【山口】世界遺産の町・萩市でグルメ・体験を巡る旅
山口県萩市は、明治維新・産業革命を推し進めた歴史の立役者をたくさん輩出してきた町です。市内にはグルメや陶芸体験が楽しめるスポットが多くあり、かわいい猫の木彫りがいっぱいのお寺もあります。女子旅にもぴったりの萩市の体験スポットを紹介します。
体験スポットとおいしいグルメがいっぱいの萩市
日本の歴史は19世紀の後半、大きな転換期を迎えます。長く続いたサムライの時代を近代的国家に変えた「明治維新」です。山口県萩市は、明治維新の立役者となった偉人たちを多く生み出した、歴史ある町として知られています。
現在、その城下町など5つのスポットが世界遺産に登録されているほか、グルメや着物体験を楽しめるなど、女子旅にもぴったりの場所となっています。
本記事では、萩市でユニークな体験をしたりグルメを食べたりできるオススメのスポットを紹介します。
旅のスタートにぴったりの「萩・明倫学舎」
萩市で最初に行くべきオススメの観光地は、旧明倫小学校の木造校舎を改築した「萩・明倫学舎」です。
ここは江戸時代、武士の子弟たちを育成する「明倫館」という藩校で、萩市の発展に深い関わりを持っています。
本館と2号館は、一般の観光客が見学できます。本館にはおみやげ店、カフェ、レストラン、観光インフォメーションセンターなどのほか、萩市やこの建物の歴史に関する展示があります。
2号館には世界遺産ビジターセンターと幕末ミュージアムが設けられています。ここには、日本の産業革命に関する貴重な資料の展示や、江戸時代の歴史・科学技術史資料の展示、体験コーナーなどがあります。
本館の観光インフォメーションセンターでは、外国語による観光案内も多く用意されています。
萩・明倫学舎で萩市の歴史的背景を学んだら、本記事でこれから紹介する市内の各スポットも、もっと深く楽しめるでしょう。
一品一品心を込めて作る「萩暦」
萩市への旅の最初の食事にふさわしいのは、明倫学舎本館にあるレストラン「萩暦(はぎごよみ)」でしょう。
ここではさまざまなメニューを提供していますが、地元の人たちがイチオシするのは数量限定の「萩御膳」です。
「萩御膳」は、外観はひとつの小箱のようです。でも、蓋を開けると、萩で獲れた魚の刺身、長萩(ちょうしゅう)和牛、長州どり、ふぐの茶わん蒸しなど、9つのマス内にさまざまな料理が詰まっています。
一品一品には、お店の細やかな心遣いが感じられ、そのおいしさは言うまでもありません。
猫好きの新聖地!「雲林寺」
猫好きの人には、萩市の「雲林寺」は外せないでしょう。
400年以上の歴史を持つ萩市郊外のお寺ですが、近年、猫好きの間で人気が急上昇しています。その理由は、山門から見える猫の木像と、階段の上にある本殿前に置かれた猫の彫像にあります。
お寺の中に、なぜ猫関係のものがたくさん置いてあるのか、不思議ですよね。
実はこの寺の住職が大の猫好きで、猫を飼っているだけではなく、猫の木像や商品をたくさんコレクションしているのです。猫のポスターや本などもあり、さながら猫の博物館のようです。
お守り、御朱印、絵馬などの授与品もすべて「猫」をあしらったものとなっています。このほかにもさまざまな猫関係の商品が販売されているので、猫好きの人は財布の紐が緩みすぎないよう、注意しましょう。
伝統工芸品・萩焼を手作りできる「陶房大桂庵樋口窯」
「萩焼」は萩市とその周辺でつくられている伝統的な陶器です。日本の茶道の世界には、古くから「一楽二萩三唐津」という言葉があります。京都の楽焼、佐賀県の唐津焼と並んで、萩焼が茶人に愛された焼物だということです。
萩焼の技術は現在も受け継がれており、萩市内には制作体験をできるスポットが複数あります。その中のひとつが、松陰神社近くの「陶房大桂庵樋口窯(とうぼうたいけいあん ひぐちがま)」です。
「樋口窯」では、萩焼の伝統工芸士である樋口大桂(ひぐち たいけい)さんが、まず参加者に体験の流れを説明してくれます。ここでは訪日観光客の人向けに、翻訳機も用意されています。
その後、先生がお手本を見せてくれた後で、個別に参加者に指導してくれます。
日本の窯元での陶芸体験は、多くの場合、作った作品の配送先は日本国内に限定されています。しかし、「樋口窯」は海外配送にも対応しているので、訪日観光客も安心して参加できますよ。
「樋口窯」には、樋口さんの制作した作品も販売されています。どの作品も精緻かつ美しい、唯一無二のものばかりです。気に入った作品があったら、ぜひ買ってみましょう!
「着物の似合う街大賞」1位の萩の城下町で着物体験
江戸時代の城下町の風情を残す萩市は、着物で散歩するのにぴったりのスポット。実際、2019年に開催された「きものの似合う街大賞」では、初代全国グランプリを獲得しています。
また、萩の城下町は2015年、世界遺産「明治日本の産業革命遺産―製鉄・製鋼、造船、石炭産業―」で構成される世界遺産に指定されています。そう、萩市では、世界遺産の町を着物姿で楽しめるのです。
萩市で着物をレンタルするなら、木戸孝允(桂小五郎)旧宅向かいにある「Kimono Style Café 」がオススメです。ここは、130年以上の歴史を持つ古民家をリノベーションしたカフェ・着物レンタルショップ。
100種類以上の着物や浴衣から好きなものを選んで、スタッフに着付けしてもらうことができます。着物姿でレトロな町並みを歩けば、映える写真がたくさん撮れるでしょう。
萩市の城下町を歩いていると、かわいらしいおみやげ店や、古い建物をたくさん見かけるでしょう。
筆者のイチオシは、「Kimono Style Café」の前にある「江戸屋横町」です。きれいな白い土壁、整った植え込みなど、時空を超えて街の過去の姿が現れ出るような場所で、着物姿の美しい女性の写真を取るのにぴったりです
日本海の絶景を眺められる「Resort Hotel 美萩」
萩市の菊ヶ浜海水浴場の近くにあり、世界遺産構成資産のひとつでもある「萩城跡」からも徒歩10分の距離にある「Resort Hotel 美萩」。
萩市の観光拠点として便利なほか、旅館のロビーから菊ヶ浜と指月山(しづきやま)が見える絶景も魅力です。また、海水浴場へ直通の通路も設けられています。
最上階には、日本海のオーシャンビューが楽しめる露天風呂があります。また、プライベートな半露天風呂が設けられた客室もあります。
どちらも、夕暮れ時にお湯に浸かれば、美しい空の色の移り変わりを楽しめ、ロマンチックな気分に浸っている内に日ごろの悩みを忘れることができるでしょう。
お風呂上がりの楽しみは、豪華な宴席料理でしょう。萩市で水揚げされた海鮮やふぐ、名物である長州どりなど、地元食材を使った料理はどれもおいしく、ボリュームもたっぷりです。
歴史旅にも女子旅にもぴったりの萩市
日本人にとって、萩市は、幕末の歴史や江戸時代の長州藩の存在に関して有名な町です。
訪日観光客も、そういった江戸時代や産業革命の歴史について学べるのはもちろんですが、それ以外にも萩市に来たら、グルメや温泉、着物体験、武士文化を楽しめ、厚い人情を感じることができるでしょう。
歴史旅にも女子旅にもぴったりの萩市を、ぜひ楽しんでくださいね。
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Written by Jacky Chen