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山形県・米沢市の小野川温泉「かまくら村」。ここでは冬季(1~2月)限定で、雪でつくられた「かまくら」の中でラーメンの出前が頼めるという、珍しい体験をすることができます!
日本の「かまくら」とは、雪でつくったドーム(雪洞)のことを指します。日本の豪雪地帯では昔から冬の伝統行事や神事などのためにつくられてきました。
雪がたくさん降る季節になると、雪国の人々はかまくらをつくって遊んだり、中に入って雪の天井や壁を楽しんだりします。かまくらは古くから愛されてきた、冬の風物詩のひとつです。
山形県・米沢市にある小野川温泉は、約1200年前に開湯したという歴史ある温泉街です。山々に囲まれた自然豊かな地形に、いくつもの温泉旅館が立ち並び、温泉のにおいが微かに漂う風情ある街並み。
小野川は冬になると雪深くなることから、冬季期間(1~2月)に「かまくら村」をオープンし、観光客をもてなすサービスをしています。
ラーメンの出前方法はいたってシンプル。かまくらの中にあるメニュー表を見て、電話で出前を注文します。メニューはラーメンのみですが、しょうゆや味噌などの数種類から選ぶことができます。しばらくすると、近くの食堂から、注文した食事が届きます。
「かまくらの中でラーメンを食べる」という体験が特別なのはもちろんのこと、ラーメンそのものの味もまた特別です。しょうゆ味のラーメンは、山形を代表するグルメのひとつ「米沢ラーメン」で、細めで縮れたモチモチの麺に、ダシのきいたしょうゆスープが絡み、箸が止まらないおいしさ!
さらに「豆もやしラーメン」は、米沢ラーメンに小野川町の特産品「豆もやし」やラジウム卵(温泉卵)がトッピングされた、地元ならではの味覚をたっぷり味わえる一品です。
小野川温泉は、優れた泉質の温泉はもちろん、さまざまなおもしろさがある温泉街です。
小野川温泉の泉質は、中性で刺激が少なく、化粧水にも使用されている「メタケイ酸」を多く含むため温泉むすめ 小野小町ちゃん肌効果があると言われています。湯上りのスベスベ感をぜひ体験してください。日帰り入浴や足湯もあります。
日本全国の温泉地がかわいらしいキャラクターに擬人化された「温泉むすめプロジェクト」に、小野川温泉も参画しており、温泉むすめ「小野小町ちゃん」に会える場所としてもファンを集めています。温泉街のいたるところで見ることができ、ここでしか手に入らないグッズも多数あります。
まだまだ、美味しいグルメや見どころなどがたくさんあるので、気になった方は小野川温泉観光協会のウェブサイトをご覧くださいね。
公式サイト:小野川温泉観光協会ウェブサイト
小野川温泉かまくら村までのアクセスは、レンタカーもありますが、米沢駅からバスで簡単に行くことができます。
山交バス「米沢~小野川温泉~白布温泉」に乗り、30分前後で現地に到着します。朝8時から夕方5時までは、1~2時間おきに1本は出ているので、予定も組み立てやすくて安心です。
今回、取材にご協力いただいた小野川温泉観光協議会の会長・佐藤雄二さんから、この記事をご覧になっているみなさんへのメッセージをいただきました。
「小野川温泉では、10年以上前から観光スポットにラーメンを届ける『どこでも出前』というサービスをしてきました。そして、雪が降る季節も食べてほしいと『かまくら村』をオープンしたのです」
「日本を代表するグルメのひとつであるラーメンを、雪で作ったかまくらの中で食べられるという、ここでしかできない体験を、ぜひ楽しんでほしいと思います」
コンパクトな街並みに、さまざまな楽しさがギュッと詰め込まれた宝石箱のような小野川温泉。いつの時季に行っても飽きることがありませんが、かまくらの中でラーメンを味わうというユニークな体験は、雪の多い1~2月の冬にしかできません。
毎年の降雪量によって、開催やオープン期間が変動しますので、お越しになる前に、小野川温泉観光協会のウェブサイトでご確認ください。
公式サイト:小野川温泉観光協会ウェブサイト
東北地方の中でも、重要なサムライの遺産が数多く残る米沢のまち。 東京から新幹線で約2時間で到着する、非常にアクセスの良い東北地方の観光地です。 甲冑や着物を身に着けてみたり、合戦に参加してみたり、寺社仏閣を巡ってみたり。かつて、日本のサムライたちが過ごしたストーリーを、米沢で追体験してみませんか。