【鹿児島】12年の苦難を越えて。鑑真大和上が上陸した聖地・南さつま市を歩く「鑑真
鹿児島県南さつま市で開催される「鑑真の道歩き」を紹介。5度の失敗を乗り越え、高僧・鑑真が日本初上陸を果たした聖地・秋目を巡る大会です。東シナ海の絶景と地元の方々の温かなおもてなしを通じ、歴史を体感できる旅の魅力を余すことなく伝えます。
鹿児島県の南西端に位置する南さつま市。ここには、かつて日本の仏教の基礎を築いた唐の時代(中国)の高僧・鑑真(がんじん)大和上が、5度の失敗と失明という過酷な試練を乗り越え、ついに日本本土への初上陸を果たした「始まりの地」があります。
今回は、その歴史の道を自らの足で辿る人気イベント「南さつま海道 鑑真の道歩き」と、この地に刻まれた深い歴史の物語をご紹介します。
絶景と歴史を体感する「鑑真の道歩き」とは?
毎年2月に開催されるこのイベントは、鑑真ゆかりの地を巡りながら、東シナ海のダイナミックなリアス式海岸を歩くウォーキング大会です。

2つの魅力的なコース(2026年度例)
坊津海景 久志・秋目コース(約20km): 鑑真が上陸した「秋目(あきめ)」を起点に、かつて「日本三津」の一つとして栄えた坊津の港町を目指す健脚向けコース。
笠沙海道 野間池・大当コース(約13km): 美しい石垣の集落「大当(おおとう)」や、高崎山展望所からの絶景を楽しめる、初心者にもおすすめのコース。
地元ならではの「おもてなし」
この大会の最大の楽しみは、コース途中で振る舞われる地元の方々の温かい食事です。ぜんざいや特産品が並び、歩く疲れを癒してくれます。また、参加特典として地元の希少な本格芋焼酎「一どん(いっどん)」が手に入るプランもあり、お酒好きにはたまらない魅力となっています。

鑑真大和上と南さつま市の「不屈の絆」
なぜ、南さつま市が「聖地」と呼ばれるのでしょうか? それは、鑑真が命を懸けて日本へ渡ろうとした壮絶なドラマにあります。
6度目の正直、ついに秋目へ
753年、鑑真は5度の渡航失敗と12年という歳月、そして両目の視力を失いながらも、6度目の挑戦でついに現在の南さつま市秋目に上陸しました。
もし彼がここに辿り着いていなければ、その後の日本の仏教文化や、唐招提寺の建立、さらには味噌や薬草といった文化の伝来も大きく変わっていたかもしれません。南さつま市の荒々しくも美しい海は、鑑真が初めて耳にした「日本の波音」そのものなのです。

訪れるべき「鑑真ゆかりのスポット」
ウォーキング以外の日でも楽しめる、歴史を感じるスポットが点在しています。
鑑真大和上上陸記念碑: 秋目の入り江を見下ろす高台にあり、当時の過酷な航海に思いを馳せることができます。
鑑真記念館: 鑑真の生涯をジオラマや資料で学べる貴重な施設。館内からは美しい秋目の海を一望できます。
秋目集落: 映画『007は二度死ぬ』のロケ地としても知られ、どこか懐かしい漁村の風景が広がります。

まとめ:歴史の足跡を辿る旅へ
「南さつま海道 鑑真の道歩き」は、単なるスポーツイベントではありません。1200年以上前、不屈の精神で海を渡ってきた一人の高僧の情熱を、潮風とともに肌で感じる特別な体験です。
次の旅は、歴史と絶景が交差する南さつま市へ、自分だけの「足跡」を刻みに来ませんか?

【イベント情報(2026年)】
開催日: 2026年2月28日(土)
開催場所: 鹿児島県南さつま市(坊津・笠沙地区)
アクセス: 鹿児島中央駅から車で約1時間半〜2時間
公式サイト: 南さつま市観光協会公式HP(詳細・申込み)
【鹿児島県】南さつま市は、本土最南西端に位置する、食と自然資源にあふれた街です。 ●映画『007は二度死ぬ(You Only Live Twice)』撮影地 ●鑑真大和上上陸地 ●【日本遺産】重要伝統的建造物群保存地区『加世田麓』 ●黒瀬杜氏/阿多杜氏発祥の地(南さつま七蔵焼酎) ●九州百名山『金峰山』 ●薩摩半島の三名山『野間岳』