恋愛成就で注目の隠れスポット!JR湯平駅「寅さん思い出の待合所」
九州のJR久大本線にある湯平駅。この駅の2番ホーム待合所にあるベンチが、「縁結びのベンチ」として恋愛成就を願うカップルの隠れスポットとして注目されています。そこには、日本人なら誰もが知っているあの国民的映画の素敵なエピソードがあるのです。
山間の小さな無人駅「湯平駅」(ゆのひらえき)
九州のJR久大本線(福岡県の久留米駅から大分県の大分駅に至る路線)にある湯平駅(ゆのひらえき)は、山間の小さな無人駅です。
この駅は、日本人なら誰もが知っている国民的映画『男はつらいよ』の第30作「花も嵐も寅次郎」(1982年)のロケ地として使用されました。

映画『男はつらいよ』第30作 花も嵐も寅次郎
映画『男はつらいよ』は、主演の渥美清さんが亡くなるまで、27年間で48本も制作された世界でも稀にみる超長寿人気作品です。
また、その後、生前の撮影シーンを含めて撮影された作品が2作公開されていますが、同一俳優が主演を務めたシリーズ映画としては世界最長の記録としてギネスブックにも認定されています。
物語は、中年のおじさんが好きな女性にふられるだけのお話ですが、それを温かく見守る故郷の家族であるとか、人と人との思いやり、現代人が忘れかけたやさしさなど、観る者にひとときの安らぎと希望を与えてくれる映画です。
そして、この映画の第30作『男はつらいよ』第30作「花も嵐も寅次郎」の撮影が、この湯平駅(ゆのひらえき)でも行われました。

寅さんは「縁結びの神様」
主人公の「寅さん」こと車寅次郎は、毎回好きな女性にふられっぱなしですが、若い男女からの恋愛相談にはとても親身に寄り添う心優しい人物です。
この駅では、2番ホームにあるベンチに寅さんとマドンナ役の田中裕子さんが座って楽しく会話するシーンが撮影されました。

「寅さん思い出の待合所」にベンチが現存
このときに使用されたベンチが、実は2番ホームの「寅さん思い出の待合所」の中に今も現存しています。
その後、この映画が縁で、マドンナ役の田中裕子さんと青年役の沢田研二さんが実生活でもご結婚されたことから、いつの頃か「縁結びのベンチ」と呼ばれるようになりました。



あなたも「縁結びのベンチ」に座ってみてください
現在恋愛中の方や、片思いの方も、是非この「縁結びのベンチ」に座ってみてください。
時空を超えて「寅さん」がきっと応援してくれることでしょう。
また、この待合所の中には、当時の撮影風景のスナップ写真が沢山飾られています。
当時の活気ある撮影風景も是非ご覧ください。

湯平温泉のご紹介
この映画の主な物語は湯平温泉から始まります。
湯平温泉は鎌倉時代から続く古い温泉地で、300年前に作られた石畳の坂道と夕暮れの赤提灯がどこか懐かしさを感じさせてくれます。
この温泉地の旅館が寅さんの定宿という設定もどこか納得出来ますね。
皆さんも是非一度お越しください。

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2018年4月、インバウンド(訪日外国人旅行)を推進する大分県内の個人・企業の集合体として「インバウンド推進協議会OITA」が設立されました。その後、2023年7月に一般社団法人「インバウンド全国推進協議会」と改組・改称し、観光産業における4つの課題「観光人材の育成」「観光素材の発掘、情報収集」「情報発信、プロモーション」「受入環境の整備」の解決へ向け、その具体的な方策に基づいた様々な事業について全国を対象に展開しています。