畳にお風呂!日本らしさあふれる浅草周辺のオススメ旅館5選
東京を代表する観光地・浅草の周辺には、畳、お風呂、こたつなどが設置された、日本らしい風情が味わえる旅館がたくさんあります。本記事では、湯島、三ノ輪、谷根千、アメ横など、各エリアの特徴と併せて、真の日本らしさが感じられる旅館を5つ紹介します。
下町風情あふれる「浅草エリア」の魅力
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今から400年以上も前の江戸時代から栄えた東京・浅草。
都内最古の寺である「浅草寺」をはじめ、かつての建築物や文化などを楽しめる日本を代表する観光地です。
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そんな観光客で賑わう浅草の周辺には、町人や職人が暮らしていた「下町」と呼ばれる地域が広がっています。
昔ながらの日本の雰囲気を感じられるだけでなく、東京の新しいシンボル「東京スカイツリー(R)」などの観光スポットもあり、東京の新旧が入り混じる一面を楽しめるのもこの地域ならではの魅力です。
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そこで今回は、日本らしい風情が味わえる「浅草エリアのオススメ旅館」を紹介します。
浅草寺から徒歩3分の和風旅館から、たくさんのお店が並ぶ「上野アメ横商店街」近くの旅館まで、東京の下町観光の拠点にぴったりな旅館をぜひチェックしてみてください。
1.【谷根千】日本文化を体験できる宿「旅館 澤の屋」
東京の下町風情が残る谷中、根津、千駄木の3つの地区の総称を「谷根千(やねせん)」と言います。
お寺や古民家が多く残っている谷根千は、お寺巡りや古民家をリノベーションしたカフェでのひとときを楽しみながらノスタルジックな気分に浸れる東京の人気観光エリアです。
1949年創業の「旅館 澤の屋」は、そんな谷根千の中心地にあります。訪日観光客の受け入れ経験が豊富なスタッフによる温かいおもてなしと、日本文化が感じられるのがこちらの旅館の魅力です。
館内の全12部屋が日本の伝統的な床材「畳」を敷いた和室で、貸切利用ができる2つのお風呂では、和の景観が広がる庭を眺めながら入浴を楽めます。
「宿泊者に日本の伝統に触れてほしい」との思いから、地域の人々と一緒に夏祭りに参加したり、オーナーが披露する「獅子舞(※1)」を楽しんだり、日本のローカルな文化を体験することができますよ。
※1:獅子舞……獅子頭と呼ばれる被り物をかぶって舞う民族芸能。
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2.【三ノ輪】和のデザインに胸が躍る「行燈旅館」
浅草や上野などの人気観光地も徒歩圏内である三ノ輪は、下町の落ち着いた雰囲気が残る住宅街です。六本木や銀座などへも電車でアクセスしやすく、東京観光の拠点にぴったりなロケーションです。
三ノ輪に2003年にオープンした「行燈旅館(あんどんりょかん)」は、東京初のデザイナーズ旅館です。建物は和の雰囲気が感じられる「行燈(※2)」をモチーフにデザインされています。
館内の至るところに日本の工芸品が展示されており、日本好きな方なら見ているだけでワクワクしてしまうでしょう。
※2:行燈……枕元などに置く明かり
客室は全て和室。ジャグジーつきの広い貸し切り風呂では、佐賀県のアーティストが手がけた和のデザインを楽しみながら疲れを癒すことができます。
1Fには日本の家庭料理が味わえるカフェが併設しています。メニューは魚、肉、野菜の3種類で、ベジタリアンの方でも安心です。
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3.【浅草】浅草観光に最適!純和風な日本旅館「旅館加茂川」
浅草のシンボルである浅草寺の正門から徒歩約3分という立地のよさと、純和風な佇まいが魅力の旅館が「旅館加茂川」です。
戦後に創業した約70年の歴史をもつ旅館で、館内の10室全てが畳の客室です。
夜は和を感じる素敵な貸切風呂で疲れを癒やし、畳の材料となる草「イグサ」の心が安らぐ香りに包まれながら、布団を敷いて寝るという日本伝統の生活スタイルが楽しめます。
Picture courtesy of 旅館加茂川
小旅館ならではの丁寧であたたかい接客も好評です。
館内用スリッパとして用意されている日本の伝統的な履物「下駄」の利用方法について英語の説明書きがあったり、英語対応ができるスタッフも在籍しているので、日本語が話せなくても安心して宿泊できます。
また、二輪車を人が引いて走る「人力車」や「着物レンタル」など、浅草周辺で楽しめるアクティビティの予約も旅館のフロントで手配してもらうことができますよ。
ぜひ旅館加茂川に宿泊して、旅館の和風な雰囲気と浅草観光を存分に楽しんでくださいね。
4.【湯島】レトロな魅力が満載「江戸屋」
東京でアートやサブカルチャーなどの文化を楽しみたいなら、湯島に宿泊するのもオススメです。
成田国際空港へのアクセスがよいだけでなく、美術館が多く存在する上野や、世界中のアニメ好きが集まる秋葉原も徒歩で行くことができます。
Picture courtesy of Roza Akino
湯島で1967年に創業したのが「ホテル江戸屋」です。
赤レンガの外壁や日本的な館内装飾から、日本のレトロな雰囲気を味わえるのが旅館の魅力。コロナ禍以前は宿泊者の7割が訪日観光客だったこともあり、英語対応の経験も豊富です。
Picture courtesy of Roza Akino
Picture courtesy of Roza Akino
客室は和室がメインで、露天風呂や日本の暖房器具「こたつ」がある茶室などの館内施設でゆっくりと過ごすことができます。なかには珍しい麻雀専用の部屋があるので、テーブルゲームを楽しんでみるのもよいでしょう。
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5.【稲荷町】“アメ横”近くのミニマル旅館「小松旅館」
上野や浅草が徒歩圏内の稲荷町は、寺や神社に囲まれた閑静な街です。
渋谷や銀座などへの電車のアクセスもよく、下町観光だけでなく最先端の日本カルチャーを楽しみたい方の滞在先にもオススメです。
Picture courtesy of Roza Akino
稲荷町に2015年にオープンした「小松旅館」は、全5室の小旅館です。
客室はコンパクトながら、畳敷きの床や和柄の壁紙、天井は竹を編んだようなデザインであるなど、日本らしさを感じられるデザインが魅力です。
Picture courtesy of Roza Akino
手頃な価格で宿泊できることも小松旅館が人気宿である理由の1つです。
館内設備のバスルームやシャワー、キッチンなどは共用ですが、毎日清掃が入り清潔な状態が保たれています。施設の利用方法については、英語での説明書きもあるので安心です。
Picture courtesy of Roza Akino
旅館から徒歩約10分の場所には、飲食店など約400店舗がずらりと並ぶショッピングストリート「アメ横商店街」があります。
夜には赤提灯が灯る日本の下町風情も楽しめるので、旅館の立地を活かして遅くまでナイトライフを楽しむのもよいでしょう。
魅力的な宿と観光スポットが集まる浅草
日本を代表する観光地である浅草には、浅草寺をはじめとする魅力的な観光スポットはもちろんのこと、日本らしい風情あふれる旅館も多くあります。
ぜひ、観光と宿泊の両方で、日本の魅力を満喫してくださいね!
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Written by Mari Takizawa
Supported by 日本旅館協会 東京都支部