適移動!おすすめルートをご紹介!

インバウンドによりたくさんの環境客が京都に集中しており、公共交通機関はどこも大混雑しています。 そんな中、できるだけ快適に移動ができるルートをご紹介いたします!
インバウンドにより京都市内はどこも大混雑
コロナ後の急速なインバウンド需要により、京都の有名な観光地はどこも外国人と修学旅行生でごった返しています。バスが主要な公共交通機関である京都市では、主要路線は常に満員乗車となっており、渋滞も頻発しています。
そんななかで、より快適に移動することができ、マイナーだけど素敵な観光地も巡れるようなルートを考案致しましたのでご紹介いたします!
実際京都市営バスの混雑具合ってどんな感じなの?
筆者も市内を移動するときに京都市営バスを利用するのですが、その度にバスの遅延に悩まされています。直近2戦はどちらも30分の遅延があり、あわや予定に遅刻するところでした。
また京都市内を自転車で移動していても、お昼から夕方までの時間帯の東大路通の祇園〜清水寺の区間は、排水管に物が詰まっているのかというくらい車が全く動いておらず、移動に時間がかかっていそうな様子がよく見受けられます。
これだけ定常的に遅延をしてしまうと、移動をするときに遅延を見越して早めのバスに乗らなければならなくなってしまいます。ルートを皆さんにご紹介する前に、京都市営バスの混雑具合をデータで見てみましょう。
データは令和5年の京都市営バスの主要路線の営業係数を用います。営業係数とは「100円の営業収入を得るのにどれだけの営業費用を要するのかを表す指数」です。つまり、営業係数が100より小さいと、100円を稼ぐのに必要な費用が100円を下回っているのですから、その路線は黒字ということになります。逆に営業係数が100より大きいと、赤字になるということです。
路線が黒字であればあるほど利用者も多いということですから、必然的にそのバスは混雑している可能性が高いということになります。
以下の表は令和5年の営業係数を小さい順に並べたデータになります。

上記のデータからわかることとして、
①営業係数が100を下回っている黒字路線は観光地と観光地を直接結ぶ路線である(例えば、二条城から金閣寺とか)
②営業係数が100を上回っている赤字路線は「北◯・南◯・西◯」のように、特定エリア内を結ぶ路線である。
が挙げられます。
つまり、主要観光地を効率的に回ろうとすると、車内の混雑や渋滞に巻き込まれてしまい、かえって非効率的になるのかもしれないのです。
混雑を回避するためには?
では、混雑を回避しながら京都市内を移動するためにはどうすれば良いのでしょうか?
その方法として以下の3つが考えられます。
①鉄道を利用する
日本の鉄道は非常に優秀で、大きな遅延がほとんどありません。京都市内の鉄道網は他の都市と比べると脆弱ではありますが、使い方次第では快適に移動することもできます。
②民営バスを利用する
京都市内のバスは京都市営バス以外にも、民営企業のバスとして京都バス・京阪バス・プリンセスラインバスなどがあります。これらのバスは京都市営バスと比べると混雑していない確率が高く、快適に移動することができるかもしれません。
③旅行の起点を変える
観光客の多くが関西空港からJRで、もしくは東京から新幹線で京都駅まで来られると思います。そのため、京都駅起点のバスはどれも混雑してしまっているのです。ならば、京都駅以外を起点として移動をすれば良いのです。
おすすめのルートをご紹介!
京都在住の筆者が混雑を回避できるおすすめの観光ルートを考えてみたので、もしよかったら参考にしてみてください!
関西空港or東京→伏見稲荷
・関西空港からの場合:南海電車・京阪電車などを乗り継いで「伏見稲荷駅」へ
東京方面からの場合:東海道新幹線で「京都駅」まで、そこからJRで「稲荷駅」へ
・「稲荷駅」・「伏見稲荷駅」から徒歩で伏見稲荷大社へ
全国に数ある稲荷神社の総本宮である伏見稲荷。通り道を挟む千本鳥居が絶景です。

伏見稲荷→京都御所
①伏見稲荷大社から京阪電車の「伏見稲荷駅」に移動
②「伏見稲荷駅」から京阪本線準急で「神宮丸太町駅」に移動
③「神宮丸太町駅」から徒歩で京都御所まで移動
京都御所は794年から明治維新の時代までの天皇の住まいでした。葵祭や時代祭など毎年大きな祭りがこの場所を起点に行われています。

京都御所→二条城
①京都御所から地下鉄烏丸線「今出川駅」、もしくは「丸太町駅」まで移動
②「今出川駅」or「丸太町駅」から「烏丸御池駅」まで地下鉄に乗車→地下鉄東西線に乗り換え→「二条城前駅」まで乗車
③地下鉄二条城前駅から二条城まで徒歩で移動
二条城は、1603年に江戸幕府初代将軍徳川家康が、天皇の住む京都御所の守護と将軍上洛の際の宿泊所とするため築城したものです。実は徳川将軍家の誕生と最期の舞台となった城なのです。
二条城→嵐山
①地下鉄「二条城前駅」まで徒歩で移動
②地下鉄東西線で「太秦天神川駅」まで→嵐電京福線に乗り換え→終点「嵐山駅」まで乗車
嵐山は京都市内でも有数の美しい景観を見ながら食べ歩きができる場所です。
渡月橋や保津峡などでは秋にとても綺麗な紅葉を見ることができます。

嵐山→仁和寺・龍安寺・金閣寺
①「嵐電嵐山駅」まで徒歩で移動
②嵐電京福線で「帷子ノ辻駅」まで移動→嵐電北野線に乗り換え→「御室仁和寺駅」まで乗車
仁和寺・龍安寺・金閣寺は徒歩でめぐることができます。
仁和寺は、国語の文章で読んだことがある方も多いであろう「仁和寺にある法師」のあの仁和寺、
龍安寺は、石の配置が織りなす風流な風景を楽しむことができ、
金閣寺は、金箔が外装に施された豪華な建物を見ることができます。
金閣寺は今の時期、雪化粧をした姿を見ることができ非常に美しいです。

金閣寺→鞍馬寺・貴船神社
①金閣寺から徒歩で「千本北大路」バス停まで移動
②京都市営バス北8系統で「修学院駅前」バス停まで乗車→叡山電車に乗り換え→「鞍馬駅」・「貴船口駅」まで移動
北8系統は京都市営バスの中でも比較的混雑していない路線なので、快適に乗車することができると思います。
鞍馬寺は「牛若丸」が育った場所として名高い、天狗が住むと言い伝えられるパワースポットの霊山です。宇宙からのパワーを授かることができます。
一方で貴船神社は水の神様・縁結びの神様として知られています。水みくじを楽しめる場所でもあります。

鞍馬寺・貴船神社→河原町・八坂神社・清水寺
①叡山電車「鞍馬駅」「貴船口駅」まで移動
②叡山電車で「出町柳駅」まで乗車→京阪電車に乗り換え→「祇園四条駅」まで乗車
河原町は京都市内最大の繁華街でお土産を買うことができます。他にもサムライ忍者体験ミュージアムで忍びのコスプレができたり、錦市場で食べ歩きをすることができます。
八坂神社・清水寺は河原町から徒歩で移動することできます。
八坂神社は縁結びや美容にご利益のある神社で、全国にある八坂神社の総本社でもあります。
清水寺は舞台からの京都市内の景色が圧巻で秋には紅葉との壮麗なマッチを楽しむことができます。

清水寺→京都駅
①清水寺から五条坂を通って「五条坂」バス停へ
②京都市営バス/京阪バスで京都駅まで移動
五条通から南であれば道路はそこまで混んでいないので、遅延するリスクは低いでしょうが、車内は混雑している可能性があります。なので、京阪バスで京都駅まで移動することも視野に入れていいでしょう。
まとめ
今回ご紹介したルートをまとめると、以下のようになります。
大阪・東京→伏見稲荷→京都御所→二条城→嵐山→仁和寺・龍安寺・金閣寺
→鞍馬寺・貴船神社→河原町・八坂神社・清水寺→京都駅
1日で全てのルートを回るのは不可能なので、どこかしらで宿泊する必要はあるでしょう。
環境にも優しい鉄道を積極的に利用して、京都市内を快適に巡っていきましょう!!
国内外から学生が集まるまち”京都で、わたしたちは世界各国から京都に居を置く留学生と日本人学生で活動をしている団体です。 私たち”アンバサダー”が、自身の体験や知識をもとに京都の文化観光を多様な言語でご案内します。 神社仏閣庭園、モダン建築、食文化、伝統芸能などの知識と体験、現地での出会いなど最高の思い出を作っていただくために、既存のコースから、オーダーメイドの特別な1日コースまでリクエストにお応えし、京都での忘れられない日々になるようお手伝いをいたします。 ガイドツアーだけでなく、ユニークベニューを活用したイベントから四季折々の京都文化を存分に楽しんでいただける企画まで、スペシャルな体験をご提供いたします。