大洲の桂離宮!日本の美が宿る名建築「臥龍山荘」
愛媛県大洲市にある臥龍山荘は、日本建築が好きな方は見逃せない茶室建築の最高峰です。黒川紀章や、隈研吾など著名な建築家が訪れ絶賛した建築物でもあり、自然の美しさとの調和を考え抜いて建てられています。小京都とも呼ばれる大洲の地で受け継がれてきた日本の建築美を、存分に堪能してみませんか。
臥龍山荘に来られる際の宿泊には「NIPPONIA HOTEL 大洲 城下町」がおすすめです。宿泊で来られる方は下記記事もご参照ください。
茶室建築の傑作「臥龍山荘」とは
臥龍山荘は肱川流域随一の景勝地「臥龍淵」に臨む三千坪の山荘です。その内部はメインの建物である臥龍院(がりゅういん)・知止庵(ちしあん)・不老庵(ふろうあん)から構成されています。茶の湯文化を守るために作られた山荘は、日本の美が宿る数寄屋建築の傑作となって、日本の四季の楽しみ方を伝え続けています。
施設概要
[ 営業時間 ]9:00~17:00 (入場は16:30まで) /年中無休
[ 観覧料 ]大人¥550 ・小人¥220(中学生以下)
[ アクセス情報 ]JR伊予大洲駅から車で5分、徒歩20分
美しい日本庭園と建築美を堪能!3つの見どころ
臥龍院
臥龍院は、構想に10年間と工期に4年の歳月をかけ造り上げたとされており、周囲の自然との調和を隅々まで計算し尽くした設計となっています。茶室建築家や京都の名大工が手掛け、卓越した技術による日本の伝統美が集約された名建築です。
この臥龍院は「迎礼の間」「清吹の間」「壱是の間」「霞月の間」の4つの部屋があり、それぞれの部屋に日本の四季をテーマにした細工が隠されています。
知止庵
知止庵は臥龍院と同時期に浴室として建てられた建物でしたが、内部を改造して茶室とされました。
不老庵は川の崖の上に数寄屋造りで建てられていて、庵を川に浮かぶ船のように見立てて作られています。
天井は1枚張りで船底のような形をしていて、月が昇った時に、庵の下の川に映った月の光が、天井に反射して部屋が明るくなるしかけが施されています。
不老庵
不老庵は川の崖の上に数寄屋造りで建てられていて、庵を川に浮かぶ船のように見立てて作られています。天井は1枚張りで船底のような形をしていて、月が昇った時に、庵の下の川に映った月の光が、天井に反射して部屋が明るくなるしかけが施されています。
日本の建築美の宝庫を堪能しに行こう
ぜひ臥龍山荘で肱川の心地よい風を感じながら、大洲が守り抜いてきた建築美の魅力を楽しんでみてください!
大洲市は四国の西側、南予と呼ばれる地域に属し、大洲盆地を中心に、北は瀬戸内海、南は四国山地に面した地域です。 市の中心には清流・肱川が流れ、その名の由来ともいわれるように肘のように湾曲した川が、まちを巡っていることで、自然・歴史文化・名産品に多くの恵みをもたらしました。 江戸の昔、大洲城の城下町として栄えたその名残が、肱川のほとりに息づいています。